風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

奥大和・京の桜の少し前 5 (Last)

2018-04-06 | 近畿(京都・滋賀)
4日目からの続きです。 

● 雨の京大ふたたび

最終日になりました。予報通り、この日も朝からあいにくの雨です。
祝日なので、観光客の出を考えて早いバスに乗りましたが、それでもこの日はギュウギュウに混んでいました。
三条の宿から歩いてきたというベスは、、京大病院の敷地内で迷ってしまったと、お疲れモードで登場。
京大病院ってそんなに広いのね。





この日も京大でのフォーラムに参加。
たくさんの講義室で大勢の研究者たちの発表が行われ、自分に関係あるテーマを選んで聴講します。





● 横浜は雪

寒の戻りで、外は冬に戻ったかのような寒さ。
日本中が冷え込んでいるらしく、横浜の実家から「雪が降っています」という驚きの連絡が入りました。
送られてきた、車に数センチの雪が積もった画像を見てびっくり。
本格的に降っています。

ほかに友人から「ドライビング・イン・ザ・スノウしてしまった」という報告も。
どの車も、とっくにスタッドレスタイヤではなくなっているでしょうから、スリップ事故が起きないかと心配です。

それに比べると、京都は雨止まりなので助かりますが、それでも冷たい雨に気温は下がる一方。
春トレンチコートを着てきた私は、震えています。

● カジュアルイタリアン

お昼時間にベスと落ち合い、ランチに繰り出しました。
この日は、大学そばのトラットリア・ルチアーノへ。



積み上げた薪の向こうのオープンキッチンには石窯があります。
窓からは自然光が入り、センスのいい、明るい雰囲気のイタリアンのお店です。



いろいろな種類の手作り焼菓子が飾られており、見るからにおいしそう。



● おいしいランチ

まず前菜はいろいろな野菜が入ったサラダ。
キッシュやサラミハムもついて、これだけでもランチになりそう。
丸い自家製タッラリーニもついてきました。。



この日はほうれんそうのスープ。
一見、おかゆのようですが、少しかき混ぜてみると…



そこに隠れていた鮮やかな緑が見えました。
優しいうす味でした。



私はパスタにしました。しっかりとしたアルデンテです。



ベスはピザにしました。私の好きな薄いピザ。
4種類のチーズがそれぞれに重厚な味わいでした。



デザートはブラッドオレンジジュースに、自家製メレンゲ。
そしてグラスに入った、これはなにかしら?
「ショートケーキ、のようなものです」
とウェイトレスさんに言われました。
頂いてみると、たしかにケーキでした。



広々としたレストランで、のんびりランチを楽しんでいたら、午後のフォーラムのことをうっかり忘れそうになりました。
食後、大学へ戻ります。

● 大丸の傘

隣を歩く3人の外国人。ふと、その一人の持つ黄色い傘に、目が止まりました。
そ、それは、大丸デパートの貸出用傘じゃない~!



雨の日に、大丸デパートの出口で、お客さん用に貸し出している傘。
近くで見ると、しっかり傘に「大丸」とロゴが入っていました。
しかし、四条高倉にある大丸と、この吉田キャンパスとは、結構距離が離れていますよ~。
ちゃんと返してね~。

● 素敵ものさし

フォーラム終了後、京大グッズ売り場をのぞいてみました。
いろいろな京大グッズがあります。ハンドタオルの刺繍がゴリラでした。
今の総長が、ゴリラの研究家だからだそう。
「なめんなよ」という京大飴。じゃあどうすればいいの!?

(あっ、「素敵ものさし」がある!)と、近づいてみました。
どんなふうにステキなんだろうと思ったら、よく観たら「素数ものさし」でした。
文系トラップ!



メモリ、じゃなくて目盛が素数しかついていません。
4とかはどうするの?
どうやら「7ー3」から出すようです。



理系の友人数人に「素数ものさし、使う?」聞いてみましたが、誰も使うとは言わなかったので、気になりつつも買わずじまい。
私も使いこなせないから!
それを面倒と思うかおもしろいと思うかで、理系か文系かが決まるんでしょうね。

● Cafe Amazon

京大を出て、ベスとお別れし、駅行きのバスに乗りました。
祝日なので、雨が降っていても着物姿の女性がたくさん乗っています。



Cafe Amazonを見つけて、Amazon.com勤めの友人に「カフェがあるよ!」と送りました。
ここは、1972年開店のサンドイッチが有名な老舗喫茶店だそう。
Amazon.com(1994年設立)よりも、ずっと先輩でした。

● 京都はひょう

関東の雪情報が気になりますが、京都もしだいに雨が強くなっています。
夕方には大雨注意報がでて、大きな音を立てて大粒のひょうが降ってきました。
変わりやすい春の天候ですが、こんなにハードボイルドな空になるなんて。
雨に追いかけられるように、帰途につきました。

5時間降り続けたという横浜の雪でしたが、帰った時にはもうやんでいました。
雪もすぐに解けたようで、一段落。

● おみやげ

実家へのお土産は、京大農学部生が育てた修学院米。
植物栄養学研究室が、修学院離宮の棚田で収穫した「キヌヒカリ」という銘柄。
数量限定で、大学生協で売られていました。



スイーツのお土産は、よーじやの焼きショコラMACCHAと阿闍梨餅。
新商品と定番のものにしました。



阿闍梨餅には普通のあんこが詰まっていますが、こう並べると、抹茶味っぽく見えますね。

● ぼたもちとべったら漬け

この日はお彼岸。帰宅途中の和菓子屋さんで買ったぼたもちをいただきます。
うーん、大きい。口いっぱいに頬張りました。

「ぼたもち」と「おはぎ」は同じもので、「おはぎ」は萩の花が咲く秋だということは知っていました。
「ぼたもち」はボタッとしているからだと思っていましたが、漢字で書くと「牡丹餅」なんだそう。
お萩が秋、牡丹が春ということね。でも思いつかなかった~!



べったら漬けと並べてみたら、色合いが和風になりました。
ぼたもちが牡丹なら、べったら漬けも、実はきれいな言葉だったりして?
と構えましたが、こちらは「べたべたしているから」だそうです。

● epilogue

旅のはじめは晴天続き。体力勝負であちこちに動き、夜にはくたくたになりました。
次第に天候が悪くなり、雨が降り始めた辺りから、早めに宿に戻るようになりました。
後半は観光はおしまい。動き回らずに大学に詰めていたので疲れは取れ、食が充実しました。
太陽に合わせて動いたような、今回の春の旅。
桜が咲きはじめる春の訪れは、もうすぐそこまできています。




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