ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿

2009-04-13 21:35:41 | Weblog
日曜日、久しぶりに友人と映画を観に行った。

歌舞伎町の昭和な香りのする映画館は、
学校の体育館のような舞台と、少し破れた座席があったりして、
なんともノスタルジックな世界だった。

こう言ったら失礼だけど、まさにこの映画には合っていたと思う。
本当に、こんな切り口で2時間ももつんだろうか・・・、
と心配していたけど、なかなかどうして、よくできた映画だった。

「ずどーん」も「ぴかーん」もない映画だけど、
「人」を観たい人には、じゅうぶんに楽しめる作品。
私は、役者さんの表情を、とにかくジロジロ見ていた。
お金をあまりかけなくても(失礼!)、楽しい映画ってできるんじゃん!

私は、ちょっと前までの「相棒」ファン。
最近のテレビシリーズのほうは、ストーリーが少し甘かったりして、
以前のような絶妙な面白さがない(ような気がする)。
昔、そんなに真剣に見ていた訳ではないけど、もっと楽しかったような気がするんだよな。

そのせいもあってか、
映画の最後に、次のシーズンの予告が入った時は、かなりげんなりした。
「映画」は2時間で、違う世界を体験するもの。
その「締め」はとても重要だと思う。

それを1つの作品と思うか、連続しているシリーズの単なるつなぎ、と見るかは、
スポンサー側の都合もあるだろうけど、
個人的には「ああ、亀山さんだなあ」という余韻をもう少し引きずりたかったな。

この点を除いては、安心して楽しめる作品だと思う。