金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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87:平岩弓枝 『御宿かわせみ 長助の女房』

2005-09-08 11:13:59 | 05 本の感想
平岩弓枝『御宿かわせみ 長助の女房』(文藝春秋)
★★★★☆

表題作「長助の女房」はタイトル通り、岡引長助の妻おえいが主人公。
通之進・香苗への反応の仕方なんか、ほんとうに似たもの夫婦。
妄想を展開してるところで笑ってしまいました。
兄夫婦が好きなので、「千手観音の謎」で香苗の可愛らしい一面も見られてうれしい。
女の勘なのか、るいが麻太郎にたいしてなにか気になる状態だったり、
お吉がずばりなことをうれしげに口にしたりと、どきどきでした。

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86:平岩弓枝 『御宿かわせみ 宝船まつり』

2005-09-08 11:12:50 | 05 本の感想
平岩弓枝『御宿かわせみ 宝船まつり』(文藝春秋)
★★★★☆

麻太郎が引き取られたために、東吾の胸にはまた新たな懸念が出てきたようですね。
こういう昼メロちっくな話にわくわくしてしまいます。
「大力お石」「女師匠」「長崎から来た女」がおもしろかった。
「女師匠」のラストにはちょっぴり不満だったけれど。
お百度参りをしたからといって、罪滅ぼしにはならないし、
相手に見えるかたちであらわさなければ反省に意味はないと思うので。

「最近の若い者は!」とか「最近の子どもは!」という大人の憤慨は、
いつの時代にもあったものなのかも。


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