先週の土曜日の午後、駒場の日本近代文学館に行き、「声のライブラリー」を聞いてきました
これは、自作書の朗読と座談会が行われ約2時間楽しめるものだ
今回は朗読は
植木 雅俊さんの「梵漢和対照・現代語訳・法華経」
大塚 ひかりさんの「ブス論」
座談会の司会は詩人の伊藤 比呂美さんだった
テーマは日本文学への仏教の影響から
そもそもインドから正しく仏教や法華経が日本に伝来してきたのかだった
今回の目玉は、植木さんの法華経の訳がおそらく原文に正確な訳であったこと
それは彼がサンスクリット語をしっかりマスターしたたまものだった
つまり今までの法華経の訳が誤りであったと述べる
もうひとつ面白かったのは司会の伊藤さんの個性が破天荒であったこと
現在カリフォルニアに住んでいて実家は熊本県
詩人でありながら翻訳や子供むけ絵本なども書いている
一番驚いたのは、詩人の感性なのか
法華経を聞いた彼女は言葉の意味も大切だが、発せられた言葉の音の響きを強く感じるのだった
庶民に宗教を説法する時に、言葉を発する
文字が読めないひとには、リズムで言葉を覚えてもらう
そして唱えることで救われる
そんなことが会話されてとても面白いライブラリーであった
年4回あるので次回は8月に開催予定だ