金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

490:高瀬志帆『二月の勝者〈12〉・〈13〉』

2021-11-05 18:53:05 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

続ドラマ化!話題の中学受験ストーリー!

「最後の12月の模試が終われば、
あとはもう“本番”しかありません」

合否判定がわかるラストチャンス。
全生徒、その保護者、講師が導き出す
最終的な志望校がついに出そろう!

島津君、上杉君の友情コンビの第一志望は!?

黒木が「圧倒的王者」と言い切るフェニックス、
その驚異のシステムとトップ生徒のすごさとは!?

「私はまだ本気出してないだけ」
“頑張らない努力”をすることで自分の心を守る子供の真意は?

ついに黒木が隠している別の顔が佐倉に知られて…?
黒木をつき動かす過去の“約束”とは。

連載100回突破!映像化も決定の最も熱い人間ドラマ、
中学受験を通じて、受験塾の緻密な戦略と、
子供の成長と親の自律を描く第12集! 

****************************************

「過去問の答えを見てできた風を装う」、
あるある過ぎる……

読んでも「我が子(家)だけは別」と思うのが常だろうけれど、
保護者に言いたいことが詰まっているので、
中学受験する家庭の親は、全員、この漫画を読んでほしい。

13巻、貧困家庭について触れられていたのは意外。
中学受験をする子の大部分は裕福の家庭の生まれで、
これまでこの漫画がスポットライトをあててきた子たちの
生活とは、まったくかけはなれた世界だろう。
主人公たちが「受験屋」であるだけでなく
「教育者」であろうとしていること、
そして相手がどんな環境にあろうとも
せめて手の届く子を救いたい、という気持ちを持っていること。
それを描いていたのはとてもよかった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 481-489:最近読んだ本 | トップ | 491:松井優征『逃げ上手の若... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿