昨日、初日のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013に友人と行ってきました
まず、10:30からマスターコースを聴いてきました
このコースは楽器をもった生徒が今回参加しているプロのアーテイストから1曲の指導を受け、
そのアドバイスを生徒と観客約100名が1時間一緒に聞くというもの
今回の生徒さんは東京芸大の一年生の女性
先生はフランス人のヴァイオリニストのデボラ・ネムタヌさんという30代の女性
曲はフランクの有名なヴァイオリンソナタのイ長調(1886年)
生徒さんの演奏は素晴らしかった
しかし、少し先生が演奏しただけで音のタッチがすばらしく、皆聞き入ってしまった
大切なのは、もちろん技術や感性であった
しかし、彼がこの曲を制作した時期や影響を受けた作曲家をイメージするとさらに素晴らしく感じた
たとえば、ベルギー生まれのフランクはこの曲をイザーイに捧げたこと
後期ロマン派のブラームスなどに影響を強く受けたこと
主にオルガン奏者として生涯を捧げバッハから多大な影響を受けたことなど
晩年にじっくりこの曲を創作したときにそれらがじっくりと反映されていた
難しい技巧はイザーイのために
第二楽章はロマン派の香りを深く滲ませ
そして最終楽章のピアノとヴァイオリンの掛け合いのカノンはバッハの影響のもとに
甘美なカノンのメロデイーは一度きいたら頭からはなれないし、フィナーレの力強さは壮麗であった
1886年に完成したがその4年後にパリで馬車とぶつかり腹膜炎をおこし67歳で亡くなった
しかしこの曲はフランス系の作曲家の最高傑作として今でも多くの人達に愛されている
是非一度お聞きください