(NTT BCS) 硬派的社評漫筆+Rits

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1-8 御節

2015年01月16日 | 身辺

お正月も明けた。
そこで、御節 の由来。

一月一日の『元旦』三月三日の『ひな祭り』五月五日の『端午の節句』七月七日の『たなばた』99日の『重陽』(ちょうよう)5つの節供(節句)での節供(せっく)料理。
現代ではお正月料理のみの風習となる。
三が日は用意された「重箱の料理」で食事をなし、火の神様にお休みをして戴く。
また、調理専従の主婦にも台所に立たさない。

おせち料理を重箱に詰め、重ねて用意するのは、めでたさを重ねるという意味で縁起をかつぐ。

 三段重
一の重:「祝い肴(ざかな)」「口取り」
お屠蘇をくみかわす時に祝う肴を盛り合わせ。
黒豆、栗きんとん、昆布巻き、伊達巻、田作り(ごまめ)、かまぼこ。また、お酒が飲めない子供たちのための甘い料理が中心になる。

二の重:「酢の物」「焼き物」
酢の物を盛るのが正式な詰め方。
現在は、おせちのなかでもごちそうとされる焼きものも盛るようになった。なます、酢だこ、数の子、酢れんこん、なると巻き、ぶり・鮭の焼き物、たたきごぼう(酢ごぼう)。

三の重:「煮物」
おせち料理は、季節の野菜の煮しめがその始まりと言われている。三の重には、筑前煮、野菜の煮しめなど季節のおいしい野菜をふんだんに使う。
*詰め合わせの品の由来
海老
海老は腰が曲がるまで丈夫という長寿の願いが込められ、赤色は魔よけの色。朱色の晴れやかさから祝肴に使われる。
鯛(タイ)
これは祝い事の定番の縁起物でメデタイに通じるから。
鰤の焼き物
出世魚である事から出世を祈願したもの。
昆布(昆布巻き)
「よろこぶ」という言葉にかけています。語呂合わせ
トコブシ
節句の神饌の一つ。別名「フクダメ」。福が溜まる事を願って。
紅白かまぼこ
半円形は日の出に似ていて、門出にふさわしいから。紅は魔よけ、白は清浄を表す。
伊達巻き
「伊達」の由来は華やかさ派手さを表す言葉で伊達政宗の派手好きに由来する。見た目の豪華さで定番となる。
巻物の形は書物に似た形から学問や文化を意味する。学問や習い事の成就を願って。
錦たまご
おめでたく豪華な錦と卵の白味と黄味をわけて、ニ色でつくった料理の二色(ニシキ)との語呂合わせ。
栗きんとん(栗金団)
きんとんは「金団」と書き、その色から黄金にみたてて財産を現し、富を得る縁起物とされている。今年も豊かでありますようにという願いをこめて。
かちぐり
勝つの意味で縁起がいいから
八ツ頭
小芋がたくさんつくことから、子宝、子孫繁栄を願って。また、漢字の八に「末広がり」の意味をかけて。
里芋
里芋は子芋がたくさん付くことから、子宝に恵まれるようにと願う。(八つ頭を使うとサトイモは使わない、どちらか一方)
蓮根
孔が空いていることから遠くが見えるように先見性のある一年を祈願。 他にもれんこんには種が多いことから「多産」という意味もあり、縁起がよいとされている。
くわい
大きな芽が出ることから「めでたい」、芽が出る=出世を祈願。
金平ごぼう(きんぴらごぼう)
怪力無双の豪傑の坂田金平*にちなんで強さや丈夫さを願って。
*坂田金平と金平ごぼうの余談
江戸初期に誕生した金太郎で有名な坂田の金時の息子といわれる坂田金平(きんぴら)の武勇伝が浄瑠璃で大ヒットしていた。
その怪力無双の豪傑金平にちなんで、この滋養たっぷりのごぼう料理を金平ごぼうと呼ぶようになった。そこで強さや丈夫さを願って金平ごぼうがおせち料理に採用された。
(坂田金平は実在せず浄瑠璃上の架空の人物といわれている)
お多福豆
文字通り福が多からんことを祈願した。
紅白なます
お祝の水引きをかたどったもの。平安、平和を願う縁起物。
橙(ダイダイ)
代々に通じる語呂合わせ。子孫が代々繁栄するように。
ちょろぎ
植物の根をシソ酢で赤く染めたもの。多くの場合、黒豆と共に盛り付けられる。
干し柿
干し柿の皺を老人の肌に見立てて、長寿への願い。また、柿の木は長寿であることも理由の1つ。
梅干し
梅干しの皺を老人の肌に見立てて、長寿への願い。また、梅の木は長寿であることも理由の1つ。
ナマコ
形が俵に似ている事から俵子とも呼ばれる。豊作への願い。

(以上は専門書からの引用です)