大阪龍馬会

1987年に創立して2017年は創立30周年。龍馬好きの集まった大阪龍馬会が龍馬会の活動をお知らせします。

仙台藩士幕末渡米記 150年後子孫が現代語訳出版西洋文明克明に記録

2010-09-08 00:01:00 | 書籍紹介
 幕末の動乱期、幕府使節団の一員として渡米した仙台藩士・玉蟲(たまむし)左太夫が記録した、「航米日録」の全文を現代語訳した「仙台藩士幕末世界一周」が出版された。翻訳したのは玉蟲から5代目の子孫にあたる仙台市の山本三郎さん(74)。玉蟲は武士の常識にとらわれず、民主主義の理念をくみ取り、西洋文明を詳細に記録。今年は渡米から150年後にあたり、山本さんは「幕府使節団や玉蟲のことを若い人にも知ってほしい」と話している。

◆咸臨丸が随行

 玉蟲は1860年1月に日本を立ち、日米修好通商条約の批准書交換のため、幕府正使が乗ったポーハタン号の一員として渡米。勝海舟らが乗った随行艦が咸臨丸だった。一行はニューヨークで10万人の市民から大歓迎を受けるなどして、アフリカ、インド洋を巡り、同年9月に帰国した。

 航米日録は全8巻あり、出発から帰国までを記録した7巻までは、正式な記録として仙台藩に献上された。8巻は個人的な感想が記され、当時の体制を批判する意見も書かれている。

 翻訳本は1~7巻を巻ごとに章立てし、時系列で紹介。8巻は「三郎のひと言」として、関連個所に山本さんの解説付きで挿入した。

 玉蟲は太平洋を渡る途上、アメリカ人の艦長が水夫と一緒に嵐に立ち向かい、すぐに全員に報奨金を出したことに感銘を受け、「このようであるから、一旦(いったん)緩急の時には全員が身を忘れて力を尽くすのだ。この国が盛んな理由も、こんなところにあるのであろう」と記した。病死した水夫のため涙を流す艦長に対し、自国は「上下の情は誠に薄く、彼らに対して恥ずかしい」と封建体制に批判的な意見も明かしている。

 西洋文明への関心は高く、蒸気機関や汽車には特に興味を示した。水洗トイレやシャワー、洗濯機などについても使用法や仕組みを観察、克明に記録。料理にも触れ、ビールは「苦味なれども口を湿するに足る」と感想を残した。

◆列強に警戒感

 一方、当時、アジア進出を目指す列強への警戒感もにじむ。ハワイで会った中国人の薬商からは、英国人について「野蛮人で虎やオオカミに等しく、心は残忍で聖道とは全く相反している」と聞かされた。サンフランシスコでは友人が現地の中国人から聞いた話として「米国は最初は親切だが、用心しなければいけない」との助言が紹介されている。

 「玉蟲は武士階級を超えたやわらかい頭で客観的に物事をとらえ、幕府や薩長ではなく日本ということを意識していた。坂本龍馬と同時代に、そういう傑物が仙台にいたことを知ってほしい」と山本さんは話す。

 四六判520ページで2100円(税別)。問い合わせは出版社「荒蝦夷(あらえみし)」(022・298・8455)。

◇玉蟲左太夫 

 1823年に仙台藩士の家に生まれたが、脱藩して江戸に。57年蝦夷(えぞ)地と呼ばれた北海道や樺太を巡行、気候や風土、アイヌの生活様式などを「入北記」にまとめた。渡米後は再び仙台藩士に取り立てられ、戊辰戦争では奥羽越列藩同盟の結成に尽力し、その後、責任を問われて69年、切腹した。

9/7 読売新聞


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『詳細地図でめぐる 土佐 龍馬』

2010-02-27 00:00:01 | 書籍紹介
これから高知へ龍馬をたずねようという方に朗報です。
とても素晴らしい本があります。これはぜひとも手に入れたい一冊です。


【書  名】 『詳細地図でめぐる 土佐 龍馬』
【判型など】 A5判 168p オールカラー
【発  行】 高知新聞社
【企画製作】 高知新聞企業文化出版局出版調査部
【定  価】 1470円(税込)
【内  容】 高知県内の坂本龍馬にかかわる史跡を、豊富な写真と詳細地図で紹介。
室戸から土佐清水まで地域ごとに、「泣き虫龍馬」「維新への道脱藩」などのタイトルで20コースを紹介しています。
身近な史跡が、龍馬とかかわっていたという発見もあり、地元ならではの龍馬本となっています。

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龍馬の功績や苦労、古文書読み解き 織田毅さん、「海援隊秘記」を

2010-02-11 00:00:01 | 書籍紹介
◇シーボルト記念館係長・織田毅さん

 長崎市シーボルト記念館係長で「現代龍馬学会」会員の織田毅(おりたたけし)さん(48)が、幕末の志士・坂本龍馬の長崎での活動をまとめた「海援隊秘記」(戎光祥出版)を出版した。龍馬の足跡は虚実入り乱れるが、長崎に残る古文書を読み解くなど史実に即し「長崎での龍馬の功績が、すなわち坂本龍馬の功績。長崎なくして龍馬の活躍はありませんでした」と結論付けた。

 織田さんは五島市出身。10代で司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」を読み龍馬ファンに。熊本大卒業後、長崎市役所に入った後も業務の合間に、高知、山口、鹿児島各県を訪ねて古文書に当たるなど研究を重ね、市民団体「亀山社中ば活かす会」の幹事も務める。90年には海援隊士・沢村惣之丞の墓を本蓮寺(長崎市)で発見した。

 長崎に残る元隊士や豪商が書き残した龍馬らの古文書も読み解き、当時の長崎について「長州や薩摩に近く、龍馬らが持つ蒸気船や西洋帆船の航海技術は貴重だった。国際情勢の中で日本の現状と将来を見通すことができる唯一の場所だった」と確信。龍馬自身についても「『竜馬がゆく』の強いイメージと違い、順風満帆ではなかった。迷ったり失敗を繰り返していた」とみる。

 昨年、出版社から依頼を受け、書きためていた記録を3カ月かけてまとめた。織田さんは「龍馬が長崎に来たのはまったくの偶然。だが、その偶然が日本を動かした。長崎という地が、龍馬を通じて日本の歴史に影響を与えた」と話す。B6判239ページ、1575円。


2/3 毎日新聞

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<龍馬伝>NHK大河ドラマをマンガ化 脚本の福田靖が原作

2010-02-05 00:00:01 | 書籍紹介
 福山雅治さん主演の大河ドラマ「龍馬伝」のマンガ版第1巻(宙出版)が25日、発売された。ドラマの脚本を手掛ける福田靖さんの原作、新人マンガ家の京果里保さんが作画。ドラマの進行に合わせ、2カ月ごとに全4巻が発売される。

 「龍馬伝」は、龍馬の33年の生涯を、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎の視点から描いたドラマ。龍馬を強く意識する岩崎が、藩参政・吉田東洋の暗殺を機に龍馬を憎むようになる。しかしその後2人は長崎で再会し、衝突を繰り返しながら、切磋琢磨(せっさたくま)し、弥太郎は龍馬亡き後も「世界の海援隊を作る」という遺志を引き継いでいく。

 第1巻は、ドラマと同様、弥太郎が龍馬について「わしがこの世で一番嫌いな男やった」と言いながら回想するシーンから始まり、幼いころの龍馬が上士を怒らせ、切られそうになったところを病弱の母が救うエピソードや、江戸の千葉道場での剣術修行、黒船来航と桂小五郎、吉田松陰との出会いなどが描かれている。B6判192ページ、630円。第2巻は4月発売予定。


1/25 毎日新聞


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居酒屋店主が歴史本「龍馬とおりょうさん」発刊-龍馬と横須賀をテーマに執筆

2010-01-22 00:01:00 | 書籍紹介
 龍馬ファンが集まる横須賀の焼き鳥店「竜馬におまかせ」(横須賀市日の出町2.)の店主・斎藤秀一さんが1月19日、坂本龍馬と横須賀のゆかりを綴った歴史本「龍馬とおりょうさん」を発刊した。

 同書の内容は、「龍馬夫妻の新婚旅行」「英雄が書いたラブレター」「おりょうゆかりの地を歩く(横須賀・横浜編)」など20章。19日は幕末の遣米使節船「咸臨丸」出航150周年にあたることから、番外篇「勝海舟と思い出の浦賀湊」も収録した。幕末史を研究する斎藤さんが、地元タウン紙に連載した原稿を全面リニューアルしてまとめたもの。

 斎藤さんは16歳のときに司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」を読んで感動して以来、熱心な龍馬ファンになったという。大学卒業後は郵便局に勤務していたが40歳で脱サラし、「龍馬や幕末の歴史を語り合う場を作りたい」と2年前に焼き鳥店をオープンした。

 龍馬の妻「おりょうさん」が晩年を横須賀で過ごし、お墓も同市内の信楽寺(しんぎょうじ)にあることから、龍馬やおりょうさんの足跡を訪ね歩き、「湘南海援隊文庫シリーズ」として4冊の本を執筆。2007年11月には斎藤さんが書いた「龍馬とおりょうの思い出物語」を原作に、女優・川上麻衣子さんが一人芝居「横須賀夢幻翔」を演じて話題になった。

 同店では、龍馬が鳥料理が好物だったことにちなんで焼き鳥「竜馬焼き」、鶏鍋「竜馬鍋」などオリジナル料理のほか、「龍馬の夢」「おりょうさんの想い」などの焼酎ボトルも提供。NHK大河ドラマ「龍馬伝」が始まったこともあり、歴史好きなファンとともに龍馬談義に花を咲かせてにぎわっている。

 斎藤さんは「横須賀は龍馬やおりょうさんとゆかりの深い場所。この本をきっかけに横須賀を訪ね歩いてもらえたら」と笑顔をみせる。

 同店・東叶神社などで頒布するほか郵送でも販売する。1冊500円。問い合わせは同店(TEL 046-825-8727)まで。

1/19 みんなの経済新聞ネットワーク


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龍馬の新たな魅力紹介 貴重な史料集めた本出版 長崎文献社

2009-12-17 00:01:00 | 書籍紹介
 長崎文献社(長崎市大黒町)は、幕末の志士、坂本龍馬に関する古写真など、坂本龍馬にゆかりのあるものをまとめた「龍馬とあるく幕末長崎」を発行した。

 「幅広い見識を持ち、様々な場で活躍した龍馬を様々な切り口で紹介するガイドブックを」と企画。長崎市寄合町に建立された龍馬像の制作過程のルポや、龍馬と同時期の藩屋敷地図など貴重な史料から、龍馬にちなんだ特産品まで、オールカラーで紹介されている。

 また、1867年、長崎・丸山で英国人水夫が殺害され、海援隊の隊士が嫌疑をかけられた「イカルス号事件」の水夫が乗船していた同船の古写真を掲載。個人所蔵の貴重な写真という。

 同社の堀憲昭専務(67)は、「龍馬も長崎も様々な魅力にあふれたという面では共通。両方の歴史を知ってもらいたい」と話した。

 B6判、79ページ。市内の主要書店などで販売中。1100円。問い合わせは同社(095・823・5247)へ。


12/9 読売新聞 



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坂本龍馬が主人公の漫画連載開始

2009-09-25 00:01:00 | 書籍紹介
 2010年の大河ドラマ『龍馬伝』(主演:福山雅治)がクランクインし、連日話題になっているが、坂本龍馬が主人公の新連載が週刊コミックバンチ誌上にて一足早くスタートした。

 タイトルは『天翔の龍馬』(漫画:橋本エイジ、原作:梅村真也)。慶応3年11月15日、近江屋で暗殺されたはずの龍馬が「もし暗殺されずに生き延びていたら?」という設定で、史実にはない龍馬の生涯が描かれている。

 果たして、坂本龍馬暗殺の黒幕は誰なのか? この物語で、日本史上最大の謎にも迫っていくという。


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横井小楠 生誕200年を記念 60年ぶり県教委冊子復刻

2009-09-19 00:01:00 | 書籍紹介
 肥後藩出身の儒学者、横井小楠(1809-69)の思想を国内外に紹介するため、県教委が1949年に発行した冊子を、小楠研究家の徳永洋さん(58)=熊本市良町=が、今年の生誕200年を記念して復刻した。復刻版は日本語版、英訳版の2冊を1冊にまとめた。徳永さんは「幕末の動乱期に、日本が率先して世界平和に貢献するべきだと唱えた思想家がいたことを、多くの県民に知ってほしい」と話している。

■日英両国語版を統合 平和思想を紹介

 冊子は、熊本医科大(現熊本大医学部)の学長で、小楠研究の第一人者だった故山崎正薫(まさただ)が49年に行った講演「横井小楠先生を偲(しの)びて」の要旨をまとめた。日本語版の序文では小楠を「絶対平和主義者」と紹介し、「全世界に小楠先生を紹介せんとし、目下英訳中である」と記している。英訳版のタイトルは「日本一の世界平和主義者」。

 本文では、肥後藩の藩校で塾長を務めた後、幕府の政治総裁職だった福井藩主の指南役として勝海舟などに影響を与え、明治維新を「縁の下の力持ち」として支えた生涯を記述。「正義人道」に基づく世界平和を唱えたことや、英国から独立を勝ち取った米国のワシントン初代大統領を称賛した言動なども詳しく紹介している。

 県教委発行の冊子は日本語版、英訳版とも数が少なく、古書店でセットでそろえると1万数千円かかるという。特に貴重な英訳版を探していた徳永さんが今年7月、熊本市内の古書店で発見。より多くの人に読んでもらおうと、復刻版の出版を決めた。

 徳永さんは「冊子を読めば、小楠のすごさが分かる。外国人にも読んでほしい」と期待している。500部を発行。熊本市の主要書店で近く発売予定。税別800円。

9/13 西日本新聞


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「龍馬とお龍の下関」刊行

2009-09-07 00:01:00 | 書籍紹介
下関滞在6カ月、龍馬の足跡追う 逸話まとめ1冊に

 坂本龍馬の下関での足跡をまとめた『龍馬とお龍の下関-海峡に遺した夢のあと』が瞬報社写真印刷(下関市)から刊行された。市立長府博物館主任の古城春樹学芸員がまとめた。

 龍馬が下関に滞在したのは通算で6カ月。脱藩から暗殺されるまでの龍馬が活躍した5年間の10分の1は下関に居たことになる。本書はその下関と龍馬のかかわりを、「夫婦で巌流島で花火を上げた」ことなど妻のお龍をからめて詳細にたどり、龍馬が単に下関へ立ち寄っただけでなく、この地で夢を抱き、友や家族と語らいながら生きることの素晴らしさを示すなど、下関との深いかかわりが浮き彫りにされている。

 作家古川薫さんは、「龍馬を迎えた下関」と題した序文の中で、脱藩した龍馬がなぜ下関に来たのか、下関に何を求めたのかに触れながら、幕末の下関を梗概(こうがい)した。

 古城さんは印藤聿(のぶる)、三吉慎蔵、伊藤助太夫、三吉周亮ら下関での龍馬の支援者らに目を向けながら下関滞在時の龍馬を丹念に追い、龍馬が下関に構えた居宅のようすや妻お龍との睦まじい新婚生活などの逸話もふんだんに盛り込んだ。2人で歌会に参加し龍馬が2位になって喜んだ話、夫婦で巌流島に渡って花火を上げた話など、下関での新婚の日々が興味深く語られる。

 古城さんは長府博物館で「三吉慎蔵と坂本龍馬」「長州と薩摩」などの展示会を企画してきた。龍馬と下関の深いつながりがよく分かる関連年表も詳細な内容でまとめられた。

 A5判106ページ、900円。市内の書店などで扱う。問い合わせは瞬報社写真印刷(℡083・249・1100)へ。


8/26 山口新聞


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防長回天史 復刻される

2009-06-25 05:00:00 | 書籍紹介
幕末維新史の研究資料としては超一級品の上記書籍がマツノ書店から復刻されます。
古書店でしか流通していない上に、ほとんどが10万円以上してなかなか手に入らない状態でした。

マツノ書店では今回の復刻で2回目ですが、お手元にないマニアックな方々には必需品です。是非お薦めします。

末松謙澄著・全13巻並製版函無・予約特価5万円(税送料込・限定300部番号入)
予約特価締め切りは6月30日。
『防長回天史』は予約300部に達し次第締め切りと致します。
刊行は9月上旬、パンフレットご希望の方はメールにてお知らせください。


同時復刻として下記の書籍もあります。

『奥羽戊辰戦争と仙台藩~世良修蔵事件顛末』
藤原相之助著・並製函無・予約特価4000円(税込・送料込)

詳しくはマツノ書店
〒745-0032 山口県周南市銀座2-13 電話0834-21-2195 FAX 0834-32-3195
メール  info@matuno.com


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自費出版:大阪の草村さん、天誅組の研究冊子に

2009-05-28 05:36:56 | 書籍紹介
江戸末期に幕府五條代官所を襲い、明治維新の先駆けとなった天誅(てんちゅう)組の研究家、草村克彦さん(52)=大阪府藤井寺市=がこれまでの調査をまとめ、冊子「天忠組の跫(あし)音」を自費出版した。土佐出身の志士、楠目清馬(くすめせいま)の最期の様子は、草村さんが桜井市内の現地を訪ね、かくまった人の子孫から聞いた。

 草村さんは会社員。読書好きで幕末の歴史に興味があり、86年ごろ天誅組に関心を抱き始めた。辞令1枚で勤務地が変わるサラリーマンの立場と、蜂起の翌日に起きた京都の政変で官軍から賊軍に変わった天誅組が重なったという。

 清馬は、隊が東吉野村鷲家口で幕府方と戦い壊滅した後、山道を進み、桜井市多武峰のあたりへ脱出。追討軍に包囲され、自刃したと伝えられる。22歳だった。草村さんは昨年、清馬の遺品とされる鎖網頭巾(ずきん)が談山神社に寄贈されると聞き、最後の足跡を調査。頭巾の所有者から「けがをしていたのでかくまい、頭巾は忘れ物だった」という話を聞いた。草村さんは「これまでの資料にはなかった話」と言う。県内研究者も寄稿。

 冊子は78ページ。1部送料込み1000円。申し込みは草村さんへ。〒583―0033 藤井寺市小山5の5の16へ郵送するか、ファクス(072・955・3309)で。


5/14 毎日新聞


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時代を拓いた師弟 吉田松陰の志

2009-04-29 07:05:16 | 書籍紹介
吉田松陰没後150年「一誠兆人を感ぜしむ!」──誠をもって人を感化する。齢三十で散った維新の先駆者・松陰。多くの英傑を育てた熱く激しい、その生き様に迫る!!

第一章●育てた人々
・萩城と毛利氏  ・松陰誕生  ・玉木文之進という師  ・天下国家のための学問  ・教育熱心な長州藩   ・藩主毛利慶親のこと  ・剣術が出来ない松陰

第二章●旅人となる
・九州へ  ・心は活きている  ・平戸で海外情報に接する  ・江戸遊学へ  ・師には恵まれず  ・なんとかしなければ!  ・やむなく脱藩する  ・東北へ  ・十年の遊歴

第三章●海外渡航の企て
・ペリー来航  ・ペリーは違った  ・天下泰平は終わった  ・心飛ぶがごとし  ・象山という師  ・天皇を発見する  ・幕末の天皇  ・日米和親条約  ・アメリカを見たい  ・密航失敗

第四章●一誠兆人を感ぜしむ
・金子重之助の死  ・野山獄を「福堂」に  ・獄中教育  ・『七生説』を著す  ・黙霖との文通  

第五章●松下村塾を主宰
・「松下村塾」の由来  ・松下村塾は陋屋  ・みんな近所の少年だった  ・人を魅了する松陰の姿勢  ・松陰の講義  ・久坂玄瑞を打ちのめす  ・松陰の期待  ・晋作に学問をさせる  ・強烈すぎる個性  ・意外な一面も

第六章●「志」はすべての源
・「志」を立てる  ・「志」と「目標」の違い  ・松洞が描く松陰肖像画  ・松陰と仏教  ・「乱民」の烙印

第七章●留魂録
・勅許を求めて  ・勅許なしの開国  ・開国の波  ・将軍を討て  ・イソップ物語を読む  ・安政の大獄  ・「正義」にのめり込む  ・草莽崛起と日蓮  ・最後の門下生  ・取り調べと至誠  ・死生観  ・『留魂録』に込めた思い  ・両親への思い  ・志を継ぐ者たち

おわりに
松下村塾生列伝
吉田松陰略年譜
松陰先生のことば


[著者]
一坂太郎(いちさか・たろう)
1966年、兵庫県芦屋市生まれ。大正大学文学部史学科卒業。萩市特別学芸員、山口福祉文化大学特任教授、防府天満宮歴史館顧問、春風文庫主宰。
著書に『高杉晋作』(文春新書)、『幕末歴史散歩・東京篇』(中公新書)、『幕末・英傑たちのヒーロー』(朝日新書)、『ひょうご幕末維新列伝』(神戸新聞出版文化センター)など多数。

定価1260円

これはお薦めです。是非読んでみて下さい。


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「龍馬の長崎」 長崎市の本田さん、県内各地で幕末の歴史掘り起こし

2009-04-22 09:27:36 | 書籍紹介
 長崎平和推進協会理事で元長崎新聞記者の本田貞勝さん(64)=長崎市=がこのほど「龍馬の長崎」(長崎文献社)を出版した。坂本龍馬(1836~67年)の足跡を「長崎にこだわり、長崎人の視点からまとめた」という一冊だ。

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」の10年放送決定を受けて長崎文献社が昨夏、本田さんに龍馬関連本の執筆を依頼した。

 本田さんは当初、司馬遼太郎さんの小説「竜馬がゆく」をベースに「関連の史跡巡りなどの観光ガイド本を考えていた」という。しかし、実際に文献を探す中で「京都や高知に比べて、長崎では龍馬や幕末の関係をまとめた本がほとんどない。これではいけない」と方針転換。県内各地を取材し、龍馬に加え勝海舟、小松帯刀、岩崎弥太郎、後藤象二郎、グラバーらの長崎での足跡を、史料に基づいて幅広く描いた。

 本田さんは「長崎は、幕末には多くの人物が活躍した舞台となった。そんな歴史を発掘し、広く知ってほしい」と話す。四六判224ページ、1470円。


4/21 毎日新聞


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新刊紹介 姫路城開城

2009-04-18 09:14:12 | 書籍紹介
数年前、大阪龍馬会の姫路史跡探訪の折、お世話になった藤原龍雄先生が上記の書籍を発刊されましたので紹介します。
在野の研究家が地元史を書いた書籍は読む価値十分あり。僕も今から読みます。

「姫路城開城」-譜代姫路藩の明治維新-

慶応4年(1868)正月16日、討幕のうねりのなかで、姫路城はついに無血開城、降伏のときを迎える。幕末から明治新政府へと歴史が大きく変わる転換期、藩存亡の危機に藩士は何を考え、どんな行動をとったのか・・・
残された史料によって克明に追う。

目次紹介
1.大政奉還と姫路藩の動向
2.鳥羽・伏見の戦いと姫路藩
3.姫路城開城
4.姫路城開城の真相
5.姫路藩存亡をかけた嘆願
6.東久世通禧の姫路視察
7.姫路藩の救済と対立
8.藩政改革と戊辰の獄
 
神戸新聞総合出版センター 定価:1890 円 四六 340P


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