市川ジュン 『燁輝妃 後宮の女帝 高階栄子の生涯』
★★★☆☆3.5
【Amazonの内容紹介】
時は平安末期、女帝でも帝の母でもない、
一貴族の娘が己の美貌と才知を持って
権力を手に入れた高階栄子という女性がいた。
夫、平業房の死後、後白河法皇の寵愛を受け、
後に中国の“楊貴妃”にたとえられるほどの
権勢を誇った女性政治家を描いた大長編歴史ロマン。
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漫画。
丹後局が主人公とは珍しい。
この作者さんの作品は2作しか読んでいないのだけど、
「こういう髪型の男、こういう性格の女が
好きなんだろうな~」
というのがにじみ出ている。
成親の妻で俊成の娘の京極局が出ていたのが
うれしかった。
反・兼実としてすり寄ってくるのが、
この作品では兼子ではなく範子。
序盤を見ると、兼実がライバルキャラとして
描かれるのかと思うんだけど、
成人した兼実の顔がいかにも弱そう。
そして栄子にやられっぱなし。