3013号幾山河

大学に入った春、留学生も加えて中国語履修学生+教官の宿泊研修があった。札幌から南西山間部にある大学のセミナーハウス。

バス車中では留学生達(皆厳しい日本語能力選抜者)のスピーチもあり、自己紹介で｢日本語だめでも中国語上手！｣と場を沸かせた才媛ルァンイーさん。たしか北京っ子の彼女がどこまでも続く緑の山々に感動した。
定山渓温泉を越えたあたりだったか。

勤務先では班を分けて観楓会真っ最中。
俺は通勤自体紅葉狩りで感動薄い。
黄葉紅葉が人里に近づく頃。
川に鮭の上る季節。

連休首都圏を襲った台風はもう太平洋。
仕事で関東店舗スタッフとも話す。
海と湖のはざま、鉾田のメロンやいかに？
ビニールハウス倒壊は他人事ではない。
また野菜高騰、小売薄利かな。

高速バス、北見路線バス、タクシーを
義姉と駆使した慌ただしさから
久しぶりの休日日中じょうてつバス。

この島国は確かに緑豊かで、
乾燥した大平原に育った大陸とは別。
大陸からの風が島に列なる火山に当たる。
降水量が多く、水と湿度に富む。
国土の大部分が山地、流れる川で扇状地。
大陸育ちの人は｢川が音をたてる｣と驚く。

その川づたいに鹿・狐・熊が歩く。
この国の人口はそう変わらなくても、
ヒトは高齢化で動きが鈍い。
この先、都市計画区域の経済は
外側から萎んでいくでしょう。
義姉夫婦の町も、俺の実家の町も
駅前通りや商店街を歩く人がいない。
車はぽつりぽつり走ってる。

ただし、大きな総合病院は人がたくさん。
もう駅やターミナルをつくる時そこに
病院・介護施設・保育所おいて下さい。
福祉住宅、地下に公共墓地。図書館。
地域交流空間。

がんばれ、なんもない田舎！

3012号長月十三夜

台風速報を聞きながら
義姉がつくってくれた夕飯を三人で。
退院した義兄、夫の姉、俺。
もとは血縁の無い三人。
縁とは不思議です。

幸い義兄の検査入院の結果が良く、
以後外来内科での対応となりました。
俺の到着少し前に、もうその結果は出た。
着いたとたん不用かとも思ったが
夫に依頼された投薬や治療見通し確認が
終わるまでいて退院ヘルプで終われた。
助かりました。

連休の金曜夜から、札幌行バスが満席。
唯一取れたのが土曜朝の便。
退院仕事が終わり、義兄が自宅寝室に落ち着くともう御夫婦水入らずでいいよねえ。
安心ムードのしーんとした夫妻宅に
お邪魔虫というか、とにかく病人の
安穏第一に思えて、再度空席探し。

午後リハビリ後の入院夫にも連絡をとり
早倒しで帰れたら帰る許可をもらった。
なにせ今回よろず全般、夫の名代なのだ。

明日の便から今夜の便へのバス変更。
鞄は持たされた心遣いで一杯。

車窓は車内の照明の反射で夜景不詳。
時刻でしか推測できない、今どこかしら。
最後の地下鉄に間に合えば助かるけど。
もうなるようになれ。

バス切り替えの電話で、
｢窓側ですが、お隣の席は男性です｣
それでよろしいかと念を押された。
乗車時に｢既にお隣のお客様がお座りです｣
と告げられた。緊張しました。
｢男性｣は小学生さん、そのお隣に母上。
ゲームに夢中で、とっくにおやすみ。

パーキングのコンビニを見た。
半時間で札幌駅に着くんだろうか。

あとにしてきた市は、来月菊まつりです。

3011号月はどっちに出ている

今朝たいへん悪夢を見た。
自分が認知症気味になり、
夫に散々叱られるという夢。
夢の中の自分は
何度も何度も同じことを聞き、
全てのシークエンスを忘れている。
仕事も家事も私事もお手上げ。

…いつか、そんな日が来るかも。

なんでこんな夢をみたかと言うと、
多分こないだ俺が自分で夫に言ったから。
実家の母方は、祖父母両方とも
長生きして立派にボケました。
その家の次女、実家の老母も
立派に認知症になり施設住み。
実家は傍目には仲良くない
八十過老父+五十路独身弟の二人。
老父は認知症ではない。
耳が遠く頑迷で話が通じない。

実家の隣家のご夫妻は、御主人没後
お一人様の奥様が認知症に。
借地地代支払に支障をきたし
施設へ転居。跡は更地へ。

夫の入院で図らずも
猫と、お一人様+御一匹様の暮らしで
ボケるのは何となくわかりました。
若い時は、一人暮らしを全くさみしく思わなかった。清々してたわ。
でもバスを降り買物して帰宅して、
人語を話す相手がTVしかいない。

ということは、俺は
（夫がいるいないはともかく）
退職が先か認知症が先かの問題では？
これから先、織姫彦星のように夫婦で
違う病棟施設に別居もあり得る。
どこから悪く弱くなるかわかんないんだ。

さっき、病棟の夫と別れて来た。
明日は義兄の見舞へ、義姉と同行。
病院のハシゴが続いてます。
パートの職場に頭を下げ有給、
ペットホテルに頭を下げ予約。
深夜バス予約も往復ギリギリ。
なぜこんなにスリル？何せ世間は連休だ。
なぜかわからない、猫を預けただけで涙。
諸般の事情で疲れた嫌だとは言えず
言われるとおりに仕事のようにこなす。

自由時間って何だっけ。
好きな事って？
夫の喜ぶ本を引取に行き渡し、
精々無難な土産を買う。

こんな事務的でちゃんと
お見舞いになるんだろうか。
起きる時間が近づくから
慌てて就寝する生活。

例えば一週間、丸々休みになったとして
どこで何をしたいんだろう。
よくわからなくなりました。

好きなことができる時間は、少ない。

3010号Открытка-113（はがきその113)

10/3読売夕刊英語クロスワード解答はがき

バカァー！！(キョエちゃん風)
10月2日、赤い羽共同募金をかいくぐり
市街地の郵便局に寄った。
｢2円切手・1円切手を100枚ずつ！｣
カウンターの若者が
「2円切手はありません」この周辺も完売！
バカァー！！(同上)

…という訳で、この週から63円はがき。
まだ手元に52円切手82円切手…。
11円差のビミョー、てかアホ。

ついでながら、夫がまだ入院している
病院に行くためにJRに乗り換えていた。
毎日ではないので、回数券対応。
その片道料金は170円→200円に。
9月末日目前に丁度使い切り、
2000円で10月の回数券を購入直後
次女から｢余った｣と170円回数券を2枚
返却してきた。乗降に時間を取られまいと買ったのになー。しかも2枚は使用期限が違い『払い戻し不可』だそうです。
最後の１枚だからかー
差額を現金払いにして使えるかは未確認。

小売業を中心に、様々なシステムで大変。
貴様何ペイ？？ですかね。
俺がいる人事は通勤費で今わたわたです。

やることやたら多い秋どうかお健やかで。

3009号薬が過ぎる

つける薬なんかねんじゃね？と
思っていたが。勤務開始直後鼻炎用服薬。
まーまー効いてコーヒーがぶ飲み。
利尿効果か、全く鼻水は出ない。
念のためマスク。
本日退職の社員さんにも挨拶できた。
歓送迎会欠席の非礼お許し下さい。

調子に乗んじゃねーよの雨金曜。
今20時のススキノ。傘の人はなし。

鼻水も訳わかんない。
鼻水がひどい時、鼻の奥は腫れて出血。
今鼻水は出ない。嗅覚万全の自信はない。
目下現在、腫れ出血がないとは限らない。

発症してから熱もなく、
これを鼻風邪薬と呼ぶべきか不明。
単に疲労&鼻炎？体力抵抗力低下だけかも…

疲れは感じます。
本日午後後半はずっと
「チョコレート・ディスコ」が脳内BGM。
アメトーークの『ダンスできない芸人』で
聴いたからだ。仕事ではほとんど座業。
踊りたいのか俺？踊れないぞ俺も。

何を食べよう。食欲がない。
眠るまで、何をしよう。
遊ぶことさえ、こんなに下手。

夏、裏山の向こうに探検したのが嘘の様。
うんきっと嘘。駅ひとつバス停ひとつも変える余裕がない。初夏に日本海も行った。
…雪の前に、太平洋でも見に行こうか。

3008号パート生命風前の灯again

朝起きて、定時に出勤するのにこの頃
困難を感じる。そんなに仕事していない。

大丈夫かしら。冬が来る。
職場の増税嵐は緩慢に続く。
経理も崖っぷち、人事も山を迎える。

配送や店舗のスタッフのように
倒れるとは考えにくい。
が、体力ヘロヘロ。

世間皆様こんなんなんだろうなあ。
辛くも世間にまだ繋がる。
この柵を捨てれば、かえって役に立つ？
…まだちょっとだけ、全員無職世帯は怖い。

どこの何を基準に考えるか、悩む。
レッドカードまで居すわるべきか？
年長の社員さんが退職になった。
体調不良だそうです。

悩む価値のあるものは、少ない。

3007号｢過去的過去｣

動画で視ている華流ドラマのヒロインが
生別れだった恋人に会って言った台詞。
二世を誓った仲だったが、恋人は崖落ち。
負傷→記憶喪失。何年もかかって
姓名身分恋人を思い出した。既に
ヒロインは秦国王の子を身籠っていた。

楚国から秦に来た二人は駆け落ちする手筈でした。ヒロインの姉、楚国嫡公主[正妻所生の姫]が秦国に嫁ぐにあたり同行し仕える身。恋人は楚国で違う公主との婚姻の宣旨が下った。秦国に着く前に嫡公主のはからいで抜け出す。その道程で山賊に襲われ、恋人も闘います。…なぜか「はいからさんが通る」を思い出す。

恋人は咸陽で顔見知りの楚人医女を見かけ
ヒロインへの手紙を託す。医女はヒロインの懐妊で悩み、手紙を火にくべます。
しかし王后となったヒロインの姉（王子を産んでいる）周辺を始め後宮の数人の知る所となる。恋人を保護したのは後宮の陰の権力者と言われる秦王の姉の腹心。ヒロインを蹴落とそうとする側から「恋人は生きて咸陽にいる」と知らされる。

ヒロインが件の医女を問い質す場面。
「私が生まれた時あなたがとりあげた」
「はい」
「これから聞くことに、正直に答えて」
医女はありのままにうちあけます。

葵姑姑（ヒロインの乳母・侍女）のはからいで二人は一目会い、涙を流し諦める。
「過去的過去」
恋人は「楚国の師（=屈原）のもとに帰る」
と言い別れる。ヒロインの慌ただしい危うい出産までが上中下の上かしら。

恋人の不在の間、秦国でもヒロインは
苦難が絶えない。弟を故なき罪に問われ
秦王の側室魏夫人から王の寝室に侍るよう強要される。王にそれを否まれ、弟は身体的な刑を受ける。既に成人した公主がいる秦王は｢強いるのは好まない｣とヒロインを寝室に入れ、各々別の床に休む。
…若者の一途、大人の余裕。
どちらも差し出されるヒロイン。

その美質は…才気・闊達。美女でも淑女でもない野育ちに近い。辛うじて身分は公主。
身分低い母は早世。父は楚の先王。

「お転婆」が主人公のほとんどだった
昔の少女漫画を思う。今言うと
「ハキハキ元気」かな。
がんばれ 女の子！！

3006号Открытка-112（はがきその112)

馬鹿風邪も馬鹿にできない。
金曜土曜と拙宅に長女母子が野暮用泊。
このおんな子ども(古い言い回し)三人風邪。
母子は喉、婆は鼻。熱もないが
ダラダラと家にいました。
風邪ではない婿は婿実家に避難。
韓ドラ時代劇の平民署(へーミンソ)並みに
貧民なり構わず病を養っておりやした。

やっと治ったかも、が昨日。
しかし念のため本日もマスク出勤。
夕方近く、隣から鼻炎音 後から咳。やべえ
俺も何故また鼻水？
しかも昨夜帰宅就寝が遅く、
またたいへん猫に説教された。
今朝はギリギリの起床！
昨日はまだ悪夢でも覚めたのに！

悪夢は｢8:30出勤が起きたら14:30!｣
遅刻の言訳を散々やった後、覚めた。
全く体に悪い。居間で寝落ちは自損だ。

土曜は婿が車で病院に同行してくれた。
はだみづがながながどばばないので
マスクでおびばいにぎまじた状態で見舞。
｢さっさと帰ったら｣と夫。へーへー
病室は遠慮して、外来エリアで面会。

熱も出ないが長引く風邪は初めて。
やだなあ。うどんを食べたりしたが
時間でしか解決しませんでした。
食欲が無くて、乱脈食生活。
今夜の夕食も悩む。

小売店舗の騒乱は収束しているだろうか。
本当にいろいろありすぎて、
令和の秋はかまびすしい。