金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

84:石田衣良 『池袋ウエストゲートパークⅤ 反自殺クラブ』

2005-09-06 11:09:46 | 05 本の感想
石田衣良『池袋ウエストゲートパークⅤ 反自殺クラブ』(文藝春秋)
★★★★★

あいかわらずライトなおもしろさがあって、さくさく読めてしまう。
前巻は少々猟奇的な部分が多くて嫌だなと思ったのだけど、
少しだけ初期のトーンが戻ってきた感じ。
主人公のお母さんの出番が多くて、ドラマ版のキャラクターに近づいてきた印象。
親子のかけあいがおもしろくてウフフと笑ってしまった。
表題作の黒幕は、最初からいかにも怪しい感じでした。
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83:平岩弓枝 『御宿かわせみ 春の高瀬舟』

2005-09-05 11:08:23 | 05 本の感想
平岩弓枝『御宿かわせみ 春の高瀬舟』(文藝春秋)
★★★★☆

やはり「紅葉散る」がいちばん印象的。
東吾の隠し子(?)問題がひとまず落ち着いたようだし、
麻太郎にとってもよい措置ではあるのだろうけど、身近で暮らしていたら
るいもいつか知ってしまうんじゃ…と心配になります。
読み始めるとどんどん続きを読みたくなってしまうこのシリーズ。
次巻が楽しみ。

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82:機本伸司 『神様のパズル』

2005-09-05 11:07:13 | 05 本の感想
機本伸司『神様のパズル』(角川春樹事務所)
★★★☆☆

第3回小松左京賞の受賞作らしい。どんな賞かも知りませんが。
まったく知らない作家さんだったのだけど、タイトルに惹かれて手にとってみました。
物理学についてはさっぱり、ちんぷんかんぷんだったのだけど、
雰囲気は伝わってきておもしろかったです。
表紙のアニメチックな絵からある程度想像していたのだけど、
ヒロインのキャラクターはちょっとマンガ的。
でも彼女の孤独や苦しみについてはよくわかって、感情移入できました。
ゼミ仲間たちのキャラクターがあまりに腹立たしいのと、
最後のヒロインの変貌にガックリきてしまったので、★3つ。

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