風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

4. 京都1day (嵐山)

2011-11-01 | 近畿(京都・滋賀)

上賀茂からメトロ太秦天神川駅に移動しました。
京都の地下鉄では、「まいど地下鉄をご利用いただきましてありがとうございます」とアナウンスが入ることに気がつきました。
毎度、って、東京の車掌さんは言いませんね?毎度といえば、毎度おなじみチリ紙交換くらいしか思い出しません。
やっぱり土地柄がちょっと反映されているんですね。
でも、「まいどおおきに」とは言いませんでした。

京都を旅して、「おおきに」と言われたのは一度くらいです。
あとはだいたい「ありがとうございます」。
でも、今回、おばあさまに「かんにんなー」と初めて言われました。
エレベーターで挟まれかけた時でした(笑)

ここからはバスで嵐山に行こうか、それとも高雄にしようかと地図を見て悩んでいたら、4人のお爺さんたちに「どこに行きたいの?」と囲まれ、「ちょうど高雄行きが来たから、これに乗っちゃいなよ。ラッキーだよ」と言われました。
その人達もワイワイそのバスに乗り込んでいったので、(まあ、これもなりゆきね)と思って、私も乗りました。

●高雄 - 高尾・槙尾・栂尾 の三尾の総称 紅葉の名所

以前行った時には、四条発のバスで1時間くらいかかったので、かなり遠いイメージがありましたが、太秦からだと20分くらいで終点の高雄に着きました。



大原といい、もっとずっと郊外のような気がしていましたが、初めて行った時は遠く感じるものなんでしょう。
もう山は色づいているかと思いきや、紅葉はまだまだだったので、栂尾の沢の方までは降りずに、乗ってきたバスの折り返しにまた乗って、とんぼ帰りしました。
土地の人らしき軽装の年配のご夫婦も、同じように行きも帰りも一緒のバスだったので、やっぱり紅葉を確かめに来たのでしょう。



再び太秦天神川駅に戻ってきた時には、ここを離れてから45分くらいしかたっていませんでした。

そこから嵐山へ向かいます。早朝から嵐山行きをトライしては、大原、高雄と行先を変えて、この日三度目の正直。
いつも混むのを避けて朝一で訪れるため、夕方の嵯峨野は初めてでした。

● 嵐山



嵐山は定番の観光地ですが、ここを訪れないと京都に来たという気がしません。
渡月橋に着いた時には、もう夕暮れ時になっていました。



渡月橋から、桂川の流れていく先を眺めると、遠く向こうには京都タワーが見えました。
東山を背景に立つ、白いニードルタワー。
今まで気がつかなかったのが不思議なくらい、くっきり見えました。

● 野宮神社



竹林の道は、薄暗くなっており、写真に写りづらくなっていました。
そろそろ日が沈みそうで、少し足を速めます。
それでも、野宮神社には立ち寄りました。



ここのじゅうたん苔を、こよなく愛しています。
変わらぬ美しさに、心がほっこりしました。

● 清凉寺



それから嵯峨野をあちこち巡って、数週間後に訪れたい紅葉の名所をチェックしました。
散策の終点は、嵯峨釈迦堂。
ここに着いた時には、どこからか5時の鐘が聞こえてきて、月も空高く光り始めました。



暗くなってきたので、バスで市内中心へ。

● 錦市場

四条烏丸には6時に着きました。
阪急大丸のポスターの一枚に目を留めます。
数日前、ハロウィンで猫に扮したばかりだったので、(次回はこうしようかな!)と、参考のために撮影しました。
1年後には、こんな格好をしているかもしれません。ほとんど忍者ですが…。



阪急大丸のところから錦市場に入っていきましたが、さすがに夜はシャッターが下りている店がほとんど。
市場ですからね。夜なお賑やかなアメ横とは違いますね。
静かな細道をサクサク歩いていくと、お土産店が立ち並ぶ通りに突き当たりました。

ここは新京極というそうです。
なんだか京極とは怖いイメージですね。京都の極道みたいな?
旧京極もどこかにあるのかな?
にぎやかな喧噪の具合に、中野ブロードウェイを思い出しました。(失礼?←どっちに?)

● 錦天満宮



錦市場のつき辺りにある錦天満宮を参拝します。
前に訪れた時には、鳥居に注目しませんでしたが、以前TV『日本珍百景』に採り上げられていたことを思い出して、今回はしげしげと眺めます。
本当に、鳥居の先が、両方の店に突き抜けていました。
どちらか、サイズを合わせられなかったものなんでしょうか?

手水舎からは京の名水「錦の水」が出ており、水筒に汲んで飲んでみたら、くせのないおいしさでした。
こんな町の中心にあるところなのに、湧水がおいしいなんて、いいですね。



蛸薬師通りにあるはずの蛸薬師堂(永福寺)。
前も探せなかったので、今回は通り沿いのお店の人に場所を聞いて行きましたが、もう4時半には閉まっており、お寺は照明も落ちて、新京極通りの中で、そこだけ暗くなっていました。
錦天満宮とは対照的です。

● 四条通り

京都一番の繁華街、四条通りを東に歩いてみました。
四条大橋のたもとの東華菜館。
ここのエレベーターは日本最古ということで、(いつか乗ってみたーい)と熱い視線を向けました。



鴨川を渡っていたら、向こう岸に見える南座の、通りの反対側に、北座もあったので、驚きました。
北座なんて初耳です。東寺と西寺のように、実は対になる建物なのかな、まさかこちらでも歌舞伎をやっているのかなと思って、そばまで行ってみると、1Fは井筒屋八つ橋屋でした。
井筒八ッ橋本輔北座ビル、というそうです。まんまとだまされたわー(笑)



鍵前良房本店のところで四条通りをUターンしました。
前に横浜高島屋の京都物産展に、ここ鍵前良房が喫茶を出店しており、本店に行ったことがある母とそこのくずきりを食べながら、お店の話を聞いたので、気になっていたのです。
もう閉まっていましたが、ガラス越しにのぞいた店内は、豪奢で洒脱な和の雰囲気たっぷりでした。

● 凡斗町 

今回、凡斗町を初めて通ってみました。
四条通から路地のような細道に入っていくのに、けっこうな勇気がいります。ドキドキします。
もう提灯の明かりがともるような時間に、女一人で入っていい場所なのか?と思いましたが、初めてと思しき学生風の男性3人連れが、不慣れな感じで先に歩き出したので、私もその少しあとをついていきました。



細道の奥には、さらに狭い横道もあり、迷路のようです。
淡い提灯明かりに幻惑されながら歩いていったら、四条から三条へ抜けていました。
鴨川には、うす暗い中で、大勢の学生たちがたむろして、夜の川を満喫して?いました。

今度は三条通を河原町通りに向かって歩き始めると、池田屋跡にさしかかりました。
以前はパチンコ店でがっかりの訪問でしたが、今は居酒屋花の舞に変わって、かなり新撰組っぽくなっており、人目を引く外観でした。



● 新風館

河原町三条からバスに乗り、烏丸御池で降りました。
前から気になっていた、新風館へ向かいます。
元電電公社をイギリス人建築家によるデザインでリフォームした建物。



入口は古めかしいですが、中に入ると斬新なオシャレなオープンスペースホールになっていました。
大きなモニターではずっとMTVが流れており、イスとテーブルが置いてありましたが、天井なしなので夜になると少し寒さを感じました。
帰りの時間が近づいてきたので、京都駅に戻り、帰途につきました。

日帰りの慌ただしさの中、いろいろ周って、満足しました。
この日の万歩計は、42639歩。
それほど歩いたつもりもなかったんですが、京都ではいつも歩きまくるんですよねー。



この日のルートは以下の通りです。
楽しい京都の一日でした。


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