その1からの続きです。
● ビーナスフォート
パレットプラザから、ビーナスフォートに入りました。
実は私、ここに来るのは初めてです。
ロマンチックな雰囲気で、天井の青空がきれい。
ここのキャッチフレーズは「女性のためのテーマパーク」なんだそう。
ガンダムやトヨタカーを見に来たことならあったのに、すぐそばにあるビーナスフォートを素通りしていた私…
女子力足りてないわ!
● パレットタウン
パレットタウンの観覧車は、イルミネーション改修工事のためにお休み中。
みなとみらいに「コスモクロック21」を持つ浜っ子は、かつて「どっちが日本一?」と気になったものです。
今では、大阪の万博記念公園の観覧車が日本最大なので、昔の敵は今日の友。
夜になるとキラキラ光り出し、お台場の夜景に色を添えています。
お次は日本未来館に行こうかと思いましたが、10分弱歩くことになります。
海風の吹く外は結構寒いので、ゆりかもめでひと駅乗ろうかと考えましたが、Danielが「そろそろ宿のチェックイン時間なので、一旦荷物を入れたいな」と言いました。
じゃあ戻りましょう。
たくさんの荷物があるので、チェックインするまでは落ち着かないでしょう。
青海駅から、新橋へ。
帰りは空いていて座れましたが、次のお台場の駅でどっと混みました。
● トラウマを癒やす旅
電車に揺られながら、Danielが自分の写真を見せてくれました。
目の際から血が流れ、顔中ひどく腫れており、一見本人とは分からないほど。
ショッキングすぎて、何も言えず黙り込みました。
「今はもう大丈夫だから」
彼は数週間前、現地で傷害事件に遭い、意識不明のまま病院に運ばれて縫合手術を受けました。
彼の母親が私に電話をかけてきて、事前に知らせてくれていたのです。
「写真を見たら、多分ショックを受けると思うわ」
まさにその通り。
遠い日本までの旅行は身体に障らないのかと気になりましたが、そのトラブルは彼の心身に傷を残し、しばらくは恐怖で眠れず、外も歩けなくなったそう。
身体の傷は治ってきたものの、トラウマからはまだ抜け出せないため、今回は元の生活に戻るための、心の傷を癒やす旅行だそう。
日本にやってきて、かなりほっとしていると言います。
顔も、腫れは引いて、目の上の傷が治りかけているところ。
平和な日本で、元気を取り戻してね~。
● カプセルホテル
ゆりかもめが新橋に着くと、宿はそこから歩ける距離。
ホテルの1Fに掘りごたつ式のテーブルがあり、チェックインをしている間、ミンさんとそこで待ちました。
カプセルホテルは初めてだというDanielですが、使ったことがない私は「日本発のものだから、試してみるのも話のネタにいいかも~」くらいしか言えません。
数回利用したというミンさんに、経験談を聞いていました。
世界の経済情勢からカプセルホテル事情まで、なんでも答えられるミンさんです。
チェックイン後に「どうだった?」と聞くと
「カギはかけられないんだね。まあ財布とパスポートしか貴重品ないからいいけど」
カプセルホテルって施錠不可?なんかちょっとこわい~。
「銀座で安く泊まれるから、問題ないよ」
確かに、銀座にカプセルホテルがあるというのがなんだか不思議。
帰りが遅くなった人が使うのにも便利ですね。
● 銀座資生堂
「マムに頼まれたから」とマキアージュのファンデを買うという彼。
彼の母親は、かなりハッキリしたメイクをする人ですが、ファンデだけは海外ものよりお肌に優しい資生堂を愛用しているそうです。
向かったのは中央通りに立つSHISEIDO THE GINZA。
ほぼネイティブの中国語で接客中の店員さんがいました。
中国客対応のスタッフを揃えているようです。
6万円のクリームがあったので驚いていたら、その隣に12万円のクリームがありました!
「こういう時こそ試してみなくちゃ」と後押しされて、おそるおそるふたを開けてみました。
中身はきれいにありませんでした!やっぱりみんなつけてみたいものね。
● ガイド交代
免税手続きを取って、資生堂を後にします。
「次は、スシを食べに行こう」
Danielから、事前に元気寿司のサイトが送られていました。
(回転寿司に行きたいのか、元気寿司に行きたいのか、どっちだろう?)と考えます。
前者なら、銀座や新橋にもお寿司屋さんがあるので、この辺りで大丈夫。
ところが彼は「渋谷のスシバーに行きたいんだ」と言います。
去年、ポーランドから留学中の彼の友人に連れて行ってもらったとのこと。
「その店に、リカを連れて行ってあげるよ」
「お、オーケー」
もうどっちがガイドかわかりません。
● ミライさんとハチ公
有楽町駅でミライさんのスタンプを発見。
「なぜ……ご自分で探してはくださらなかったの?」
私達にではなく、元許婚カムランへのセリフです。
立ち止まって写真を撮ると「これはなに?」と聞くDaniel。
「さっきのガンダムのキャラクター」としか言えませんね。
説明も日本語のみ。ガンダムは、そんなに海外に知られていないのかしら?
渋谷駅に到着。「案内するから、犬の銅像のところまで連れていって」
「はーい、こっちでーす」
ここでハチ公と記念撮影。
ハチ公って、待ち合わせポイントだとばかり思っていましたが、記念撮影ポイントでもあるんですね。
混んでいる中でも写真を撮っている人は結構いるものだと、今更ながらに気がつきました。
今度、旅行者のふりして私も撮ろう!
タイルもハチ公でした。
● うおべい
ここからはDanielが先頭に立ちます。
彼の背を見ながら渋谷のスクランブル交差点を渡るのも、不思議な感じ。
人がたくさん交差するので、バリケード代わりに後についていくと楽!
109のところでも信号を渡り、角を曲がって「ここだよ」と足を停めたのは、魚べいというお店の前。
「元気寿司じゃない?」
いえ、その一系列のようです。
ズンズン入っていく彼のあとに続いて入店すると、お店の中に長い行列ができていました。
わー、すごい。
見るからに別の国の方々が多い、突然のインターナショナルエリア。
日本人より外国人に知られているのかな?
長い列ですが、コンスタントに動いて行き、それほど待たずに私たちの番がやってきました。
「3名様、56・57・58番席です」と、伝票クリップを3つ渡されます。
● カウンターだらけ
(同じグループなら、ひとつの伝票でいいんじゃない?)と思いましたが、そのわけがすぐにわかりました。
ここは完全にカウンターのみ。テーブルはありません。
グループで来ても、みんな横並びに座るのです。
は~、ずらり伸びたカウンターは壮観だわー。
初めて、ラーメン一蘭に入った時と同じカルチャーショックを感じました。
(人と一緒なのに、なぜなぜカウンター?)と、頭の中が?だらけになったものです。
「これだと会話しづらいね」とミンさん。
それで回転率を上げようというお店のもくろみですね。
でも、お一人様でも周りを気にせず食べに来れます。
● 走るトレー
ここは、正確には回転寿司店ではありません。お寿司は周って来ないのです。
みんな、手元のタブレットからネット注文をすると、お寿司の載ったトレーがやってきて、自分の席の前で止まります。
Danielはそれが面白いみたい。
動くトレーは、別のお店で体験したことがありますが、ここは注文をどんどんさばくために、なんと3連になっていました。
うーん、すごい。
お店全体にムンムンとした熱気を感じます。アジアンパワーのような。
ここに来たら、いやでも元気になる感じ。
さすが元気寿司!
「おどろいた?」とDaniel。
「うん」と私。
びっくりして、まだぎこちないままの私を見て、とても満足そうです。
お値段は一律108円と、リーズナブル。
お寿司を食べ慣れた日本人の贅沢な舌には、味はまあそれなりですが、コンセプト勝ちですね。
確かに外国人の心をわしづかみにする、おもしろいお店です。
まだ場の雰囲気に慣れずにいる私の横で、彼はどんどん注文を始め、バンバンお寿司トレーがやってきます。
10年前、彼に初めてのお寿司(回らない)をご馳走した時、わさび抜きで注文するのをうっかり忘れてしまい、小さな彼が半ベソになったことを思い出して、遠い目になりました。
「ちゃんと覚えてるよ~」
「あの時はごめんね。お寿司嫌いにならなくてよかった」
「ワサビ?好き好き。ワビサビ?なにそれ美味しいの?」
うーん、隔世の感があります。
歳月はかくも人を変えるもの。ワサビがトラウマにならなくてよかった。
うっかり間違えた食育を施すところでした!
箸を使って食べるDaniel。そういえばランチもお箸をとっていました。
ちょっとたどたどしいながらも、ちゃんと食べられています。
「日本が好きだからね」
すばらしーい!
Danielに気を取られているうちに、その向こうのミンさんの前には、お皿がうず高く積まれていました。
「ミンさん、ピッチ早ーい!」
「身体が欲しているんですね」
前日、シアトル出張から帰ってきたばかりの彼も、長旅の疲れが残っているはず。
そんなところをお付き合いいただいて、もう頭が上がりません。
● ドライビング話
友人同士を引き合わせるのは嬉しいことですが、黙っていたことを知られるというリスクはあるものです。
メガウェブにいた時、Danielに「リカは運転するの?」と聞かれて「免許はあるけど、すごく下手だからあまりしないの」と答えると、ミンさんがすかさず
「でもサーキットカークラブのメンバーだったでしょう」と言いました。
「うわ!それを今言いますか!」
すっかり忘れていたことです。
確かに学生時代、自動車部に所属してサーキットに連れて行かれた(自発的ではないニュアンス強調)ことが何度かありました。
しかーし、Danielには話していなかったので、
「なになに、それ?ちょっと話してよ!」
と案の定、食いつかれました。
その時は話題を変えてごまかしたつもりが、
「で、ドライビングテクニックの話してよ」
と蒸し返されました。
大陸の人は粘り強い!
● 渋谷で解散
そんなこんなで食事は終了。
「もうこのまますぐ寝てしまいそう」とDaniel。
ヨーロッパから来日したてのDanielと、昨日アメリカから帰国したばかりのミンさん、そしてどこにも行っていない私も、なんとなくみんなお疲れモード。
渋谷で解散にしました。
銀座線の改札までDanielを見送って。
「ついていかなくても大丈夫かな?」「大丈夫でしょう」
メトロで一本ですからね。
ミンさんには、一日を通してお世話になりました。
仕事の話に興味津々のDanielに、なんでも的確に答えてくれています。
私にはとてもついていけないレベルでした。
「ミンさん、お疲れのところ、本当にどうもありがとうございました。今度あの元気寿司にでもまた」
「またあそこかーい!」
と言いながら、お別れしました。
夜、Danielの母に連絡しました。
「元気だったよー」「そう、よかったわー」
2日目に続きます。
● ビーナスフォート
パレットプラザから、ビーナスフォートに入りました。
実は私、ここに来るのは初めてです。
ロマンチックな雰囲気で、天井の青空がきれい。
ここのキャッチフレーズは「女性のためのテーマパーク」なんだそう。
ガンダムやトヨタカーを見に来たことならあったのに、すぐそばにあるビーナスフォートを素通りしていた私…
女子力足りてないわ!
● パレットタウン
パレットタウンの観覧車は、イルミネーション改修工事のためにお休み中。
みなとみらいに「コスモクロック21」を持つ浜っ子は、かつて「どっちが日本一?」と気になったものです。
今では、大阪の万博記念公園の観覧車が日本最大なので、昔の敵は今日の友。
夜になるとキラキラ光り出し、お台場の夜景に色を添えています。
お次は日本未来館に行こうかと思いましたが、10分弱歩くことになります。
海風の吹く外は結構寒いので、ゆりかもめでひと駅乗ろうかと考えましたが、Danielが「そろそろ宿のチェックイン時間なので、一旦荷物を入れたいな」と言いました。
じゃあ戻りましょう。
たくさんの荷物があるので、チェックインするまでは落ち着かないでしょう。
青海駅から、新橋へ。
帰りは空いていて座れましたが、次のお台場の駅でどっと混みました。
● トラウマを癒やす旅
電車に揺られながら、Danielが自分の写真を見せてくれました。
目の際から血が流れ、顔中ひどく腫れており、一見本人とは分からないほど。
ショッキングすぎて、何も言えず黙り込みました。
「今はもう大丈夫だから」
彼は数週間前、現地で傷害事件に遭い、意識不明のまま病院に運ばれて縫合手術を受けました。
彼の母親が私に電話をかけてきて、事前に知らせてくれていたのです。
「写真を見たら、多分ショックを受けると思うわ」
まさにその通り。
遠い日本までの旅行は身体に障らないのかと気になりましたが、そのトラブルは彼の心身に傷を残し、しばらくは恐怖で眠れず、外も歩けなくなったそう。
身体の傷は治ってきたものの、トラウマからはまだ抜け出せないため、今回は元の生活に戻るための、心の傷を癒やす旅行だそう。
日本にやってきて、かなりほっとしていると言います。
顔も、腫れは引いて、目の上の傷が治りかけているところ。
平和な日本で、元気を取り戻してね~。
● カプセルホテル
ゆりかもめが新橋に着くと、宿はそこから歩ける距離。
ホテルの1Fに掘りごたつ式のテーブルがあり、チェックインをしている間、ミンさんとそこで待ちました。
カプセルホテルは初めてだというDanielですが、使ったことがない私は「日本発のものだから、試してみるのも話のネタにいいかも~」くらいしか言えません。
数回利用したというミンさんに、経験談を聞いていました。
世界の経済情勢からカプセルホテル事情まで、なんでも答えられるミンさんです。
チェックイン後に「どうだった?」と聞くと
「カギはかけられないんだね。まあ財布とパスポートしか貴重品ないからいいけど」
カプセルホテルって施錠不可?なんかちょっとこわい~。
「銀座で安く泊まれるから、問題ないよ」
確かに、銀座にカプセルホテルがあるというのがなんだか不思議。
帰りが遅くなった人が使うのにも便利ですね。
● 銀座資生堂
「マムに頼まれたから」とマキアージュのファンデを買うという彼。
彼の母親は、かなりハッキリしたメイクをする人ですが、ファンデだけは海外ものよりお肌に優しい資生堂を愛用しているそうです。
向かったのは中央通りに立つSHISEIDO THE GINZA。
ほぼネイティブの中国語で接客中の店員さんがいました。
中国客対応のスタッフを揃えているようです。
6万円のクリームがあったので驚いていたら、その隣に12万円のクリームがありました!
「こういう時こそ試してみなくちゃ」と後押しされて、おそるおそるふたを開けてみました。
中身はきれいにありませんでした!やっぱりみんなつけてみたいものね。
● ガイド交代
免税手続きを取って、資生堂を後にします。
「次は、スシを食べに行こう」
Danielから、事前に元気寿司のサイトが送られていました。
(回転寿司に行きたいのか、元気寿司に行きたいのか、どっちだろう?)と考えます。
前者なら、銀座や新橋にもお寿司屋さんがあるので、この辺りで大丈夫。
ところが彼は「渋谷のスシバーに行きたいんだ」と言います。
去年、ポーランドから留学中の彼の友人に連れて行ってもらったとのこと。
「その店に、リカを連れて行ってあげるよ」
「お、オーケー」
もうどっちがガイドかわかりません。
● ミライさんとハチ公
有楽町駅でミライさんのスタンプを発見。
「なぜ……ご自分で探してはくださらなかったの?」
私達にではなく、元許婚カムランへのセリフです。
立ち止まって写真を撮ると「これはなに?」と聞くDaniel。
「さっきのガンダムのキャラクター」としか言えませんね。
説明も日本語のみ。ガンダムは、そんなに海外に知られていないのかしら?
渋谷駅に到着。「案内するから、犬の銅像のところまで連れていって」
「はーい、こっちでーす」
ここでハチ公と記念撮影。
ハチ公って、待ち合わせポイントだとばかり思っていましたが、記念撮影ポイントでもあるんですね。
混んでいる中でも写真を撮っている人は結構いるものだと、今更ながらに気がつきました。
今度、旅行者のふりして私も撮ろう!
タイルもハチ公でした。
● うおべい
ここからはDanielが先頭に立ちます。
彼の背を見ながら渋谷のスクランブル交差点を渡るのも、不思議な感じ。
人がたくさん交差するので、バリケード代わりに後についていくと楽!
109のところでも信号を渡り、角を曲がって「ここだよ」と足を停めたのは、魚べいというお店の前。
「元気寿司じゃない?」
いえ、その一系列のようです。
ズンズン入っていく彼のあとに続いて入店すると、お店の中に長い行列ができていました。
わー、すごい。
見るからに別の国の方々が多い、突然のインターナショナルエリア。
日本人より外国人に知られているのかな?
長い列ですが、コンスタントに動いて行き、それほど待たずに私たちの番がやってきました。
「3名様、56・57・58番席です」と、伝票クリップを3つ渡されます。
● カウンターだらけ
(同じグループなら、ひとつの伝票でいいんじゃない?)と思いましたが、そのわけがすぐにわかりました。
ここは完全にカウンターのみ。テーブルはありません。
グループで来ても、みんな横並びに座るのです。
は~、ずらり伸びたカウンターは壮観だわー。
初めて、ラーメン一蘭に入った時と同じカルチャーショックを感じました。
(人と一緒なのに、なぜなぜカウンター?)と、頭の中が?だらけになったものです。
「これだと会話しづらいね」とミンさん。
それで回転率を上げようというお店のもくろみですね。
でも、お一人様でも周りを気にせず食べに来れます。
● 走るトレー
ここは、正確には回転寿司店ではありません。お寿司は周って来ないのです。
みんな、手元のタブレットからネット注文をすると、お寿司の載ったトレーがやってきて、自分の席の前で止まります。
Danielはそれが面白いみたい。
動くトレーは、別のお店で体験したことがありますが、ここは注文をどんどんさばくために、なんと3連になっていました。
うーん、すごい。
お店全体にムンムンとした熱気を感じます。アジアンパワーのような。
ここに来たら、いやでも元気になる感じ。
さすが元気寿司!
「おどろいた?」とDaniel。
「うん」と私。
びっくりして、まだぎこちないままの私を見て、とても満足そうです。
お値段は一律108円と、リーズナブル。
お寿司を食べ慣れた日本人の贅沢な舌には、味はまあそれなりですが、コンセプト勝ちですね。
確かに外国人の心をわしづかみにする、おもしろいお店です。
まだ場の雰囲気に慣れずにいる私の横で、彼はどんどん注文を始め、バンバンお寿司トレーがやってきます。
10年前、彼に初めてのお寿司(回らない)をご馳走した時、わさび抜きで注文するのをうっかり忘れてしまい、小さな彼が半ベソになったことを思い出して、遠い目になりました。
「ちゃんと覚えてるよ~」
「あの時はごめんね。お寿司嫌いにならなくてよかった」
「ワサビ?好き好き。ワビサビ?なにそれ美味しいの?」
うーん、隔世の感があります。
歳月はかくも人を変えるもの。ワサビがトラウマにならなくてよかった。
うっかり間違えた食育を施すところでした!
箸を使って食べるDaniel。そういえばランチもお箸をとっていました。
ちょっとたどたどしいながらも、ちゃんと食べられています。
「日本が好きだからね」
すばらしーい!
Danielに気を取られているうちに、その向こうのミンさんの前には、お皿がうず高く積まれていました。
「ミンさん、ピッチ早ーい!」
「身体が欲しているんですね」
前日、シアトル出張から帰ってきたばかりの彼も、長旅の疲れが残っているはず。
そんなところをお付き合いいただいて、もう頭が上がりません。
● ドライビング話
友人同士を引き合わせるのは嬉しいことですが、黙っていたことを知られるというリスクはあるものです。
メガウェブにいた時、Danielに「リカは運転するの?」と聞かれて「免許はあるけど、すごく下手だからあまりしないの」と答えると、ミンさんがすかさず
「でもサーキットカークラブのメンバーだったでしょう」と言いました。
「うわ!それを今言いますか!」
すっかり忘れていたことです。
確かに学生時代、自動車部に所属してサーキットに連れて行かれた(自発的ではないニュアンス強調)ことが何度かありました。
しかーし、Danielには話していなかったので、
「なになに、それ?ちょっと話してよ!」
と案の定、食いつかれました。
その時は話題を変えてごまかしたつもりが、
「で、ドライビングテクニックの話してよ」
と蒸し返されました。
大陸の人は粘り強い!
● 渋谷で解散
そんなこんなで食事は終了。
「もうこのまますぐ寝てしまいそう」とDaniel。
ヨーロッパから来日したてのDanielと、昨日アメリカから帰国したばかりのミンさん、そしてどこにも行っていない私も、なんとなくみんなお疲れモード。
渋谷で解散にしました。
銀座線の改札までDanielを見送って。
「ついていかなくても大丈夫かな?」「大丈夫でしょう」
メトロで一本ですからね。
ミンさんには、一日を通してお世話になりました。
仕事の話に興味津々のDanielに、なんでも的確に答えてくれています。
私にはとてもついていけないレベルでした。
「ミンさん、お疲れのところ、本当にどうもありがとうございました。今度あの元気寿司にでもまた」
「またあそこかーい!」
と言いながら、お別れしました。
夜、Danielの母に連絡しました。
「元気だったよー」「そう、よかったわー」
2日目に続きます。
少しは心の傷も癒すことができて良かったですね。
カプセルホテルのような
密閉された空間に寝て
フラッシュバックされたりして
大丈夫だったんでしょうか?と心配になりました。
安全?な日本でゆっくり休養できればいいですね。
しかし国際感があって楽しい仲間たちですね。
たしかにカプセルホテルでのフラッシュバック、あり得ましたね。ラッキーなことに本人は大丈夫だったようです。
事件の加害者は酔っており、ポーランドではけっこう起きることだそう。
ウォッカの国ですからね!
日本では巻き込まれ事件には会わずに済んで、私もホッとしています(^^)