気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

クロハラアジサシが飛ぶ

2016年09月29日 | アジサシの仲間
先週から今週にかけて関西各地でクロハラアジサシの群れが確認されているそうです。
昨日は、和歌山と奈良で撮った写真を拝見しました。


私自身もつい先日にも撮影しましたが、まだ未編集。
今回投稿したのは、一週間前に撮った写真です。


飛ぶ鳥の姿は完璧で美しいです。


営巣地でコアジサシを撮った時は、子育てのじゃまをしている後ろめたさがありましたが、
繁殖を終えた渡りのアジサシたちは、気持ちよく写せました。


アジサシたちも長旅の途中での休息。


近くのフィールドを、旅の中継地に選んでくれたことを光栄に思います。(^^)


写真を見返すと、実際に目の前を飛び交っていたアジサシたちが脳裏に浮かんできます。


曇りの空抜けですが、ピントは合いやすいですね(^^ゞ



クロハラアジサシ(黒腹鯵刺) 全長23~26cm 翼開長76~85cm




コメント (2)
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アオサギの舌の秘密

2016年09月29日 | 鳥のトリビア

アオサギのクチバシから長い舌が見えていました。シャッターチャンス。
あれ?よく見ると舌がゴツゴツしています。こ、これは!舌に何か刺さっている??


もしや、大きな魚を食べた際に、骨が刺さってしまったのでしょうか??
本気で心配になりましたが、当のアオサギはとても元気そうに見えます。

帰宅後、札幌在住のまつさんが運営する『アオサギを議論するページ』で調べてみました。
私と同じような勘違いをして疑問を抱いた方からのコメントを見つけました。
これは、間違いなく健康なアオサギの舌とのことです。
以下、青い字の部分にまつさんの返信コメントから引用させて頂きました。

 「人間の舌と違ってのっぺりしてないのは、たぶん歯に替わる機能があるのではないか…」
「少なくとも餌を落とさないように引っかけることはできそうです…」
 

http://www.grey-heron.net/forum/19-morphology/

まつさんによると、この突起は、舌骨(ぜっこつ)とのことです。
舌骨は人の場合は奥のほうにありますが、鳥は舌の中心を通って先の方まで伸びているようです。
まつさん、ご親切にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。


舌骨について調べてみると、鳥の他にも魚など食べ物を丸飲みにする種族は舌骨が下の先まで伸びているとのこと。
形は違いますが、アオサギだけでなく、カシラダカやカワラヒワ、ヒヨドリなど小型の鳥にも舌骨はあるそうです。
木の実や昆虫を丸飲みする際にも、舌骨が役立っているのでしょうね。


アオサギはかなり大きな魚でも丸飲みにしてしまいますが、
途中で戻すことなく飲み込めるのは、舌にこんな秘密があるからなんですね。


この日も湿度が高く気温も30℃近く上がったためか、アオサギは体温調節のために口から放熱していたようです。
私が観察していた数分間、ずっと口を開けたままでした。


おまけ画像。葛の花とアオサギ。


葛は秋の七草のひとつですが、生命力が強く10mを超す長さにまでツルをのばし、周りの草木を覆い尽くしてしまうほどたくましい植物です。
葛餅や葛湯、葛根湯など、食用や薬用にもなっている役に立つ植物としてもおなじみです。

葛とアオサギ、なんだかちょっと似ているような気がします。

アオサギは増えすぎて悪役扱いされることも少なくないですが、
こんなに大きくて立派な野鳥を身近で観察できるのは、やはり素晴らしいことだと思うのです。

アオサギ(青鷺)全長 90~98cm 体重 1020~2073g



コメント (4)
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