猫ずきです

体験したことや感じたことを日記調で書いています。老若男女をとわずにわかるよう書いていますので奮って書き込みしてください。

横山 大観展

2013-10-17 | アート
         

   きのう台風で担当の学校が休校となり仕事は休みをいただいた
   そこで、横浜美術館に行って来た
   「横山 大観」展を見たかったからだ
   結果はとてもよかった
   サブタイトルは「良き師、良き友」であった
   良き師は当然岡倉 天心のこと
   良き友は今村 紫紅、小川 芋銭、小杉 未醒、冨田 渓仙の4人のこと
   この5人との出会いが大観を生んだ

                 

   その歴史を明治、大正、昭和の年代順に並べ、後半で友の絵画を並べていた
   とても壮大な絵巻物のようでたっぷり絵画を見させてもらった
   墨絵から墨彩画へと
   朦朧体から片ぼかしなど筆のタッチも変化していく


                 

   今回一番見たかったのは下の「屈原」だった
   丁度16日までの展示で偶然最終展示の日だった
   思ったよりも大きく凄みがあるが朦朧としている
   屈原は中国の学者で、ある組織と合わずに組織を離脱したと説明があり、大観はそれを天心にかぶせたらしい
   なんとも言えない雰囲気があり大好きだ


   


   その他「雲去来」や有名な「秋色(しゅうしょく)」などの屏風絵も素晴らしかった
   地味だけどよかったのは晩年の作品の「白梅」だった
   大胆な枝ぶりだったが大観らしい繊細さが小枝に出ている

   また、平櫛 田中の岡倉 天心胸像も迫力があり、まさに生きているようだった

   是非時間があれば見ていただきたい展覧会だった
   ゆっくり見られたのがよかった

                 

キリスト教など・・・

2013-10-14 | アート
  

  今、日本美術と西洋美術について勉強している
  西洋美術については、やはりキリスト教の影響が強いが真剣に調べたことはなかった
  これが敗因だったかもしれない
  そう、全てがうわべだけで調べて、暗記していた
  絵画の良さがわかるためには、やはりその歴史的背景とその画家が描くに至った動機や
  その材料や色・構図・大きさなどを理解しなくてはならない

                 


  今回初めて薄い本だが「キリスト教について」という本を読んでみた

  目からウロコ?
  旧約聖書と新約聖書の違いすら知らなかった
  イスラエル建国は誰か
  人類創世記の最初の人間
  マリア様の受胎告知のこと
  キリストの生誕や父ヨセフのこと
  4つの福音書のこと
  三位一体  
  そして気になっていた十二使徒の名前と役割
  マクダラのマリアのこと

  調べれば調べるほど興味が湧き、それに関する絵画が浮かんでくる
  上の写真はフラ・アンジェリコの描いた「受胎告知」

  まだまだ不明なことはあるが、昨年とは違うアプローチで何とか2級合格を狙いたい


                 

野のしらべ

2013-10-13 | アート
             
             (ご参考)

   きのうから検定試験の勉強のため図書館に出かけている
   少しずつエンジンがかかってきた
  
   いつもの図書館は都内にあり高校生・予備校生そして資格試験をがんばっているひとたちでいっぱいだ
   こういうところに来ると自分自身のモチベーションがあがり大変嬉しい

                   


   さて、その図書館ではリサイクル資料として除籍済の本も持ち帰ってよい
   その棚をみていたら素敵な絵本を見つけた
   タイトルは「野のしらべ」世界の自然詩人のうたを葉 祥明さんの絵が添えている(株式会社サンリオ版)

      
      (ご参考)


   以前から好きだった葉さんの絵はシンプルだけど訴えてくることが大きい
   その絵の空間に世界の詩人の厳選された詩が書かれている

        ゲーテ
        シュトルム
        フロスト
        ヘッセ
        パステルナーク
        ヒューズ


   イメージを膨らませながら詩を読むという幸せ
   朗読しながらスクリーンに葉さんの絵が映し出されたら最高だろうなと思った
   そんな朗読会や絵本会があってもいいかなと思った


                   

宇野 信哉展

2013-10-09 | アート
     

  吉祥寺に美術館があることすら知らなかった
  知人のブログで発見

  今回の企画展は宇野 信哉展
  北海道のご出身の方
  時代小説のブックカバーで知っていた
  
  なかなか独特な色遣いやアングルで印象的

  10月20日まで開催のため、3連休に見て行きたい

  



              

千住 博講演会

2013-10-07 | アート
             

  先週の土曜日10月5日に友人と慶応大学の日吉キャンパスに行き
  千住 博の講演会を聞きに行って来た
  日本文化研究会の創立50周年記念のイベントだった
  あいにくの小雨だったが、100人以上のお客さんが熱心に聞いていた

                

  前半は美や日本画について、わかりやすく解説してもらった
  後半は実際に作品の制作過程を皆に見せて、最後は自身の作品の紹介で終わった
  当初90分の予定が終わってみると120分の熱演であった


                

  様々なことを学んだように思った
  「和」「日本」「日本画」などどういう特徴があるのかを感じることができた
  日本人の心の広さや伝統的な色の使い方など様々なことを学んだように思う

  四季のはっきり分かれているこの国で
  自然と一体化することが大切だと
  今の自分と対話しながら、今後のことを考えてゆく
  3.11以降の絵画をどうやって描いていくのか
  今の世界状況で欠けていることなど
  時間が足りなかったが話し方がわかりやすく内容には重みがあった

  一番記憶に残っているのは、地球が誕生し、人類が誕生し、
  その中でわれわれが生きているという偶然の偶然
  その命を大切に生きて、あらゆることに感動・感謝していこうというその気持ちの持ち方だった