映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『アキレスと亀』

2009-08-02 13:52:54 | Weblog
2008年 日本
監督: 北野 武
出演: ビートたけし、樋口可南子、柳憂怜、麻生久美子、中尾彬、大杉漣、伊武雅刀、風祭ゆき

伝え聞く、北野監督の映画の撮り方って、大好きなんです。巨匠たちのように、雲の形にまで拘り、何日でも天候を待つような撮り方ではなく、何か不具合があれば「じゃあ、こうしてみよう」って臨機応変に対応するの、ほんと素敵だなって思うんです。

ただ、出来上がった映画に関しては、いつも何か違和感を感じるというか・・・ン?って思うことが多いんですが・・・今回は、それが今までより、幾分、少なくてすんだ気がします。

とはいっても、それは、マチスが柳憂怜さんのあたりまでで、マチスが武さんになってからは、それはもうマチスではなく、ビートたけしさんにしか見えなくて・・・それまでの時間で、わたしが構築したイメージ世界を返してくれって言いたくなりました。

それから・・・これはもう、すごく個人的な感情なのですが・・・武マチスが、彼の娘にしたことを、わたしは絶対に受け入れられません。だから、彼に向かって、樋口可南子さんのような表情は、絶対にできないと思います。そういう意味でも、ラストには、まったく共感を持つことができず・・・正直、がっかりしてしまいました。