映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『淪落の人』

2023-07-13 09:40:29 | Weblog

2018年 香港

監督:陳小娟(オリバー・チャン)

出演:黄秋生(アンソニー・ウォン)、クリセル・コンサンジ、李璨琛(サム・リー)、葉童(セシリア・イップ、イップ・トン)、ヒミー・ウォン

事故で半身不随となったリョン・チョンウィン。妻とは離婚、息子はアメリカに留学。たまに会う実妹との関係はギクシャク。ただ生きているだけの虚しい一人暮らし生活を送っていた。ただ、事故の前にはよく面倒を見ていた職場の後輩であるファイだけが、親身に彼の世話をしてくれていた。そんなファイが見つけてきた新しい家政婦は、広東語を離せない若いフィリピン人女性のエブリン。コミュニケーションもままならず、いらだつチョンウィンだったが、懸命に世話してくれるエブリンに少しずつ心を開き、彼女が家族のために写真家になる夢を諦めたのを知って・・・

 

こういうテーマの映画の展開は、大きくわけて二種類ですよね。ハートウォーミングか悲惨を極めるか。この映画は、わたしが好む方のタイプだったので、とても満足です(^^)。で、細部については・・・どの人間関係も、疎かにされていなくてよかったです。チョンウィンとエブリンの物語だけど、それ以外の人との関りが、過不足なくちゃんと描かれていて、バランスよく居心地よかったです。エブリンがフィリピン人家政婦仲間と集まって会話するシーンは、そんなに長くも多くもないんだけど、彼女たちの状況というのが必要最小限ちゃんと伝わるように描かれているように思います。効率がいい巧い描き方だなと思うけど、決して効率重視の技っぽくは感じられず、温かみすら感じました・・・ちょっと贔屓目かな(^^;。さすがに、最後の方は、ちょっと簡単に上手く行き過ぎにも思えますが、いいんです、その方が・・・わたしはその方が好きです(^^)。

陳果(フルーツ・チャン)プロデュースで、アンソニー・ウォン主演、脇がセシリア・イップやサム・リーで、こういう映画を見せられたら、そりゃあ、往年の香港映画迷は泣くでしょ(^^)。サム・リー君なんて、あのヤンチャ(もちろん役柄がね)が、こんな落ち着いた好いおじさんになったのねって・・・おばちゃん、マジで泣きました(^^)。けどね香港映画ファンじゃなくても、この映画は十分に楽しめますよ・・・お勧めです(^^)。

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