ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

明日は面接

2010-07-01 18:05:08 | Weblog
いま、なんとなく就職活動をしていて、一番疲れるのは「自分を売り込む」こと。
明日、わりと希望に近い編集職系の面接があるので、がんばろうとは思うのだけど、
自分を売り込む、という点について、すでに飽きている。
飽きるほど活動はしていないのに。
新卒のころは偉かったなあと、むかしの自分を思い出して感心した。

今回、ひさしぶりに就職活動をして、しかも初めて派遣会社に登録をしてみて、
いろいろと面白かった。

派遣会社は2つ、アウトソーシングの会社は1つに登録をした。
私が希望する業界の仕事を多く扱っているある派遣会社は、
担当の方とも、比較的話がしやすかった。
たぶん業界の空気のせいだろうな。

もう1つの派遣会社は、編集職系の仕事「も」扱っているところで、
コーディネーターと企業営業のお2人と話したのだけど、なんとなく上から目線だった。
むかしでいう「圧迫面接」に近い電話での応対だと思えた。
メールも慇懃無礼だったから、一瞬教えてあげようかと思ったけれど、
まあ、いずれなおるか、淘汰されるだろう。

アウトソーシングの会社は、みなさんが、社会人として非常に立派な応対をしてくれた。
ただ、仕事の内容が私の希望とは少しずれているので、
明日の面接の結果を待ってもらっている。
そのお願いをしたときも、非常に気持ちのよい話をしてくれた。ありがたい。
会社として付き合いたいのはそこだけれども、難しいところだ。

いずれにせよ、何度も自分の職歴について説明をし、
そのたびに何とも言えない気持ちになった。

ただ、派遣というかたちで働くことに、自分としては、あまり抵抗がないことがわかった。
まだ始まっていないから、やってみたら「落ち着きたい」と思うのかもしれないけど、
もともと10年以上編集職だったから、プロジェクトごとに人が集まるのは普通だと思える。
会社にいたときも、あるプロジェクトが立ち上がるときに、
部署をまたいで呼び出されるようなことが多かったから、
今度は会社の垣根がなくなるのだと思うだけ。
それに、サービス残業がない。
ボーナスもなくなるけど、時給換算したら、とんとんだと思う。

とはいえ、結婚して子どもを育てたいと思っている人にとって、
派遣はやはり不安定なんだろうと思う。
特に男性は正社員で働けるなら、そのほうがいいだろう。
まあ、男性のほうが転職もしやすいし、給料もなんだかんだいって女性よりも高いみたいだから、
私が新卒のころ「男はずるい!」と思っていたころのまま、あまり変化していないのかもしれない。

そして、なんといっても、派遣の場合は身に付いているスキルを売り込むわけだから、
足りないところは自分で身に付けなければならない。
いま、私は編集職の正社員経験があり、編集という仕事の流れをだいたい把握しているから、
自分で時間のあるときに「転職用にInDesignでもいじっておくか」と思える。
どこまで把握すべきで、どこからは外部に投げられるのかも、だいたい知っているから、
あまり不安ではない。楽しんでやれる。

でも、これが新卒だったら、不安で仕方がないだろうと思う。
そのぶん「若さ」という強力な武器があるわけなので、可能性は広いだろうけれど、
会社が人を育てなくなり、「普通の事務職」を正社員ではなく、
派遣社員や契約社員、またアウトソーシングで出してしまい、
社内で吸収することがあまり行われなくなったいま、
会社員として働いていくというのは、とても厳しいことだと思う。

能力がグンと伸びる時期は人それぞれで、
25歳くらいですぐに開花する人もいれば、
40歳くらいで人格の成長とあいまって、ものすごいディレクション能力を発揮する人もいる。
いずれにせよ、そのタイミングと会社の拡張のタイミングがあうかは、
それこそ巡り合わせにすぎない。
一時の運で、自分のすべてを決めてしまわないことだ。

よっぽど新しい会社でない限り、バブル入社で、枝毛ばかり見ているお姉さま社員が残っている。
ノリだけの軽薄な雰囲気を引きずったお兄さん社員も残っている。
社内にはいなくても、取引先の担当者がそうであることもある。
そして、ここにうだつが上がらない自分がいる。
すべてひっくるめて日本の社会なのだし、人が生きているところなのだ。

ふと外を見ると夕焼けが美しい。
こんな夕焼けを見ながら、帰宅できるような仕事がいいな。


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