映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『亡国のイージス』 '05 日本

2006-05-14 14:32:38 | Weblog
【スタッフ】
原作:福井晴敏(講談社刊)
脚本:長谷川康夫 飯田健三郎
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
編集:ウィリアム・アンダーソン
監督:阪本順治
【キャスト】
真田広之 寺尾聰 佐藤浩市 中井貴一 勝地涼 吉田栄作 谷原章介 豊原功補 安藤政信 チェ・ミンソ 岸部一徳 原田美枝子 原田芳雄
【イントロダクション】
「イージス」とはギリシャ神話に登場する最高神ゼウスが娘アテナに与えた、あらゆる邪悪を払う「無敵の盾」のこと。同時に、最新鋭の防空システムを搭載し、専守防衛の象徴ともいえる海上自衛隊の護衛艦も指し示す。だが、語るべき未来も見えず、守るべき国家の顔さえも失った「亡国の盾」に果たして意味などあるのか。この国に生きる者すべてに関わりながら、その誰もが真剣に考えることを避けてきたテーマを第一級のエンタテインメントへ昇華させた福井晴敏の110万部を超えるベストセラー「亡国のイージス」。ここに待望の完全映画化が実現された。
日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞の、まさに頂点を極める“本物”の俳優たちが一同に集結。撮影は、防衛庁、海上自衛隊、航空自衛隊の全面協力のもと実物のイージス艦、戦闘機という全てが空前のリアリティの中で敢行。さらに多様なカメラ・アングルを実現するため、実物大のイージス艦の全長の約3分の2となる長さ77メートル、高さ27メートル、幅21メートルの大きさのオープンセットを建造。最高潮の緊張と興奮の中、“本物”の俳優たちがぶつかり合う。監督は人間ドラマで高い評価を受ける阪本順治。彼のメガフォンのもと、トレヴァー・ジョーンズ(音楽:「13デイズ」)やウィリアム・アンダーソン(編集:「トゥルーマン・ショー」)といった世界の第一線で活躍するハリウッド・スタッフも参加。まさに日本映画界の精鋭×ハリウッドの最高峰=世界スケールのスペクタクルが誕生した。
http://aegis.goo.ne.jp/

【個人的感想】
本来、この手の日本映画は、あまり見ないんですよね。ストイックなの、苦手ですから(爆)。けど、なんか、見ちゃった。そしたら、なかなか楽しめました(^^;。『ダイ・ハード』とか『エアフォース・ワン』は好きだから・・・日本映画も、娯楽性を出すことが巧くなったということかな(笑)。
それから、対立の図式が『逆襲のシャー』みたいだったから・・・という理由は、即、却下されるかな。けど、真面目で本気だからこそ、視野が狭くなって、何もかも許せなくなって、絶望から破壊に向かうって気持ちは、分からなくはないのですよ。そんな過激な方法に対して、主人公側に「人類は(あるいは日本は)、いっぱい駄目なところはあるけれど、それでも愛するに足りるよ。信じてみようよ」という立場で、立ち向かわせるっていうのは必然だと思うし。
けど・・・真面目な話、日本人としては、かなり耳の痛い台詞も多かったですよ。実際、自衛隊の存在は、かなり不自然ですからね。無くしてガンジー方式を貫くのか、軍隊に昇格させてスイス方式、あるいは新たな日本方式にするのか、選択肢は一つではないと思いますが、今が不自然なのは確かですからね。そういうことも、考えさせられます。
一つ、不満を言うなら・・・両陣営とも、トップと若手はかなり良かったのに、真ん中層が今ひとつ活かされてなかったのが残念。けっこう、面白いキャスティングもしてたのにね。
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