さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃん、入れ歯を洗面台に投げつけて真っ二つ!

2019-08-27 23:44:20 | 口腔ケア
さっちゃんは歯磨きと言うか、口腔内の衛生管理を自分ではまったくしなくなりました。
僕が「歯磨きしようね」と洗面所に手を引いて、
「あ~ん」「口を開けてごらん」と、開けてもらい、
まずは下の入れ歯から外し、
「もう一回、あ~ん、ね」と、上の入れ歯を外します。

以前は歯ブラシに練り歯磨きをのせて渡していたんですが、
さっちゃん、ほんの数秒、口の中を2、3往復させるだけなんです。
それで、僕が使ってる液体歯磨きのリステリンを水で倍ほどに薄めて口を漱いでもらうようにしました。
本当は歯ブラシでブラッシングをしなければならないそうなんですが、
歯も少ないことですし、3~4回に分けて口を漱ぐ方が効果的かなと思ったわけです。

まとめると、
1.洗面所に来る
2.下の入れ歯を外す
3.上の入れ歯を外す
4.希釈したリステリン液で口を漱ぐ
5.水で漱いで口内をさっぱりと
6.下の入れ歯を戻す
7.上の入れ歯を戻す

こんな7つの段階に分かれているんですね。

これまで五割近い確率で、すべての段階をクリアできていると思います。
でも、先週の土曜日の晩からさっちゃんはまったく非協力的。
3や4、6や7で拒絶される場合も多いんですが、
この三日間は1や2で拒絶されていました。

それが熊本から帰ってきた昨日の夜は、2まで行ったのです。
久し振りにきちんと歯磨きできるかな、と期待も膨らんだんですけど
3で拒絶。
そんな場合は、3をすっ飛ばして4からやってもらえるケースもあるんですが、
昨晩は3以降、すべてストップ。

そんな状況下での今朝でした。
今日は2週間ぶりのデイサービス。
それだけでもハードルは高いのですが、
朝食後に歯磨きをしてくれるかどうかが大問題。
でも、やっぱり3以降はやってくれません。
さっちゃんが勝手に水で口だけは漱いでいましたが。

で、昨晩から外したままの下の入れ歯をはめてもらおうと渡したんです。
すると、バーンと投げつけるじゃあないですか!
洗面台に当たった入れ歯がパッカ~ンと真っ二つ!

これには僕も怒り心頭!
内心、プルプルと震えました。
でも、さっちゃんにはぶつけません。
洗面所の遠い側の壁に頭を押し付け、怒りをぶつけながらも、頭を冷やします。

そして、すでにテーブルへ戻っていたさっちゃんの元へ行き、こう言いました。
「僕のことを怒ったり、叩いたりするのはいいよ。
でも、自分の入れ歯を投げて壊しちゃ駄目でしょ。
ほら、さっちゃんが投げつけたから壊れちゃったでしょ」

さっちゃんは「そんなことしてない」風なことをブツブツと喋ってます。
それには怒る気すらしません。
さっちゃんは自分がやったこととその結果を結び付けられないのかもしれません。
単純に投げつけたこと自体を忘れてしまっているのかもしれませんから。

その後、何とかデイサービスへ出かけ、
いつもより笑顔少なく、デイサービスから帰って来ました。

さっちゃんがデイサービスに行ってる間に、歯医者さんに電話。
今日の夕方、対応してくれることになりました。
「修理には時間がかかるから」とその日最後の時間帯に入れてくれたんですが、
真っ二つになった入れ歯でも修理で対応出来るんでしょうか?

     *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

夕方、歯医者さんに行きました。
結論から話すと、修理してくれました。
別れた二つを針金で補強もしながらくっつけてくれたんです。
でも、以前にも壊れた形跡があるようで、壊れ易くなっている模様。
今のが使える間に、新調した方がいいみたいですね。

直してもらった入れ歯を実際に使ってみて、不具合があれば直してもらいますが、
具合良くなっている状況下で、新しい入れ歯を作った方が良さそうです。

とりあえずは、大事にならずにホッとしました。
しかも今晩は、一筋縄ではいかなかったものの、
7つの段階をすべてクリアできました!
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« T橋さん親子と一緒に、小坂志... | トップ | 飛行機の座席をさっちゃんと... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

口腔ケア」カテゴリの最新記事