天樹征丸・さとうふみや『金田一37歳の事件簿(1)・(2)』
★★★☆☆3.5
【Amazonの内容紹介】
数々の難事件を解決した天才高校生・
金田一一(きんだいちはじめ)は、
37歳のオッサンになっていた。
PR会社で働く金田一は、上司の命令で
離島リゾートのイベントを担当することに。
なんとその島は、3度も殺人事件が起きた
”オペラ座館”のあった歌島だった!
「もう謎は解きたくない」と思っている金田一は、
何も起きないことを祈りつつ上陸。
しかし、そんな彼を嘲笑うかのように
歌島にファントムの笑い声が響くのだったーー。
***********************
ミステリーはあれこれスピンオフが作れていいなあ。
顔が高校生のときとほとんど変わってないし、
37歳という設定も、1・2巻の時点では
「本編が終わってしまっているけど、
まだ読者は引っぱれるから」
というスピンオフを作るための事情とか思えない。
ただ、一応、
「高校生のときならバシッとやれたことが、
会社員としての立場で顧客や取引先に気を遣わねばならず、
やれない」
という37歳相応の本編との差異は作られていた。
というか、主人公が就職していることに驚きだよ……。
探偵かフリーターやってると思ってたよ。
序盤のエッチなハプニングには
「このご時世にこれ……?」
と辟易したのだけど、ちゃんと伏線になっていた。
(しかし、「悪気はない」が免罪符になると思っている
主人公、大人として駄目すぎでは……)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます