深沢潮『ランチに行きましょう (徳間文庫)』
★★★☆☆3.5
【Amazonの内容紹介】
たかがランチに3500円!?
でもママ友の集まりには行ったほうがいいよね……。
生協の配達員に恋する恵子。
離婚を隠すシングルマザーの秋穂。
スピリチュアルに傾倒する千鶴。
若手俳優のおっかけにのめりこむ綾子。
娘の受験に悩む由美。
この街で、このタイミングで、子どもを産まなければ
出会わなかった五人の女たち。
幼稚園バスの送迎場所から「ママ友」たちの人生は
交錯していく──。(解説:榎本正樹)
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離婚していることをなぜそんなにかたくなに
隠すのだろう。今どき珍しいことでもないだろうに。
……と思ったのだけども、私がそう思うのは、
自分がそういう「別によくない?」って思う人の
多い環境に生きているからであって、
そうでないコミュニティに所属していたら、
「弱み」とか「つけいる隙」だと考える人、
憶測で面白おかしく噂話をする人から
身を守らなきゃいけないのか。
思ったよりドロドロはしていなかった。
誰かを嫌いになったり、かかわりたくないと思ったり、
でも一方で、かばったり、助けたいと思ったり。
ママ友に限らず、女同士の関係ってそうだよな~と思った。
ママ友同士で見下したり嫌悪したりすることはあっても、
本当にいやな人、ひどい人はいないので、
読後感もよい。
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