ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

場が読めない

2010-09-09 20:14:48 | Weblog
昨日「場が読めない」と言われてから一晩たち、
「どうして場を読む気になれないのか」と思っていたところに、
今日、はじめて会社の派遣さんとお昼休みに話すことになった。
いつも1人で座ってご飯を食べているところが、
今日はたまたま業務で埋まっていて、ソファーに座ったら人が寄ってきたので、
話し始めたら、相手も派遣社員だと知った。

その人は、前にも「何の本を読んでるんですか?」と話しかけてきて、
もう少しで「趙紫陽 極秘回想録ですよ」と正直に答えるところだった。
もしかしたら、すごく話があう人である可能性もあるけど、
なんとなくそうではない、という鼻がきいて、「歴史物です」と、にごした。

今日、私が話をした人たちは、同じフロアの他の部署にいる派遣さんらしかった。
相手は私の名前を知っているのに、派遣会社まで知っているのに、
私は彼女たちの名前を覚えていないことに気がついた。
というより、他の部署の人の名前は、まったく知らない。
会社に入って2ヶ月経ち、みんな名札を胸につけているのだから、
覚えようとすれば、覚えられたはず。
その気がなかったんだな、と改めて思った。

彼女たちが語ったことは、
「私のいる部署には、他に派遣さんがいないから、心細いですよね」
「契約期間、更新してくれるかな」
「仕事がないから残業ができない。だから、お給料が増えない」
などなど。

そして、「私と同じ派遣会社なんですよね」といわれたんだけど、
単に「同じ派遣会社である」という一点において、
すごく相手が喜んでいるらしいことに気がつくまで、非常に長い時間がかかった。

やはり私は「場が読めない」人間だ。
私は仕事をしに来ているのだから、ほかに派遣さんがいなくても気にならない。
おそらく、周囲が全員外国人でも、何とかするだろうし、
逆に、気をつかわなくてすむ、と楽に思うかもしれない。
せっかく気をつかってくれたのに、私の態度は失礼だった。

契約期間の更新がなかったら、それはそれで考えればいい。
会社は、別にここだけではない。
仕事がなくて残業がないなら、自宅でできるようなバイトを探すとか、
なにかを勉強するとか、次の仕事につながる何かをすればいい。動けばいい。

まあ、ほぼ初対面の人に、「チベットに自由を!」などと話しかけるほど、
場が読めないわけではない、と思ってきたけど、いっそそのほうがいいのかな。

世間話や会社の愚痴は、結局、人数分、ほぼ同じ話を聞かなければならない。
それに応答するくらいなら、限られた昼休み、趙紫陽さんの独白を聞きたいよ。


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