ルネッサンスの巨匠ミケランジェロ・ブオナローティといえば建築家・彫刻家だが絵画でも有名
彫刻では、ダヴィデ像やピエタ像、建築ではサン・ピエトロ大聖堂などを設計した
その壮大なモチーフをみると人間の技量の大きさがわかる
そんな天才の力量を知っていた教皇ユリウス2世は、気乗りのしないミケランジェロに大きな仕事を依頼した
それがシステーナ礼拝堂の天井画である
「アダムの創造」もそのひとつ
約4年半をかけて9つの天地創造の場面を描いていく
完成は1512年
しかし本当に描きたかったのはその約25年後の1536年の「最後の審判」ではなかったか
人間と天使と聖人のみ
天国の門も地獄の入口もない
何かすごく訴えかけるものがあり、余分な建築物がない
なぜこれを描かなければ気がすまなかったか
調べれば調べるほど奥が深い
そして、旧約聖書・新約聖書・ダンテの神曲など勉強しなくてはならないことが山ほどある