オリジナルインテリア「Rose Party~Since 2003~」マキとスタッフのブログ♪RueRueと薔薇♪

20周年!オリジナルインテリアと大人可愛いファッション、高橋真琴の生活用品を少女のココロを忘れない女性たちへ。

秋までお召しいただけます♪ & 『如是我聞』

2015-08-18 | 遠藤周作、エミール・ゾラ、ロシア文学・英国児童小説などマキの図書館

まいどありがとうございます(*^_^*)

 

ジリジリと悪魔的だった太陽が、穏やかなる心を取り戻してくれつつありますネ。

「その空は、どんな分別より高い。その太陽は、ものみなすべてをあたためる。いい人も、悪い人も、どっちつかずの人も、わけへだてなく」

 

ホワイトピンク7段チェストにはたくさんのご注文をいただきまして誠にありがとうございました♪

すべて完売いたしました(*^_^*)

それなりの大物が1日、2日でこれだけ売れるというのは実は大変なことでして・・・作家たちの意欲もますます深まる今日このごろ・・・一から十までお買い上げくださるみなさまのおかげでございます。心より感謝申し上げます。

 

それからスリッパラック・・・こちらの都合で画像のない中(実はアトリエがお盆休みに入って間に合わなかったのです、けれどもチェストと一緒にラスト・アイテムとしてご紹介したかったのです・・・)たくさんのご注文をいただきまして・・・

申し訳ございませんでした。本当にありがとうございました。

お手元に届いた際には

「想像以上に可愛いー、メルヘン―、夢っぽい」とよろこんでいただけると存じますのでどうぞ楽しみにお待ちくださいませ(*^_^*)

 

7段チェスト、スリッパラックともに、商品ページにてお知らせしておりますとおり、一つひとつ当店アトリエにて丁寧に手作りしております。発送までにお時間をいただく場合がございますが何卒よろしくお願いいたします。

 

 

あのねー、昨日、仕入れ中にゲリラ豪雨に遭い、それはあまりに激しく、予想以上に長く、傘をさしていてもズブズブになってしまうほどだったために避難を余儀なくされ、例の毛皮メーカーに飛び込んだら入り口のところでぼんやりしていた社長が悲壮な顔つきで開口一番言いましたの。

「ローズチャン、もうあかん、うちつぶれる」

 

・・・・・・ヒミブロ読者の方々はご存じのように、10年来の付き合いである老舗・毛皮メーカーの社長とは、何だか知らないけれどもえらく気の合う祖父(もちろん社長)と孫(もちろんあたし!)のような関係にございます。

「ナニ言い出すんですか・・・社長・・・」

同情しつつも・・・本音を言うと、あたしだってこの時季に毛皮なんて見るのもイヤ・・・頭髪の多い人をさえ「ちょっと、向こう行ってくれる!」とどやしたくなるんですものね。

少しでも寒くして毛皮を売ろうという魂胆で、社長の店はエアコンをかけすぎてまるで北極、ええ、そうなの、わたしは夏場、それ(北極)を求めてココへ来るのでした(昨日は避難のため)。

 

社長いわく、今年の夏は暑すぎて、これまでやり過ごした何十回という夏の悪夢(商品が売れない、だって毛皮だから)の頂点を極めたとのことでした。

「社長、夏の終わりにナニ言ってるんですか、これからが勝負でしょうが。社長の季節・・・毛皮の季節はもうそこまで来てるんですから、サァ、気弱になるのはよしてください」←ほんまにこんな言い方。

「せやけどつらいなあ。この夏の分を取り返せるやろか。ローズチャンとこはいつも売れてていいなあ」

「毛皮が夏に毛嫌いされることは百も承知で商売をしているんでしょう。あ、でも、こないだフリルのショール、10マイでしたけっけ、うちで売ったじゃないですか、あれは良かったですよ、みなさんよろこんでくれました、夏でも売り方によっては売れるんです」

「どんな売り方なん。うちはローズチャンとこの3倍長くやってんねんで」

「あのねー、社長、まず、7月とか8月に、店内を毛皮で埋め尽くすのはやめるんです、とりあえずその間は、何十万の毛皮に引けを取らないような季節に応じた高級アパレルを仕入れてそれを「吊るし」で前の方に出してですね、それからそれから・・・・・・」←アイデアだけは無限大。

 

海千山千生きてきた社長にとってはほんの小娘程度にすぎないわたしの偉そうな講釈にも腹を立てないこの人はやっぱりすごいし、だからこそ、この船場・・・世界に誇る仕入れ問屋の街・・・で30年以上も店を続けてこられたわけで、社長、がんばれ! もう少し涼しくなったらいくらでも協力するんやから!

 

「サァ、社長、気を落としたらあかん。こーいうときこそ本を読むんです、胸のすくような、えっとえっと・・・」(気が滅入っている人にはその人をわずかでも救う期待の持てる本をススメるようにしているんですけれども、言い換えればわたしにはそれしかできないの)

えーっとえーっと・・・えーっと・・・

「そそ、太宰の『如是我聞』ね、これを読んだら気持ちが清々しますよ、読み終わったら元気モリモリ、今は夏の始まりではなく終わりだってことにもちゃんと気づけますからね」

見るからに太宰とは無縁そうな社長・・・怪訝そうにわたしを仰ぎ見たけれども。

 

 

で、その夜、責任も感じ、5年ぶりくらいに『如是我聞』(にょぜがもん・これは小説ではなく随筆)を読み、あーーっ、やっぱりこれしかない、これしかなかった、と胸をなでおろしました。

 

ところでわたしは太宰治を高校生のころから数年かけて全作読んでおります(そのはずですけれど)。

最初は、太宰を全作読破すれば文学少女になれるかな、などという虚勢の道具の予定が、読みだすといよいよ面白くなって(あの文体が)、次から次へとむさぼり読みましたの。

特に短編が好きだけれども(本物の女生徒のときに『女生徒』を読んで感激しました)、『斜陽』を読んだときには心がおののき、ひっそりと、自分なりに、「斜陽族」になったりもしました。宮さま(どなたかは知らない)があの作品を読んで「身につまされる」とおっしゃったそうですが、一般人ならもっと身につまされるわけで。

 

ただね・・・あの方の代表作『人間失格』だけは・・・数回読んでもなじめなかった。ドストの『地下室の手記』と比較する人がいるけれど・・・この作品はわたしがもっとも好きなドスト作品の一つなんだけれども・・・今のところわからない。

元々「生まれてきてすみません」「生まれてきたことが不幸のはじまり」なーんて彼の考え方というか人生の捉え方には同調しないし、あの、世界の不幸をぜんぶ一人でしょったような辛気臭い顔つきもキライ、けれどもわたしは彼の文章、文体に見惚れ続けたんですの。

ドストエフスキーの文体と同じように、好きで好きでしょーがないんですの、太宰の、あの文体が(太宰はもちろんドストを読んでいてキリストのこともかなり「知っていた」)。

彼は計算づくで読者に語りかけるようなあの文体を生み出したようだけれどそれにしたって太宰にしか操れない文体であろう。

 

何十と読んだ太宰作品で読み返すのは『如是我聞』、今ではこれだけになっちゃったけれど、このように痛快な、気分のスカッとするものはいまだかつて読んだことがないし、あまりに可笑しく、下手すると涙まで出てくるんだから、世界一の文章だと決めつけても良いのではないかしら。

「純粋の文学者であるだけに胸の底、心の奥にたまる怒りと他人の文学に対する正確な認識を小説に劣らぬ伝承によって表現した」(『如是我聞』の解説・奥野健夫さん)

 

とにかく気が滅入るとわたしはこれを読み、青白い顔で喀血しながらこれだけのユーモアと情熱と恨みつらみを抱いて書ける太宰に感服するとともに、あまりの可笑しさに笑い続ける。人が人を嫌うということ。嫌われるということ。それを太宰の文章を通して見ると、なんとまあこっけいであろう! 

 

で、10代、20代とあんなに読んでいた太宰作品をわたしは30歳前後から読みたくなくなったんですけれども、もちろん理由があるんですの。

玉川入水を彼は選ぶしかなかった。あんなに死にたがっていたのだから。しょーがない。彼はすでに肺病の末期で死を免れなかっただろうけれど。

 

でもなんで・・・女を道連れにしなければならなかったのだろう?

これをわたしは真剣に考えだしたんですの、あれこれ考えて、そうして突然太宰がイヤになったんですの。

彼は過去に心中未遂を二度おこし、一度目は女だけが死んでいる、そしてそれは彼の生涯に深すぎて拭いきれない傷と罪意識を残した。

 

なぜ彼はいつもいつも女を道連れにするのか、同伴するのか、なんで一人でケリをつけることができないのか、それを太宰のファンたちは、それが太宰治なんだ、と言う。そーいう人間である彼を、どーしようもなく弱い、ある場においては虫けらほどに分別のない彼を、ファンは好きなのである。別にいーではないか、それがファンというものなのだから。わたしには見えない何かを、確かにファンは太宰の人間性の中に悟っているのだから。

そのようなファンの方々にしてみれば見当違いのことを言っているのかもしれないけれども、わたしは、(女がそれを求めていたにしろ)女を道連れにする、一人で死にきれない彼の、その行動だけを、彼の文学は置いておいて! それだけを真剣に考えだして、何だかもうイヤになってしまったの。志賀直哉もキライだけれどアンタも同じくらいキライ、そんな気持ちになっちゃって、で、そのような気持ちになったことに、別段悲しみもさみしさもおぼえなかったからすぐにお別れできたのでした。

 

でも、ああ、もう書けない、何となく今夜は太宰が近すぎる。

これを機会にまた彼の作品を・・・読みだしたりして・・・おーイヤだイヤだ^_^;

 

想いはさまざまありますが

『如是我聞』だけは真実おススメいたします。気が滅入っていらっしゃる方、誰かに何かに殺人的憤怒を抱いていらっしゃる方、これといって何もない方だってどうぞ。

新調文庫版『もの思う葦』に入っております、極上の文章を味わっていただけると同時に、読後は、まさかここまで・・・? と驚くほどに清々した気持ちを感じていただけることでしょう。

 

明日はお洋服♪

今、お買い上げいただくものですから・・・春夏物でセール・プライスだからとってもお買い得な上、秋まで着られる子たちを厳選してご紹介いたします(*^_^*)

もちろんめずらし可愛いデザインで!

パフスリーブリボン通しの空色ナイティ(ドレス)もご紹介(*^_^*)

一押しはこの子でございます!

エレガントローズギュピールのスペシャルクチュールチュニック

スペシャル・クチュール・・・ネーミングどおりに特別感たっぷり♪ 心まで優雅にさせてくれる美しきデザインで魅了いたします♪

お袖、身頃前後にあしらわれたギュピールローズのラグジュアリー感と、前立て、ネックラインのフリルやリボン(ブローチ仕様で取り外し可能)の愛らしさが、装いに高貴でロマンティックな夢を☆彡

この子はなんと約75%Off! もちろん今季物、最終セールならではの信じられないプライス!

29,160円→7,700円にて!

この価格でお買い上げいただけるなんて・・・あまりに価値がございます!

素材はクチュールコットン100、お色は凛とした甘さがかぐわしいミルクティ・ベージュ、ちょっぴりキャラメルを混ぜたような、秋に向けて最高にステキなお色。

そう、春夏物ゆえにスペシャルプライスながら、今すぐから秋まで着られるお色と素材がうれしいのです(*^_^*)

サイズは9、11号。

お袖は7-8分丈。裾広がりのラインが手首を華奢に。

 

美しさ際立つギュピールローズは輝くばかりの存在感。本来7,700円などでは到底手にできない、手の込んだギュピールの麗しさをご堪能いただけます。

パンツに合わせてもスカートに合わせても、品格漂うコーデが完成。

後ろも裾にも肩口にもギュピールローズ♪ 

ギュピールの美しさに穏やかな優しさを添えてくれる前立てのフリル&リボン♪

リボンはブローチ仕様で取り外し可能。

 

フリルのつくりもとってもキレイ♪ その一つひとつがリッチでラグジュアリー☆彡 

お花の妖精ヒラヒラチュニック♪ めずらしステキさあふれる逸品です(*^_^*)

お色はミルキィで穏やかなバニラホワイト♪

夏の終わり、秋の始まり、そんな日にぴったりのやわらかさと気品を漂わせ♪

 

 

画像で生地感が伝わりますでしょうか。非常に目のつまった、つまり高密度のメーカーオリジナル・高機能素材、真冬以外はオールシーズンお召しいただける上質素材、ストレッチも効いて快適♪

裏を観れば、つくりの丁寧さがわかります(*^_^*)

このお袖をご覧ください(*^_^*) ステキでしょう・・・♪

ふっくらパフスリーブ7分丈、透明感のあるふわんふわんシフォン素材はどこまでも女性らしくしなやかな印象♪

適度に厚みがあるため透け感を緩和、秋口まで安心してお召しいただけます。

手首を華奢にしなやかにみせてくれるギャザーをたっぷりと寄せた袖口は、愛らしさとともにきちんとした印象も。

 

 

お花の妖精仕様♪ ネックラインには花びらをふりまいたようなシフォンフラワーが連なり、胸元にはレースフラワーのアップリケが物語風に♪

同色なので画像では分かりづらいのですが、お手元でははっきりとその存在感を放ちます(*^_^*)

肩山ギャザー。

 

 

後姿をご覧ください(*^_^*) ウエストのリボンは前でも後ろでもステキに結んで。生地をたっぷり使用しているおかげでこんなにきれいなドレープが拡がります☆彡

そして・・・なんて可愛い同色・ミルキィホワイトのカメリアボタン☆彡

この子専用のメーカーオリジナル☆彡

 

 

ドーリーながら女性らしく穏やかなたたずまいを演出してくれます♪

 

 

 

お袖があまりにめずらし可愛い(*^_^*)

お袖段々フリルのホワイトトップス

あまりに可愛いすぎますネ、このお袖。

カットワークスカラップ×共布の4段フリル♪

コットン×ポリですが、薄手ではなく、適度に厚みがあるためこの子も秋口まで十分お召しいただけます。

 

あまりにキュートなお袖のおかげでレイヤードもあまりにキュート♪

お袖のめずらしステキさがいよいよ映えてキラめきます☆彡

 

形自体はシンプルなのでとっても合わせやすいのも大きな魅力♪

全体的に丸みを帯びた優しいラインはふんわりスカートと合わせるとその愛らしさが引き立ちます♪

×シーズン・レスなチュールスカートで物語の中の妖精風♪

パステル・カラーはもちろんのこと、モノトーン・カラーと合わせるとレディでリッチな印象に。

お洋服はすべて7-11着と入荷数わずかのためお早めにどうぞ(*^_^*)

 

空色×白のさわやかロマンティック・パフスリーブドレス(ナイティ)は、ステキな夢をみせてくれそうな、ロマンティック・ムードあふれるデザイン

フリーサイズ、セール・プライス、入荷数わずか。

 

こんなに可愛いドレス・スタイル♪

ぷっくりギャザーのふくらみお袖、レースをトリミングしたスクエア・ネック、リボン通しに裾ドレスフリル・・・♪ お姫様ナイティのネーミングどおりの可愛らしさ。

上質なコットン100でとっても気持ちよくお召しいただけます(*^_^*)

 

 

 

 

ここまで可愛いドレスナイティもなかなか見つかりません(*^_^*)

それではみなさま明日の新作更新をどうぞお楽しみに。バイバイ。


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