昨晩、仕事帰りに三菱一号館美術館に行って来た
東京駅と有楽町駅のちょうど真ん中
暗くなっていて噴水のある庭園がよく見えなかったが全体的にはとても雰囲気がよい
交差点の角にあるのが三階建ての美術館であった
見たのは20世紀前半のドイツ表現主義の青騎士の絵画
中心となったのはカンディンスキー
ほかに
ミュンター
ヤウレンスキー
マルク
マッケ
クレー
1905年フランスでフォーヴィスムの運動が発生した丁度同じころ
1905年からドイツ表現主義がドレスデンとミュンヘンを中心に発生した
1905年にドレスデンではヘッケルやキルヒナーを中心に『ブリュッケ』が
1911年にミュンヘンではカンディンスキーらが中心に『青騎士』運動が発生した
すべて改装中のレンバッハハウス美術館所蔵のものなので大変貴重なものばかり
カンディンスキーのコンサートやコンポジションシリーズは色彩がすばらしかった
なかでも一番よかったのは動物のみ描いたフランツ・マルクの鹿と牛と虎の絵
虎の色合いがすごいが、なかでも鋭い目が見る者をとらえて離さず光っていた
彼の『青い馬 Ⅰ』という作品が見たかったが、別の美術館の所蔵だとわかった
一番つらかったのは、マルクやマッケが第一次世界大戦に従軍して
人類として大切な芸術家という財産を失うことになったこと
マルク36歳、マッケ27歳の死である
彼らがもっと絵を描いていたら
その後の美術史も変わっていたかもしれないと思うとほんとうに心が苦しくなってきた
金曜日とあってクリスマス・ツリーの飾ってある中庭はひとびとでにぎわっていた
ジュエル・ロブションのカフェレストランではワインを飲むひとびとの姿で大盛況であった