きのう台風で担当の学校が休校となり仕事は休みをいただいた
そこで、横浜美術館に行って来た
「横山 大観」展を見たかったからだ
結果はとてもよかった
サブタイトルは「良き師、良き友」であった
良き師は当然岡倉 天心のこと
良き友は今村 紫紅、小川 芋銭、小杉 未醒、冨田 渓仙の4人のこと
この5人との出会いが大観を生んだ
その歴史を明治、大正、昭和の年代順に並べ、後半で友の絵画を並べていた
とても壮大な絵巻物のようでたっぷり絵画を見させてもらった
墨絵から墨彩画へと
朦朧体から片ぼかしなど筆のタッチも変化していく
今回一番見たかったのは下の「屈原」だった
丁度16日までの展示で偶然最終展示の日だった
思ったよりも大きく凄みがあるが朦朧としている
屈原は中国の学者で、ある組織と合わずに組織を離脱したと説明があり、大観はそれを天心にかぶせたらしい
なんとも言えない雰囲気があり大好きだ
その他「雲去来」や有名な「秋色(しゅうしょく)」などの屏風絵も素晴らしかった
地味だけどよかったのは晩年の作品の「白梅」だった
大胆な枝ぶりだったが大観らしい繊細さが小枝に出ている
また、平櫛 田中の岡倉 天心胸像も迫力があり、まさに生きているようだった
是非時間があれば見ていただきたい展覧会だった
ゆっくり見られたのがよかった