★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
押し寄せる時代の波に順応しながらたくましく生きた
王朝貴族・中世公家の個性豊かな姿を、
日記研究の第一人者がわかりやすく解説する。
院政期から戦国時代まで――
いつの時代も一生懸命生きていた人々がいて、
面白い人物がたくさん蠢(うごめ)いていた!
栄華が過去のものになりつつある時にも、
決してあきらめず前向きに、
押し寄せる時代の波に順応しながらたくましく生きていた
個性豊かな貴族・公家たちの姿を、
中世日記研究の第一人者がわかりやすく説き明かす。
第一章 人生を仕上げた男―藤原宗忠『中右記』―
第二章 日記の中のジキルとハイド―藤原頼長『台記』―
第三章 父と姉と娘と息子―藤原定家『明月記』―
第四章 経光くんの恋―藤原経光『民経記』―
第五章 やさしい宮様(中世の夫婦善哉日記)―貞成親王『看聞日記』―
第六章 戦国の「渡る世間…」―三条西実隆『実隆公記』―
第七章 言継さんの診察カルテ―山科言継『言継卿記』―
第八章 天皇様を支えます! ! ―戦国の禁裏女房たち『御湯殿上日記』―
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同じシリーズの他の巻もチラ見したけど、
この巻はびっくりするほどライトでエンタメしてる。
読みたかったのは『民経記』の部分だけど、
他の部分も面白かった。
師である身分の低い儒士が寝込めば
自ら見舞いに行こうとしてお父ちゃんに怒られたり、
乳母に恩を感じてその娘に米を与えたり、
猫の病気が治るように千寿観音を描いてお祈りしたり、
子どものころの頼長、めちゃ可愛いしいい子じゃん……。
『民経記』は今回、恋にのぼせているところが
ピックアップされていたが、外の部分にも興味が出てきた。
関連本を読んでみよう。