林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

愛と青春の旅立ち~紀伊半島の旅1.

2015-03-20 | 鉄道・旅行
 1.青春の困難と青空フリーパスの発見

5年前に見つかった悪性リンパ腫が2014年3月に再発し、7月から治療を開始した。
当初の計画では概ね半年で治療が完了し、そこから社会復帰することになっていた。
そこで入院中に「青春18きっぷ」を使った旅行を幾つか計画し、
社会復帰の前にその中の幾つかを実行に移そうと考えていた。
しかし治療が上手くいかず、抗癌剤投与は10月で終了してしまった。
そこで体調が戻る12月に前倒しして「青春18きっぷ」を使った旅を企画した。
ひとつは全5回分のうち2回分を使って吉都線、指宿枕崎線を完乗、
さらに「九州満喫きっぷ」を使って肥薩おれんじ鉄道や筑豊エリアの乗り潰しも行う。
そして2回分を使って紀伊半島乗り潰しを行い、残りの1回分で予讃線の旅をする。

紀伊半島乗り潰しについて計画作成は難航した。
JR東海エリアで非電化区間の多気から新宮までの区間は特に運転本数が少なく、
また河原田から津までの伊勢鉄道は「青春18きっぷ」では通過できない。
つまり伊勢鉄道を経由する快速「みえ」も利用できないのである。
伊勢鉄道を使わず紀勢本線の起点である亀山を経由の場合、
名古屋を06:24に発車する列車に乗らなければならず、結果的に前乗りするしか方法がない。
夕方に東京駅を出て名古屋に単純に停まるのでは面白くないので、
特急「あずさ」で塩尻まで行き、中央本線を乗りつぶして名古屋に向かうという計画も立ててみた。

入院中に病棟にあった雑誌を見て、初めてJR東海がエリア限定の乗り放題切符を出していることを知った。
それが「青空フリーパス」と「休日乗り放題きっぷ」である。
乗り放題になるエリアが違うが、2つのきっぷとも休日にしか発売されないことと普通車普通席にしか乗れない。
ただ、「青空フリーパス」は伊勢鉄道線が利用区間に含まれている。
そこでこの切符を使った日帰りの旅も計画していた。
フリー区間には紀勢本線の紀伊長島までが含まれている。
そこで紀勢本線や名松線、参宮線の乗り潰し、午後から太多線か武豊線を乗り潰す。
当初は日帰りでこの切符を使った旅を計画した。

紀伊半島の旅の前乗り案に苦戦していた時に「青空フリーパス」のことを思い出した。
この切符なら伊勢鉄道の区間も利用できるし、
紀伊長島から旅がスタートできればそのあとの日程も楽になる。
初日に「青空フリーパス」で伊勢鉄道を乗り潰し、2日目、3日目で「青春18きっぷ」を利用する。
宿泊できる場所を探していたらやはり伊勢神宮外宮の最寄り駅である伊勢市が限度で、
その先の紀勢本線は宿泊場所が見付けられず、2日目は伊勢市から多気に戻り、
ここから紀勢本線の旅をスタートさせることにした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする