趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

飛鳥の秋・後編

2007-11-24 23:58:19 | Weblog
秋の橘寺を堪能し、そのまま飛鳥庵へと向かわれる風人さんとご一緒して、とりあえずは通り道でもある板蓋宮へ行ってみることに。
自転車を押して歩きつつ行ってみると、そこには甘樫丘の比ではない、すごい行列が(汗)。バーチャル機器は1台しかなく、もちろん一人ずつしか見ることは出来ない。そんなの待ってたら、ほかのとこへ行けない!あっさりとバーチャルはあきらめました(苦笑)。
飛鳥資料館では、石川麻呂創建の山田寺の特別展を開催中。面白そうだったので覗きに行くとお伝えすると、風人さんがマニアック解説をして下さると仰って下さり(笑)、厚かましくお言葉に甘えて、ひとまず自転車の私と徒歩の風人さんと、それぞれ資料館へ向かって、そこで落ち合うことになりました。

ルンルンと自転車を漕いで、ひと足早く資料館に着いたものの、朝食以来何も口にしてなかったので、とりあえず持ってきていたおやつを近くのベンチで軽く頬張り、さて資料館へ入ろうとして、愕然としました。橘寺に入る時に脱いで、ポケットに入れたはずの帽子が、ない!
飛鳥に来て、帽子を無くすのはこれで3度目。1度目は無事見つけましたが、2度目は見つからず、これでまた無くすのはヤダ~!慌てて自転車で元の道を引き返してたら、途中で風人さんとバッタリ。事情を説明して、先に資料館へ入っていただき、すぐ戻りますからっ!と自転車を走らせていくと・・・ありましたよぉ~!道端に、ぽとりと落ちてました。自転車を漕いでて、ポケットから抜け落ちたんでしょうね。見つかってよかったですぅ・・・。
心置きなく、急いで資料館へ戻り、今度こそ風人さんと合流。山田寺の、瓦文様や柱、建築様式、はたまた展示物の裏面(笑)まで、非っ常~にマニアックに楽しい解説で、一人じゃあ絶対そこまで見れないし気づかないし~というところまで教えていただき、すっごく面白かったです!

再び飛鳥庵へ戻られるという風人さんにくっついて、またまた徒歩で自転車を押しつつおしゃべりしながら戻ってくると、両槻会のメンバーの方も集まってきておられて、そこで休憩タイム・・・と思いきや、時計を見ればもうすぐ16時。
万葉文化館の展覧会も観に行くつもりだった私は、慌ててそこに再び自転車をお預けして、またまた徒歩で移動。
万葉文化館では、秋の日本画展覧会の最中。それと、浜田泰介さんの作品の展覧会も同時開催。
万葉の秋の風景も綺麗でしたが、浜田泰介さんの絵は、なんというかすごく現代的な抽象画の部分と、壮麗な存在感のある風景画の部分とがあって、面白かったですね。
思わずミュージアムに絵はがきを探しに行ったんですけど、今回の展示作品のものがほとんどなくて、残念・・・。
と、時計を見れば16時35分!レンタサイクルは17時までに返さなきゃならない。
ひゃ~!とばかりに、急いで飛鳥庵へ戻ると、皆様はわざわざ私が戻るのを待ってて下さり、しかもこれから橿原神宮駅前の、おなじみの串かつ屋さんへ行くので、一緒にどうぞとお誘いいただきました。
早く帰るつもりだった私ですけど、その誘惑にはやっぱり勝てなかった(爆)。
自転車を返したら、今度はそのお店で落ち合うということで、再び皆様とお別れし、一目散に駅前へ戻ってきました。レンタサイクルに着いたのが、見事、17時の2分前(爆)。我ながらすごい行き当たりばったりの、でも完璧な滑り込みタイム。

風人さんたちは徒歩ですから、来られるまでまだしばらくは時間がかかります。かといって、串かつ屋さんに先に一人で入るのには、ちょっと勇気が足りず・・・しばらくウロウロと迷ってたんですけど(苦笑)、思い切って、え~い!とお店にお邪魔すると、そこに、以前から何度もお世話になっている、泉太郎さんが(笑)。太郎さんも、私のことを覚えてて下さって、まずはご挨拶。そうしてお話ししてると、風人さんたちもご到着。さらには両槻会の会長さんでいらっしゃる河内太古さんもお店に来られて、すっかり飛鳥メンバーの宴会と相成りました(笑)。
いろいろマニアックなお話や、太古さんはお名前通り河内にお住まいなので、ついつい南北朝、楠木の話なども出てきたりして、とても楽しい時を過ごさせていただきました。
もっともっとおしゃべりしたかったんですけど、翌日は仕事だし(汗)、親にも早く帰るから~と言った手前、遅くまで居るわけにもいかず、名残惜しくも、皆様とお別れしてきました。

サエコさんのファン仲間の皆さんと集まった時もそうですし、今回のように飛鳥好きの皆様とご一緒する時もそうですが、人と人とのご縁とか、共通の何かを持った人たちが自然と集まってできる輪って、ほんとあったかくて楽しいな~と思います。
また来年も、飛鳥で楽しいご縁にめぐり合えますように。


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飛鳥の秋・前編

2007-11-24 23:49:19 | Weblog
まずは朝、計画通り・・・にはちょっと寝坊しましたけど(苦笑)、家を出ました。
ジーパンの下にさらにズボン下とカイロ、ダウンコートにマフラーに帽子に手袋、さらにはリュックの中に厚手のカーディガン、という完全防寒体制(自分のトシを感じるなぁ)。
かろうじて昼前に橿原神宮前駅に到着。いつものお花屋さんでお供え花の大菊&小菊を買い、レンタサイクルで一路飛鳥へ。
えっちらおっちら、ひょろひょろと自転車を漕ぎ漕ぎ、何とか入鹿様の首塚へ到着。すでにお寺でちゃんとお花は供えられてたんですが、さらに持ってきた分をぐいぐいと花活けに突っ込み(爆)、今年一年もサエコさんがご活躍された御礼と、これからも鞍作様のご縁でお見守り下さるように、きちんと手を合わせてきました。
そして首塚からふと見上げると、甘樫丘の上にテントが張られているのが見えました。おそらくは、バーチャル飛鳥京のイベントテント。
まずはそっちへ向かおうと、自転車は首塚そばの休憩所(飛鳥庵)に止めさせていただいたまま、徒歩で甘樫丘へ歩き出しました。

途中、丘のふもとの駐車場で、見事に黄色く染まったイチョウの樹が数本並んでいて、おお~これぞ秋!
パパのお屋敷側に当たる豊浦展望台へ、直通の階段をヒーフー言いながら登って行くと、ヒマラヤザクラが綺麗に花を付けてました
展望台に着くと、やはりいつもより人が多い。この連休中は、バーチャルイベントで、特殊なレンズを通すとCG映像の飛鳥の都が、実際の風景に重なって見えるというので、すでに並んでいる人が何人も。
来たからには見てみたい、ということで、私も並んで見ました。見えた映像は・・・確かに眼下には、当時の壮大な飛鳥寺、そして飛鳥浄御原宮、飛鳥苑池などが広がってました。が、何しろ遠景ですし、思ったほど立体的ではなく、臨場感があるとはあまり言えない・・・(苦笑)。むしろ、完全にCG映像で風景を覆っちゃうより、現在の風景が透けて見える上に当時の状況が重なって見えるような、そんなものを見たいなぁ・・・と、最後のアンケートに書いてくればよかった。シマッタ(苦笑)。

もう一箇所の会場、板蓋宮でも同じバーチャルをやってる(こっちは宮殿をCGで再現してるらしい)というので、一応そっちも覗きに行こうかと、甘樫丘を降り始めたところで、ふとメールに気づきました。
飛鳥でいつもお世話になっている風人さんが、ちょうど飛鳥にいらっしゃってるとのこと。しかも、私が行くつもりだった橘寺へ向かわれてるそうで。
それはやはり、このご縁を無駄にはできない!と、急遽予定変更で、急いで自転車のところへ戻り、真っ直ぐ橘寺へ。
風人さんは、お寺の入口でわざわざ待ってて下さいました。ありがとうございます!
この春に母と訪ねた時には、まだ修復中だったお寺も、すっかり覆いが取り除かれて、綺麗な大屋根が立派な佇まいを見せていました。
風人さんにお寺の中をご案内していただき、そしてこれまた見事な大イチョウの樹の前で、しばらく撮影タイム(笑)。画像はそのイチョウです。快晴の青空と、黄色とが映えて、ほんと綺麗でしたね。
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