ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

すり込み

2013-12-25 00:24:27 | Weblog
ため息をついたとたんに、空気清浄機がうなりはじめると・・・、
かなり傷つく。

さて、中国は、まだまだこれから春節にかけてが年末なので、
年の瀬という感じがあまりしない。
つまりボーナスもこれからなので、何を買おうか考えているのだけど、
ひとまず来年早々、20年ぶりの西安に行くことにした。

その前に、歴史の本を・・・、読もうかと一瞬思ったが、
単なる中国史(古代史)の本は、ここのところ読む気がしない。
むかしはあんなに好きだった中国史なのに、不思議なものだ。
ただ、地図の地名を見て、ああ何だか懐かしいなあ、と思う。
王莽郷という地名を見て、「新」という文字が浮かんだのは、
我ながらパブロフの犬っぽいすり込みだと思う。

王莽がいつの時代の人か、何をやった人か、どんな人か、まったく思い出せなかったけど、
「新」という国号とセットだった。
ネットという便利なものがあるので調べてみた。
前漢を終焉に導き、光武帝に負けて、後漢が始まった。あの新の王莽か。
というか、こんな基本的な中国史の基本も忘れてしまうほど、
私は最近、中国史への興味を失ったんだなあ。

そして、むかし読んだ古代史の本に書かれていたことは、ほとんどが戦争の話で、
ふつうの平和だった時代のことは、なかったかのごとく飛ばされていたことを思い出した。
それはまあ、日本の歴史の本も同じだけど、いまのニュースが暗いネタだけを集めるのは、
人口に膾炙するネタというのが、そういうものだということなんだろう。

それにしても、中国というのは、よくまあ戦争をし、大勢の人がなくなった国よ、と思う。
大勢を生き埋めにしたり、都全体を焼き払ったり、それはそれはスケールがでかい。
中国流の誇張が入ってはいるだろう。
前の時代が乱れたから、天命を受けた新しい王朝が興ったという理由をつくるために、
いろいろと脚色しているに違いないとも思う。

このやり方は、いま中共が正当性を訴える為に、
日本をことのほか落としている姿勢にも通じると思う。
まあ、確かに悪いことはしましたが、そこまででは・・・と日本人が思うのは、
こうした歴史観におけるギャップのせいもあるだろう。

それにしても、なるべく家族を増やし、各地に分散して、
自分たちの「血」をつないで来た中国の人たち。
人間というのは、DNAに選ばれた単なる乗り物に過ぎないのかなあ。
なんだか、人間って、大変だなあ。

そして、中国人は負けると「悪いヤツ」って事実以上に書かれちゃうから、
それはそれは、他人に失敗を見せないように躍起になるのも、納得できるよなあ。


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