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林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

富山「西町大喜」

2012-07-26 | 飲食店
5月の富山旅行で19日土曜日の夕食に行ったのが「西町大喜」である。
近年、ご当地ラーメンが流行っているが、
富山といえば“富山ブラック”という醤油ラーメンである。
“富山ブラック”を全国的に有名にしたのは「麺家いろは」という店で、
この店は射水に本店があるが、幾つかの支店もあり、
神奈川県の海老名駅に近接した海老名ウォーク内にある店に一度入ったことがある。
しかし“富山ブラック”発祥の店と云われているのは、
富山地鉄市内線の西町電停の近くにある「西町大喜」という店である。
大通りから一本路地を入った場所にある。
幟には“元祖富山ブラック”と書かれており、また店名の幟も出ているのだが、
これがないと店自体は間口が狭く、さらに扉も狭く、
知らないとちょっと入りづらい雰囲気がある。
時間が早かったせいか他に客はいなかったが、壁には芸能人のサインが多数掲げられている。
コブクロのサインには「二人組です」と書かれていて、笑えた。
メニューは以下の通り。

 中華そば 小(並)700円
 中華そば 大 1,000円
 中華そば 特大 1,400円
 生玉子 50円
 ウーロン茶 100円
 サイダー 100円
 ジュース 100円

ラーメンは中華そばのみで、トッピングも生玉子のみ。
あとは飲み物だけである。
“小”は1玉、“大”は1.5玉、“特大”は2玉である。
オーダーは中華そば 小(並)700円。
注文をしてから考えて、トッピングの生玉子を追加した。



富山ブラックの名の通り、スープは黒く濃厚な醤油ラーメンである。
スープは思った以上にしょっぱくて、生玉子を追加したのは正解だった。
生玉子をほぐしながら麺と絡めて喰うと美味い。
店に置いてあったカードには以下のように書かれている。

 こだわり 大喜のチャーシュー麺

 創業昭和二十二年、味の秘訣は高橋青幹氏(オヤッさん)秘伝のタレにあり。
 オヤッさん由来の頑固なこだわりは今日も皆を喜ばせる。
 富山のラーメンは大喜の歴史そのものである。

 半世紀以上昔、ドカ弁やおにぎりを持った労働者のために、
 オヤッさんは濃い味付けでチャーシューのたっぷり入った、
 「よく噛んで」食べるおかずの中華そばを考え出した。
 昭和二十二年、終戦後のことである。
 噂に噂を呼び、富山祭りには千人もの行列をつくったこともあった。
 じいちゃんから、とうちゃん、孫へと、今や三世代にわたり親しまれている大喜。
 富山県民ならば知らないものはいない。
 これも、流行に左右されないこだわりの味を頑固に守ってきたからだと自負している。

  一 麺 硬めストレート太麺
  二 スープ〈元祖富山ブラック〉 濃い口しょうゆ味スープ
  三 具 塩っ辛いメンマ チャーシューは手切り、
      秘伝のしょう油ダレ 荒切ネギ・荒引き黒コショウ

  三位一体 まず 混ぜよ!

 まず先に、麺・チャーシュー・メンマをスープの中で混ぜるべし。
 すべての具をスープになじませることで、 大喜の味が出来るのだ。これ常識なり。
 そして同時に口の中へ運び入れ、 食べ終わる頃、より一層おいしさが増す。
 こうして、急がずじっくりと大喜の歴史を存分に味わっていただきたい。
コメント
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