どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(227)『くせもの勢ぞろい』

2019-08-03 17:21:35 | エッセイ

 

     ミョウガ

 

8月に入って、ミョウガがいっせいに花を開いた。

密生する茗荷林の根元に顔を突っ込んで確かめると、あるわあるわ50本ほどのミョウガタケが黄色い花をつけて手招きしている。

こちらは疑似餌に誘われる魚よろしく、這いつくばって食らいつくが、態勢が苦しくなったので途中で収穫を中断した。

逃げるわけではないから、明日にしようと無理には採らなかった。

さっそく、そばの薬味にしたり、塩漬けにしたり、夏バテ防止になりそうな癖モノとの出会いであった。

 

     リスの標的

 

キウイはまだ青いはずなのに、7月下旬からリスの出動が始まった。

試しに齧って、うまくないので放置していく。

防鳥網でキウイの実をガードしようとするのだが、枝が邪魔してなかなかうまくいかない。

そう言えば、青いトマトが同じように齧られていたから、カラスだけの仕業ではなさそうだ。

リスとカラスのダブルの曲者どもとどう戦うか、猛暑の下で頭を抱える日々だ。

 

     オクラの花

 

ミニ菜園の至るところにオクラの種を埋めておいたから、暑さとともに花をつけ始めた。

カボチャもそうだが、これらの花が果たして実になるのか、疑心暗鬼である。

そもそも受粉という過程があって結実につながるのだろうが、蝶々も蜂もあまり見かけない気がして心細い。

茄子は下枝を落としたり、追肥をやったり、毎日の水やりを欠かさないのに、いまだに仇花ばかりで実がならない。

ベテランから見たら笑止千万かもしれないが、試行錯誤が続いている。

1本だけ鉢に植えたオクラの花は、まるで昼顔みたいで、どこか妖しい。

昼下がりの情事なんて、こう暑くっちゃ妄想にもならないか。

 

   (ミニ菜園だより)

 


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2 コメント

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孫に教わりながら (ウォーク更家)
2019-08-12 10:48:15
私も、園芸教室にも通わず、ベテランから見たら笑止千万の育て方をしているのだと思いますが、でも、何の責任も負わなくてすむ、家庭菜園の毎年の試行錯誤が楽しいです。

昨年1本植えて上手くいったので、今年は欲張って5本もオクラを植えたのですが、原因不明で全滅でした・・・

写真のミョウガ、見事ですね。

ミョウガは日光を余り必要としないみたいなので、我が家では花が育たない日陰で細々と育てています。

確かに、防鳥網は、枝が邪魔してなかなか上手く実をガード出来ないので悩ましいですよね。

ガードといえば、今年は、我が家のブドウに、面倒ではありますが、1房ずつ袋を掛けておきました。
その手間をかけたおかげで、今年は綺麗なブドウをたくさん食べています。

私も、受粉の仕組みとかよく分からないので、植物に詳しい孫が遊びに来たら教わろうと思っています。

そう言えば、前回、その孫が遊びに来たときに、トマトは、実に栄養が回るように下の葉を落す様にと、私に指示して帰りました。
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頼もしいアドバイザー (tadaox)
2019-08-13 09:41:41
(ウォーク更家)様、トマトの下枝・余剰葉の切除、ヒントをいただきありがとうございました。
思い切ってカットしたら、それまでなかなか色づかなかったトマトが、2,3日で赤くなり始めました。
茄子も同様に3本の枝だけ残して他を切り落としたら、花も立派に咲き実がなりました。

肥料と水を追加し、どこまで回復するか見守っています。
まるで受験勉強しているみたいです。
更家さんには植物に詳しいお孫さんがいていいですね。
最近はテレビで青年が登場し「園芸王子」などともてはやされいるようですが、この方面に興味を持つお孫さんは頼もしいかぎりです。
又聞きでもいいので、またアドバイスいただけたら嬉しいです。
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