さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

日没のころ、多摩川土手を散歩していると、さっちゃんと2往復の会話が成立しました。半年ぶりかな?

2021-08-21 22:41:28 | 言葉
今日の夕方、僕は何となくだるくて、布団に横になっていました。
さっちゃんと一緒です。
さっちゃんも僕と一緒に布団の中にいるんですが、何故か機嫌が悪く、寝ている僕を叩いたり押し出そうとしたりもしていました。
そんな風でしたから、今日の散歩はしなくてもいいかな、と思ったりもしていました。
夕食も作らないといけませんしね。

でも、やっぱり散歩に出ることにしました。
5時50分でした。
そこからお米を研いでおいたり、さっちゃんに靴下を穿いてもらったり、出かける準備をいろいろとして、棟の玄関から歩き始めたのが6時8分。

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と、ここまでが昨日金曜日の夜に書いた文章です。
夕食後、すぐに寝たさっちゃんなんですが、何時ころからだったか起き出て来ることを繰り返すようになりました。
何度かはさっちゃんを布団に戻していたのですが、そのうち僕も布団で横になることにしました。
というのも、さっちゃんは僕が一緒に布団にいると落ち着いて、眠りに就くことが多いからなんです。
ところが、大誤算だったのは僕までもが寝てしまったこと。
目が覚めた時にはカーテン越しの窓の外が明るくなっていました。
7時でした!

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という訳ですから、今日は土曜日です。
昨日の散歩がスタートした場面から再スタート。

外はちょうどいい加減の風が吹いていて、心地よい日暮れ時となっています。
多摩川土手に出ると、なおさら心地よく、昼間の暑さがどこかに消えてしまったような涼しさです。
さっちゃんはいつものように何やら一人でブツブツと喋りながら歩いています。

とっても気持ちいいので、僕はさっちゃんに言いました。
僕「涼しいね」
さっちゃん「うん」
僕「風が気持ちいいね」
さっちゃん「そうね」

半年ぶり2往復の会話が成立した瞬間でした。

さっちゃんの発した言葉も非常に短くて単純な言葉ですが、僕の会話を理解して、その理解も繋がっていることが分かりますよね。
さっちゃんが意味ある言葉で返事できなくても、ちゃんと理解は出来ているに違いないと、信じられるんです。
赤ん坊が「まんま」などと、生まれて初めての言葉発声に親が感動するみたいに、僕はさっちゃんとの2往復の会話に感動します。

半年前の2往復の会話はこちら。
今日の言語リハビリでさっちゃんはSTのT田先生と2往復の会話をしました


▲18:19。2往復の会話成立後も、散歩は続きます。今日は僕が写真を撮っていると、さっちゃんは10mくらい先まで行って、そこで振り返って僕を待ってくれていました。この日の夕陽は普通です。雨がたくさん奥多摩の山で降りましたから、途中のを越えて流れる水量がずいぶんと多いです。


▲18:21。薄雲に覆われていた月が雲間に現われました。十二夜くらいの月でしょうか? 月齢が13日目から20日目までは様々な想いが込められた名前が付けられているようですが、12日目の月にはそれがないようですね。とはいえ、風情があることだけは確かです。


▲18:22。月とさっちゃんを一緒に撮ろうと、さっちゃんに「ここに居てね」と言って、シャッターを押そうとするんですが、なかなかじっとしていてくれません。でも、この写真は上手く撮れたと思います。コンデジですから、月にフォウカスして、フラッシュも焚きました。


▲18:27。場所を変えて、同じく月とさっちゃんを写そうとしました。でも、今度はさっちゃんは全然立ち止まってはくれませんでした。フラッシュの届かない距離まで離れてしまいましたから、近景は真っ黒になってしまいました。

棟の玄関に戻って来て、時間を見ると6時51分でした。
撮影にかかった時間のことを考えると、基本の周回コースを今でも40分間で歩けているようですね。
コメント
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