金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

おでかけの記:サンタ・マリア・ノヴェッラ・ティサネリア

2022-04-19 21:06:23 | おでかけの記

ミッドランドスクエア3階にある、
名前が全然覚えられないカフェ。
東京からやってきた友達とお茶したときに利用。

メインは、ハーブを使った香水とかグッズのお店なのかな。
この店が好きだという友達が、
カフェは東京にはないというようなことを言ってたから。

ハーブティーと お菓子どっさり のセットで1400円ぐらい。
ハーブティーって、コーヒーはもちろんのこと、紅茶よりも
おなかがたっぽんたぽんになる印象。
ハーブの効用を実感した経験が一度もないのだけども、
実感すると、また味わいも違うのかな。
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66:羽生飛鳥『蝶として死す』

2022-04-19 20:48:30 | 22 本の感想
羽生飛鳥『蝶として死す』
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

寿永二年(一一八三年)。
源氏の木曾義仲軍から逃れるため、
平家一門は都を捨て西国に落ち延びた。
しかし、異母兄・清盛に疎まれ、折り合いが悪かった
平頼盛は一門と決別。
義仲の監視を受けながらも、妻子やわずかな家人と共に
都に留まっていた。
そんな頼盛に、彼が一門きっての知恵者であると聞きつけた義仲は、
意外な頼み事を申し入れてきた――
「三月前の戦で落命した恩人・斎藤別当実盛の屍を、
首がない五つの屍から特定してほしい」。
恩人を弔えぬのは武将の恥、断れば頼盛を討ち、
己も自害すると義仲に押し切られ、
頼盛は難題に挑むことにするが……。
『平家物語』や謡曲『実盛』にも取り上げられている
実盛の最期を題材にした、
第十五回ミステリーズ!新人賞受賞作「屍実盛(かばねさねもり)」ほか、
全五編収録。
清盛が都に放った童子は、なぜ惨殺されたのか? 
高倉天皇の庇護下にあったはずの寵姫は、
どのようにして毒を盛られたのか? 
平家の全盛期から源平の争乱へとなだれ込んでゆく時代に、
推理力を武器に生き抜いた頼盛の生涯を描く、歴史ミステリ連作集。

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この時代を扱った本は、どんどん出て欲しいと思っているので
あまりネガティブな感想は書きたくないのだけど……
まあ、合わなかったのだろうな。

平頼盛を主人公にしたミステリー ということで、
わくわくしていたのだけども、
頼盛の人生とミステリーが両立せずに
どちらも中途半端になってしまった印象。
長いスパンで描いているから仕方ないのだけども、
清盛との確執をメインに進めていくのかと思いきや
あっさり清盛は死んでしまうし、
「一族を守り切った!」という成果も、
立場の危うさにウエイトを置いて描いていないから
宙に浮いてしまった。

ミステリーとして、
「おお、そうだったのか!」と思えたのは
「葵前哀れ」のみ。
あとは、わりとすぐに方法に見当がついてしまったり、
明らかになった動機がまったく腑に落ちず、
「そうですか……」としか感想を抱けなかったり。
「知恵者」という設定のわりに、
頼盛にあまり賢さが感じられなかったのも残念。

「頼盛は家人や容疑者の女、時政に対してまで、
 なぜ『某』という一人称を使うの??」
(この時期はまだ、バリバリに謙譲の一人称だったのでは?)
とか、
「あだ名として『女御』はありうるが(祇園女御の例もあるし)、
実際に松殿の養女→女御にするのは無理だろう……」
とか、
「いや、この時期、頼朝はそいつらに遠慮しなきゃいけない
 状況じゃないのでは……?」
とか、そういう細かいところが気になっちゃったのも、
話に乗れなかったためかも。
おもしろかったら、そういうのは帳消しになっちゃうから。

でも、作者さんには歴史ミステリーの書き手として活躍してほしい!
という気持ちがあるので、次の本が出たらまた買います。
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65:ほしおさなえ 『活版印刷三日月堂 庭のアルバム』

2022-04-19 20:20:57 | 22 本の感想
ほしおさなえ『活版印刷三日月堂 庭のアルバム』(ポプラ文庫)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

小さな活版印刷所「三日月堂」には、
今日も悩みを抱えたお客がやってくる。
店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、
誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。
しかし三日月堂を続けていく中で、
弓子自身も考えるところがあり…。
転機を迎える、大好評シリーズ第三弾!ブクログ1位、
読書メーター1位、第5回静岡書店大賞、第9回天竜文学賞、4冠!

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今回も、しみじみと良い。
前巻までに感じていた「死の気配」「ひんやりした空気感」が、
今回はあまりなかった。
弓子さんのお母さんの死に触れていたにもかかわらず、不思議と。

仕事がどんどん広がっていく、そのわくわく感もあって、
明るいムードが強かったように思う。
すっかり好きになってしまったシリーズ、
1巻から読み返したくなってきたな。


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