林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

特別寄稿「初夢2005」

2012-08-13 | 日記
街は崩壊していた。
ビルは崩れ、橋を落ち、瓦礫が空から降ってきた。
俺は慌てて街から脱出しようとしていた。
そこに白いランボルギーニ・カウンタックが走ってきた。
窓がスライドしてTOKIOのリーダーが顔を出した。
「乗ってく?」
俺はお言葉に甘えてその車に乗せて貰うことにした。
後部座席に井上和香が乗っていた。
リーダーは後ろを親指で指して「マスコミには内緒ね!」と云った。
確かにマスコミに知れたら大騒ぎになるだろうなと思った。
俺は大阪まで送ってもらい、そこである男と待ち合わせをした。
俺が瓦礫に襲われていて遅くなったため、
その男はビルの中のパチンコ屋に行ってしまったらしい。
俺もそのビルの中に入っていった。
しかしそのビルは複雑に入り組んでいて、なかなか内部構造を理解できない。
俺は廊下を歩き、エレベーターに乗って進んだが、
とうとう迷子になってしまった。
歩きすぎたために体力を消耗してしまい、俺はある病院に入った。
その病院の待合室で診察の時間を待っていた。
しかしいつまで経っても診察の時間は来なかった。
混んでいた診察室もどんどん空いてきてとうとう2人くらいになってしまった。
ずっと待っているのにおかしいなと思っていたら、
受付の脇に俺のカルテが捨ててあった。
その黄色いカルテを見るとsterbenと書かれていた。
もう俺は死んでいたのか・・・。
だから呼ばれなかったのか・・・。
俺は納得した。
俺はその病院から出てビルの屋上に出た。
ビルの屋上は公園になっていて、子供たちはバレーなどで遊んでいた。
しかし大人達は公園の見える喫茶室の中で縮こまっていた。
外の寒い風を避けているのだろう。
少年チャンピオンや少年ジャンプを読んでいる。
ビルの外に出ようと思ったが、ビルの中は複雑に入り組んでいて、
外に出方が分からなかった。
そのビルの中は永遠の回廊になっていた。
そして俺は永遠の回廊という迷路に迷い込んでしまっていた。

※これは林檎乃麗が見た初夢を文章化したもので、
実在の街、芸能人及びその熱愛情報、病院、漫画雑誌とは一切関係ありません。

2005/01/03 16:25

初出:ASAHIネット電子フォーラム、serori・networkの中の会議室「短文文筆家集合所」
コメント
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