金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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94:ゆむい『夫の扶養からぬけだしたい』

2023-04-23 19:42:47 | 23 本の感想
 ゆむい『夫の扶養からぬけだしたい』
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
「僕と同等に稼いでみなよ!!」
夫の心ない言葉、非協力的な態度。
同等に収入がないと、家事・育児に協力してほしいと言うこともできないの?
「離婚」の2文字が浮かび続けるももこの決断は…。
 
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漫画も小説もドラマも、最近、夫婦関係を題材にした作品が多いな~。
たいてい「夫にムカついてムカついて仕方ない」という
感想になるのだけども、こういう形でも
女性が声を上げられるようになったのはいいことだ。
 
かつて、
「誰がお前たちを養ってやってるんだ!」
という夫の言葉に対して妻が黙るしかなかったのは、
・夫にそれ相応の稼ぎがあった
・今以上に女性の仕事も給料も少なかった
という状況だったからだと思うけれど、
今は日本が貧しくなっていて、妻も働かざるを得ない。
「専業主婦の妻が家庭に専念すること前提の、夫の働き方」
が破綻しつつあるのに、会社も夫も意識だけは変わらず、
夫婦ともに不満爆発・・・・・・というのが、
このところの「夫婦もの」ブームの背景にある気がする。
女性でも意識が変わらず、妻側に対して厳しい人、いるもんな。
 
家事や子育てってものすごく大変なのに
賃金が発生しないせいで見下され、
離婚したくてもできない。
それを考えると、結婚や出産を機に仕事を辞めるのは
リスキーすぎるが、そうせざる得ない状況もあるよね。
「そいつと結婚したのはお前だろう」
「仕事をやめたのはお前だろう」
と自己責任論にもっていくのは、意味がない。
 

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