ランドマーク探しⅢ

2012年から出張先での風景や社寺仏閣、由緒を訪ねて記録してきました。2016年からは自分の足で散策し、記録しています。

とげぬき地蔵尊(高岩寺)

2013年03月20日 13時20分17秒 | 訪問地周辺散策

遠方出張が多かったのですが、久しぶりに都内の施設の点検に出かけました。途中の巣鴨でとげぬき地蔵尊に寄ってみました。商店街は平日の午後というのに賑わっていました。とげぬき地蔵尊は高岩寺です。「とげぬき地蔵尊」の名で親しまれるこのお寺は、曹洞宗萬頂山高岩寺といい、慶長元年(1596年)に江戸湯島に開かれ、約60年後下谷屏風坂に移り巣鴨には明治24年(1891年)に移転してきたものです。本尊は延命地蔵菩薩そうですが、秘仏なので拝見させてもらえません。
本堂横に立つ観音菩薩は洗い観音ともよばれ、体の悪いところと同じ部分に水をかけて洗うと身代わりになってくれるといわれています。この日も熱心に洗っている人たちが大勢いました。観音菩薩はてかてかに光っていて、昨年大阪で見た水掛不動尊とは好対照だとふと思いました。洗い観音は、江戸時代最大の火事であった「明暦の大火」(1657年)で、当寺の檀徒の一人「屋根屋喜平次」は妻をなくし、その供養のため、「聖観世音菩薩」を高岩寺に寄進したもので、この聖観世音菩薩像に水をかけ、自分の悪いところを洗うと治るという信仰がいつしかうまれ、これが「洗い観音」の起源だそうです。その後、永年に渡ってタワシで洗っていた聖観世音菩薩の顔などもしだいにすりへってきたので、平成4年11月27日、この仏像に代わって、あたらしい聖観世音菩薩にしました。新しくしてからは、タワシを廃止し布で洗うことにしたそうです。新しいこともあり、てかてかに光っていたようです。
目的地の近く、大塚駅の北口の桜並木は6分咲きほどになっていました。

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