金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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66:誉田哲也 『武士道エイティーン』

2011-06-04 10:27:22 | 11 本の感想
誉田哲也『武士道エイティーン』(文藝春秋)
★★★☆☆

高校三年生、最後の夏。
ということで、これで完結なのかな?
最後に香織と早苗は大学生&浪人になっていて、
続編を作る余地もなくきれいに完結、というわけでもないので
続編が出そうな感じもするのだけど、
ここで終わるのがきれいな気もするな~。
今回は、二人の最後の夏と進路の物語の合間合間に
web掲載の脇役4人のサイドストーリーが挿入されていて、
本編はこのサイドストーリーをつなぐために
存在しているような感じ。
本編と関係ない話もあるので、サイドストーリーだけ
固めたほうが、水を差されなくてよかった気もするな。
特に、早苗の姉・緑子の話は本編と関連がないので
浮いていた。
なんか昔の少女小説みたい。
魔性の女・河合さんも、ここではいかにも昔の少女小説に
出てきそうなうざったいライバルであった。
サイドストーリーの中では、吉野先生の
「実録・百地浜決戦」がいちばんおもしろかった。
そして、「守破離」の話は、先日読んだ『TIME HACKS!』
出てきたばかり。偶然。
コメント
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