goo blog サービス終了のお知らせ 

どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

自薦ポエム80 『ぼくには何かがタランチュラ』

2021-06-29 00:19:27 | ポエム

ぼくには何かがタランチュラ

毒蜘蛛というイメージが定着して

必要以上に恐れられているが

セアカコケグモほどの破壊力もない

 

たしかに図体はでかいです

メスの大きさは30センチほどにも

小鳥をつかまえて食べたとか

噂がひとり歩きして悪魔扱いまでされる

 

ジャングルに生息するイメージが強いが

もともとはイタリアの港町タラントが発祥地

タランチュラコモリグモ科の臆病者で

普段は控えめな穴ぐら生活をしているのさ

 

ぼくに咬まれたら最良の治療法として

はげしく踊り続けろなんていう言い伝えも

タランティズムは病名と踊りを大流行させた

ついにはプーリア州の祭りとなって現在まで

 

だけど、ぼくには何かがタランチュラ

各地に仲間も多いが風貌がさまざまなんだ

共通するのは毛むくじゃらの毒蜘蛛イメージ

悪者扱いを払拭する手立てが見当たらない

 

いっそ食われてみたらどうだろうか

立場逆転お茶目な三枚目になれるかも

狙ってやったわけではないが

油で揚げて食うやつが現れた

 

その名は勇気あるお笑いタレント

ぼくの生まれ故郷タラントと同じ名だ

気に入ったのは食った上での感想さ

「カニより旨い!」に長年の憂鬱もすっ飛んだ

 

(2017/02/27より再掲)

 

タランチュラ画像 に対する画像結果.サイズ: 154 x 108。ソース: matome.naver.jp タランチュラ

 (ウェブ画像)

 

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« どうぶつ・ティータイム(3... | トップ | どうぶつ・ティータイム(3... »
最新の画像もっと見る

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
タランチュラ (はなねこ)
2021-06-29 10:02:52
こんにちは。
昆虫のことはほとんど知らなくて、タランチュラは名前を知っているくらいです。
確かにいいイメージはなかったです。
イタリアのタラントが発祥地でしたか・・。
リズムが良くて、情報がすっとはいってきますね。
返信する
タランチュラ (tadaox)
2021-06-29 19:31:46
(はなねこ)様、こんにちは。
タランチュラに関するエピソードは、どれも面白いですね。
でも、あの強面が実は臆病者(?)のタランチュラコモリグモ科の一員と知って、世の中には見かけによらないものがたくさんあるんだな、と思いました。
いつも野の花やチョウチョウの観察を通して、いろいろのことを教えていただき、ありがとうございます。
返信する
こんばんは (延岡の山歩人K)
2021-06-30 21:06:35
 タランチュラ
毒蜘蛛の代名詞ですね
これを食べるとは \(◎o◎)/
蜘蛛は 触るのはもちろん 見かけるだけで怖い。
 幸い
拙ブログは 「クモ」の話題でしたが
空に浮かぶ「雲」で 良かったです(^o^)
返信する
腹を抱えて (tadaox)
2021-06-30 23:40:13
そうか、雲と蜘蛛ですか。
語呂以外は結びつくものがありませんが、そこが面白いですね。
隙間の空いたタイルと木の板を、何とか漆喰でくっつけようと努力するような意識が働きますもんね。
腹を抱えて笑うぼくって、変わり者ですかね。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

ポエム」カテゴリの最新記事