『ヘッドハンター』

2012年　ノルウェー&ドイツ
監督：モルテン・ティルドゥム
出演：アクセル・ヘニー、ニコライ・コスター＝ワルドウ、ユリエ・R・オルゴー

ロジャー・ブラウンは、人もうらやむ美女を妻にし、ヘッドハンターとしての仕事も順調で、成功者として人生を謳歌しているように見える。けれど、身長の低い彼は、コンプレックスから妻の愛を信じ切れず、妻に最高の贅沢をさせることで気を引きつづけようと、金の為、美術品泥棒に手を染めていた。けれど、表の仕事で一級品の絵画を所有するグレブに会ったロジャーは、これを最後に裏稼業から足を洗おうと決心するのだが・・・・

ロジャー役の役者さんの外見が苦手で、どうも楽しみ切れないなぁ～って思っていたんですが・・・彼が危機に陥ってからが、なかなか面白くって・・・またボロボロになってからは外見も素敵に思えてきて(髪型が苦手だったのかも(^^;)・・・最終的には、かなりワクワクドキドキ楽しみました。最初は楽しくなくても、頑張って見ているとジワジワと嵌っていける映画があるから、映画って途中でやめられないんですよね。もちろん、最後までツマラナイのもありますけど(爆)。

『ヒプノティスト 催眠』

2012年　スウェーデン
監督：ラッセ・ハルストレム
出演：ミカエル・パーシュブラント、レナ・オリン

一家惨殺という凄惨な事件が起こる。担当刑事のリンナ警部は、手がかりを得るため、催眠療法の第一人者であるバルク博士に、ただ一人命を取り留めこん睡状態にある一家の長男ヨセフへの催眠による事情聴取を依頼するのだが・・・・

総じて役者さんがいいですね。みんな渋い。だから、けっこう見入っちゃいます。ちょっと現実味にはかけるストーリーなのだけど、役者さんたちの重みで地に足がついた映画になっているって感じがしました。

『イノセント・ガーデン』

2013年　米
監督：パク・チャヌク
出演：ミア・ワシコウスカ、ニコール・キッドマン、マシュー・グード、ダーモット・マローニー、ジャッキー・ウィー、
フィリス・サマービル、オールデン・エアエンライク、ルーカス・ティル、ラルフ・ブラウン

繊細で他者との共感を容易にもてない少女インディアは、唯一の理解者である父に対してのみ心を開き、実の母にさえ打ち解けない。なのに、インディアの18歳の誕生日の日、突然その父が事故で亡くなってしまう。母は、彼女をどう扱っていいのか戸惑うばかりなのだが、そこに長年音信不通だった叔父が現れ同居することになった・・・

ニコール・キッドマンの人間離れした美しさが、こういうタイプの映画には合っているんだよね(^^;。それだけで、掴みはOKって感じで・・・ちゃんと作り手の意図通り見てましたよ・・・で、ちゃんと「あっ、そういうことなのね」と気づくタイミングも、作り手の思惑通りだったと思います。けどね・・・なんていうか・・・致命的な欠陥があるんですよ、この映画。キーマンである叔父さんの俳優さんが魅惑的じゃない。これはねぇ～、ほんとうに致命的なんですよ。彼のようなタイプが好みである観客なら、この映画は面白かったと思いますが・・・わたしはダメでしたね・・・残念でした(^^;。

『真夏の方程式』

2013年　日本
監督：西谷弘
出演：福山雅治、吉高由里子、北村一輝、杏、前田吟、風吹ジュン、白竜、塩見三省、山崎光、西田尚美、田中哲司

海底の資源開発か自然保護か、地元の意見が真っ二つに分かれている玻璃ヶ浦。開発を担当する企業が開く説明会に、専門家の一人として出席することになった物理学者の湯川博士の宿泊先は、反対派の急先鋒である川畑成実の両親が営む旅館だった。そして事件は起こった・・・

東野圭吾原作の人気テレビドラマシリーズ『ガリレオ』の劇場版ですね。非常に個人的なことですが・・・わたしには、意味なく苦手な俳優さんというのが何人かあります。客観的に見て素敵な外見をしていらっしゃる・・・だから、人気があるのも頷ける・・・画面を通してだけだけれど、お人柄も良さそうである・・・誰もが好きになって不思議はない・・・そう頭は思うのに、なぜか出演されるどの作品を見ても嵌ることができない・・・そんな役者さんたちが。そして、福山さんは、そのお一人なんですが・・・・テレビシリーズのときから『ガリレオ』は嫌いじゃないのです。でもって、この映画も、期待した以上に好かったです(^^)。

子ども遣いが上手かったですね。もともと湯川先生が子どもが苦手っていう設定も生きてるし、夏休み、海、環境が整ったって感じでした。で、杏ちゃんが好かったです。役柄に、とっても合っていた気もしますし、最後はけっこう感動している自分が居ました(^^;。けど、肝心のトリックの部分っていうか・・・あれはないですよ・・・あういうことは絶対にできないです、家族を愛しているのならね・・・そこが唯一の不満だったかな。けど、うんうん、あまり期待してなかったのに、見て良かったと思わせてもらえる映画でした。