先日たまたまある市民楽団のコンサートを聞くことになった
細かいことはよしとして、そのとき感じたことを書いてみたい
なぜそのコンサートに行ったかというとブラームスの交響曲第2番を演奏するからだった
4つの交響曲の中でも有名なほうだと思う
もちろん小澤 征爾がサイトウキネンで数年前に演奏した時のビデオが頭から離れなかった
曲自体は何十年間も聞いているので、よく理解しているつもりだった
そして第3楽章と第4楽章の盛り上がりを期待して行った
結果は大した出来ではなかった
その理由はふたつあると思う
ひとつは、指揮者が若すぎて老齢者の多かった楽団員をうまくコントロールできていなかったこと
もうひとつは、演奏家が一生懸命ミスをしないように演奏していたが、どうもノリが良くなく
言葉は悪いがただ演奏しているという雰囲気がしたから
結果聴衆に何も伝わるものが無かった
曲の解釈がほしかった
指揮者の解釈を演奏家たちにきちんと伝え、それを演奏家たちがきちんと答える
そういうコミュニケーションがとれていなかった
つまり、「借りて来たネコ」状態に聞こえた
後期ロマン派の大物ブラームス
「おれのブラームス像はこうだから、こういう演奏をこころがけてほしい」
自分なりのブラームス像を展開してほしかった
味のない演奏ほど聞いていて退屈なものはなかった
下手くそでもいい、自分のブラームスをしっかり演奏してほしかった
奥の深いブラームスの作品を華咲かせるのは、きっと難しいかもしれない
でもブラームスだからこそ聞いてみたいと誰もが思うかもしれない
あなたは「ブラームスはお好き?」