金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

122:森昭彦 『身近なムシのびっくり新常識100』

2011-10-05 09:38:11 | 11 本の感想
森昭彦『身近なムシのびっくり新常識100』(ソフトバンク クリエイティブ)
★★★★☆

身近にいるけれど知られていない、目に留まることもない虫たちの
生態をユーモアたっぷりに教えてくれる。
それぞれの話が見開き2ページで完結していて、
ちょっとしたすきま時間に読むのによい。
文章はやや人を選ぶかな?というところがあるのだけど、
著者の虫に対する愛がほとばしっていて、
わたしは嫌いじゃない。

基本的に虫は好きじゃないんだけど、これを読むと
外へ出たときに虫を探したくなる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

121:永井するみ 『カカオ80%の夏』

2011-10-04 11:15:35 | 11 本の感想
永井するみ『カカオ80%の夏 (ミステリーYA!)』(理論社)
★★★★☆

三浦凪は、私立の女子高に通う17歳。
恋愛体質の母と二人暮らし。
学校の中で誰かと群れることもなく、一人ですごしていた
彼女は、おとなしいクラスメイトの雪絵と親しくなった。
彼女の買い物に付き合い、自分の行きつけの店で
服を見立ててやるが、その後突然、
雪絵が書置きを残して行方をくらました。
バーのマスターの協力を得ながら、調査に乗り出した凪は、
雪絵がいっしょに買い物に行った直後、一人で再び来店して、
凪がこれまでに買った服を店員に聞き、
同じような服を購入していたことを知る。

**********************************

予想もつかない方向に話が進んでいくし、
テンポもよくておもしろかった。
犯人は最初からいかにも怪しくて「こいつだな」と
すぐにわかってしまったのだけど、
真相にたどり着くまでの展開は意外の連続。
友達といっていいのかどうかわからない女の子同士の
微妙な関係に対するちょっとした痛みや、
雪絵を探す過程の中で出会った女の子たちとの
関係の描き方も好み。

しかし、調査中に凪が危ない目にあっていて
危険な匂いがするわりに、犯人はしょぼかったな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

120:杉山芙沙子・愛 『コレボレーション―母と娘の世界挑戦』

2011-10-01 18:33:03 | 11 本の感想
杉山芙沙子・愛『コラボレーション―母と娘の世界挑戦』(集英社)
★★★★☆

『天才は親が作る』がなかなかおもしろかったので、
そこに登場していた杉山愛のお母さんの手記を。

子育てや娘とともに戦ってきたこれまでの経緯を
母親の視点から振り返り、回想録の形で書いたもの。
各章、娘からのメッセージも収録されている。

娘に対する徹底的なサポートもすごいんだけど、
ここまで緊密な母と娘の関係というのが、
わたしにとっては未知の世界……。
自分と母親では、置き換えて想像することもできないわ。
そしてスポーツの世界は、お金はもちろんのことだけど、
サポートの受けられる環境かどうかっていうのも大きいよね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする