さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんに会って来ました。PTさん、看護師さん、相談員さんから話を聞き、ケアマネさんと退院に向けての相談をしました

2022-02-20 22:50:08 | 大腿骨転子部骨折
このブログ記事を水曜日の夜から書き始めていたのですが、いろいろとあってこんなに遅くなってしまいました。
木曜日と土曜日を歩いて来ましたから、その晩は疲れとかで早めにダウン。
山へ行く前夜も早めに寝ることにしましたし、そしてそして、ロコ・ソラーレですよ!
カーリングは観ていると面白くて、ついつい最後まで観てしまいます。
以上、遅くなってしまった言い訳でした。

     *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

先週の月曜日、A病院から電話がありました。
「水曜日にさっちゃんのリハビリに立ち会っていただくことになりました」
以前からその可能性は聞いてはいましたが、コロナ禍ですから難しいのではと思っていました。
「今日から毎日、体温を計っておいてください」
高齢者に対して、緩い条件だなと思いましたが、さっちゃんが2月10日新型コロナワクチンの接種を病院で受けたからなのでしょうね。
A病院ではファイザー社製を使うと聞いていたのですが、接種済証にはモデルナ社製のシールが貼ってありました。
(ちなみに僕は今日、ファイザー社製のワクチンを接種しました)

水曜日、自転車でA病院へ着くと、駐輪場でケアマネさんと会いました。
裏の入り口から入り、体温を計り、手指の消毒をし、面会するための書類に記入します。
リハビリ室の入り口前の長椅子に座って待っていました。
しばらくすると、さっちゃんが車椅子でやって来ます。
PTさんが車椅子を押して来ます。
車椅子の横には点滴の台も一緒に付いて来ました。
薬とかではなく、水分補給程度の意味合いのようですね。

リハビリ室に入り、PTさんからさっちゃんのリハビリの様子を聞きました。
結論から言うと、さっちゃんには歩く能力はあると思うけれど意欲がない、ということのようですね。
気持ちが前向きになると(そんなことは滅多にないそうですが)、支える物があればそれを支えに少し歩くことも出来る、そうなんです。
歩く手前の立つことも、気分次第でムラがあるみたいですね。
PTさんがさっちゃんの脇の下に両手を差し入れて、さっちゃんが立つ際に支えてあげます。
車椅子からベッドに、ベッドから車椅子に、そんな時にまずはさっちゃんに立ってもらわなければなりません。
立とうという気持ちが弱いと、体が後傾したり、膝折れしたりするようですね。
ただ、リハビリに際しては無理に立たせようとしたり、歩かせようとしたりしない、とPTさんは言います。
そうですね。
認知症ですから何故リハビリを頑張らないといけないかが理解できないのです。
理解できていれば、少々厳しくスパルタでもいいのかもしれませんがね。
理解できませんから、無理にやらせると、嫌なことをやらされると思って、益々やりたがらなくなるのでしょうね。
僕も気を付けたいと思います。

ベッドのことも聞いてみました。
ベッドから車椅子に移る際には、ベッドの方が高い方が移り易いそうです。
逆に、車椅子からベッドに移る際は、ベッドの方が低い方が移り易いのだそうです。
高→低の移動が楽なんですね。
僕はベッドの高さは固定して、ベッドの背部分と膝辺りだけが上がればいいと考えていました。
ベッドを電動で動かすのですが、動かす箇所が多くなるとレンタル料金も高くなりますから。
でも、ベッドの高さも動かせる方がいいようですね。
それに、オシメ替えをする際にベッドが低いと介助者が腰を傷めて仕舞いやすいんだそうです。
ですから、介護ベッドも2モーター、高さ調節も出来るタイプに決めました。

看護師さんからは主に食事や水分摂取のことを聞きました。
1時間くらいかけて食事介助してくださっていたみたいです。
さっちゃんは食べる気分ではないと、絶対に口を開けてくれません。
それは家でもそうでした。
順調に食べていて、半分くらい食べたところで急に食べなくなることもよくありました。
食事を拒否しているような雰囲気は一切ありません。
ただ、もうこれ以降は口を開けなくなるんです。
ほとんど全部食べることもあったそうです。
それも以前と一緒ですね。
噛まなくても大丈夫なような柔らかい食事だったようですね。
ミキサー食だったようです。
ミキサー食がどのようなものだか、僕には食べた経験がありませんから分かりません。
ひとつひとつのおかずの味が区別できればいいのですけれど、複数のおかずを一緒にミキサーしているとしたら、嫌ですね。

水分摂取については僕はよく分かりませんでした。
つまり、入院前と入院後の状態が違っているようなのです。
普通の液体状の物を与えると、誤嚥する恐れがあるので危ないと言うのです。
病院ではお茶を飲んでもらう際にもとろみを付けていたようなんですね。
とろみを付けたり、ゼリー状の物を与えて欲しいと言われました。

入院の前半は昼間もほとんど寝ているような日が続いたそうです。
途中から、車椅子では目を開けている状態が保てるようになったそうですね。
でも、やっぱり昼間でもベッドに入って寝ることは多かったみたいですけれど。
これはリモート面会でも同様でしたから分かりますね。
家でも寝ている時間が当然多くなる訳ですから、褥瘡予防の観点からベッドマットのアドバイスもくださいました。
体圧を分散するタイプのマットを選ぶことにしました。

他にもいろいろとPTさんと看護師さんからは教えていただいたのですが、この程度に留めたいと思います。

さっちゃんが病室に戻ってからはケアマネさんと打ち合わせしました。
介護ベッドやマット、車椅子のことを相談しました。
僕はケアマネさんから預かっていたカタログを見て、ベッドや車椅子の候補は考えていましたから、その線に沿って手配してもらうことになりました。
訪問看護のPTさんと看護師さん、そしてオムツ替えや清拭の指導をしてもらうヘルパーさんの手配をお願いしました。
上記の点は当日の夕方にはケアマネさんから連絡が来て、ほぼ手配終了です。

最後になりますが、さっちゃんの様子です。
点滴中だったこともありますが、この時はさっちゃんのリハビリはありませんでした。
PTさんによれば、この日は午前中に2回リハビリを行なったそうです。
さっちゃんは大人しくマスクを付けています。
マスクにも慣れたようですね。
目の表情には普通に生気が感じられました。
虚ろな感じではなかったですね。
時々、何やら喋っています。
僕はさっちゃんの手を握っているのですが、さっちゃんも僕の手をしっかりと握り返します。
それは僕だからという訳ではないようで、さっちゃんは一度握ったものは取っ手でも人の服でも何でもなかなか離そうとしないんです。
赤ちゃんの把握反射と同質のもののように感じられます。
でも、しっかりと僕の手を握ってくれると、嬉しくなりますよね。

さっちゃんがこの日最初に僕とケアマネさんを見た時、その表情がほんの少し変わったように思いました。
僕の一人合点かもしれませんが、僕やケアマネさんのことを覚えていてくれたからだと信じたいです。
知らない人に囲まれて、知らない場所で、2ヶ月間も過ごしたさっちゃんはどんな思いだったんでしょう。
自分が骨折して手術したことを理解できていないでしょうし、忘れてしまっていることでしょう。
何も分からない中で、過ごす不安感は如何ほどなんでしょう?
コロナ禍でさえなければ、毎日でも直接何時間でも面会することが出来たのに・・・・
場所が変わっただけで、身近な人と引き離されることはなかったのに・・・・
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