saarweineのワインなどに関してあれこれ

このブログはドイツはモーゼル河の支流であるザール地域のワインを愛する男がワイン等に関して色々適当に書き込みします。

ショイレーベについてです。

2009-07-27 00:21:32 | 日記
今夜はショイレーベについて語ってみます。この品種もRieslingとジルバーナーの掛け合わせで誕生しました。ドイツではRheinhessen、Pfalz、Baden、Frankenなどに作付があります。この品種は僕にとってはあまり飲まないので勉強中と言えば勉強中の品種です。辛口仕立てでは色々難点があるようで納得して購入したのは甘口しかありません。印象に残っているのはPfalzのプフェッフィンゲンでこの品種の特性として控えめな酸とやや強めながらも心地よい甘味のエッセンスの舌の記憶があります。


我が国ではある程度の生産の為の作付があるかどうかは知りませんが長野県の小諸(こもろ)市というところにあるマンズワインのワイナリーの中での実験栽培の区域でこの品種が栽培されていました。ここの凄いところはその実験栽培の区域で左側にカベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、シラー、ピノノワール、シャルドネ……と植えられているとおもえば右側にRiesling、Mueller-Thurgau、このショイレーベ、リースラーナー、果てさてはエーレンフェルザー(!)まであるわ、あるわざっと数えただけでも30種類以上ドイツ系の品種が植えられていました。次回いつ訪問出来るかはわかりませんがその成果を併設のレストランで楽しんでみたいと思います。
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アリゴテについてです。

2009-07-26 14:31:27 | 日記
今回はアリゴテについて語ってみます。はっきり言ってこの品種はブルゴーニュにおける二番煎じと言わざるを得ません。しかし「キール」というカクテルを作るには必須のワインです。酸がシャルドネよりはかなり強いので(酸の質はRieslingのほうが当然ながら遥かに上ですが)何らかの事情でブルゴーニュに来る必要があった酸フェチの方には緊急措置の品種と言えるかもしれません。特筆すべき地所や生産者はあるのかどうか分かりかねますが日本で入手しやすいものではかのルロア(高島屋さんがかなりの株主だそうですが)のが非常にレベルの高いのが(値段もそれなりにしますが)あるそうなのでもし高島屋さんで試飲会などあれば是非試してみたいと思います。
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リースラーナーについてです。

2009-07-25 17:58:44 | 日記
今日はリースラーナーについてです。この品種はRieslingとジルバーナーの掛け合わせで誕生しました。成功すると甘口であたかもRieslingを凌駕するようなエキスと酸を提供するのが特徴なのですが如何せんこの品種は生産性が極めて悪いのが欠点なのです。ある程度熟すると根元の軸が腐ってポロリと落ちて仕舞いやすいという致命的な欠陥を抱えています。そんな訳もあってか70年代にはRheinland‐Pfalz州で「州文化的価値を担っていない」という理由で新規の作付が禁止されてしまいました。今はその禁止令はなくなったそうですが。余計にそんなこともあって栽培する醸造所は減ってしまいドイツ全体で0.1%程度しか作付面積はありません。


特筆すべき生産者ですがとりあえずはRheinhessenのKellerでしょうか。Spaetlese以上しか生産しないようなので値段もそれなりにしますが。

この品種の作付がドイツで最も多いのはFrankenなのでまたいつの日か旅行する機会を持った時に探してみたいと思います。他国ですとアメリカのオレゴン州でもこの品種を栽培している生産者がいるそうです。


Pfalzですとミュラーカトワールが優れたものを作り出しているそうですし僕もBassermann‐JordanでAusleseを一昨日購入したので今セラーの中で熟成させているところです。

本当なら紅茶と合わせてみたいケーキなどと楽しんでみたいと考えています。カロリーは気にならないと言えば嘘になりますが(笑)。
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Grauburgunderについてです。

2009-07-24 16:31:37 | 日記
今日はGrauburgunderについてです。フランス名はピノグリというこの品種はRheinhessenやPfalz、Wuerttemberg、Sachsen等ドイツ各地に作付があります。80年代くらいまでは甘口もよく生産されていたらしいですが最近は所謂lieblichなタイプはあまり作られていないようです。その当時は甘口なタイプですとルーレンダーと別の品種名でエチケットには記載されていました。

ドイツですと例えばPfalzならMessmerが飲み応えのある辛口を生産していますしSachsenですとSchloss Warckerbarthが北の産地らしいややほっそりしたタイプのものを生産しています。何か和食で言えば天ぷらが欲しくなるような味わいです。
発祥の地のブルゴーニュでは作付自体かなり少ないようです。しかし前にも旅行記のところで書いたようにシモンビーズが若干生産しておりシャルドネとのブレンドでしたがシャルドネ単体のよりは飲みやすく仕上げているとのことでした。Weissburgunderもそうですがこの品種に関して言えばブルゴーニュよりもドイツのほうが上と言わざるを得ません。

僕は大してこの品種のを飲んだ訳ではありませんが辛口が殆どで甘口を飲んだ記憶があまりないのです。もともとこの品種は辛口仕立てで本領を発揮するのでしょうか。
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Kernerについてです。

2009-07-22 23:32:54 | 日記
今回はKernerについて語ってみましょう。この品種は50年代にTrollingerとRieslingを交配させてWeinsbergの州営醸造所で誕生しました。今はドイツだけではなくオーストリア、北イタリアにも作付があります。

ドイツでは発祥地のWuerttembergだけではなくFrankenやRheinhessen、果ては旧東のSachsenなどにまで作付があります。数あるRiesling系の交配品種の中でも一番Rieslingの味わいに近いとされていることもあってかRieslingの栽培比率が低い地域でその穴埋めのような感じが否めません。

我が国に於いても冷涼な気候の長野県、山形県、北海道で成果が上がるようになってきました。特に北海道の余市(よいち)町というところの地所からはドイツに気候が酷似しているとのことで北海道ワインが70年代にドイツからこの品種の苗木を取り寄せて栽培するようになり近年は辛口も甘口もハイレベルのものが生産されるようになりました。

Trockenタイプのは果物で言えばグレープフルーツを思わせる苦味のエッセンスがあるように思います。気軽に夏ならお刺身、冬ならおでんといった僕ら日本人が日本で簡単に入手できる献立で晩酌を楽しんでみたいものです。
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