金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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12-14:土橋真二郎『生贄のジレンマ〈上〉・〈中〉・〈下〉』

2011-02-08 19:45:26 | 11 本の感想
土橋真二郎『生贄のジレンマ〈上〉・〈中〉・〈下〉』(メディアワークス文庫)
★★★★☆
 
卒業式を間近に控えたある高校で、健康診断を名目にして
三年生全員が学校に集められた。
学校に閉じ込められた彼らは、有無を言わさず、
電子黒板に現れた「バニー」の指示で進むゲームに巻き込まれる。
指定された時間までにクラスで一人、生贄を選出しなければ
そのクラスのメンバーは全員死ぬ。
生贄志願者が「穴」に飛び込めば、
学年全員に24時間の猶予が与えられる――。
下級生の不謹慎な余興なのではないかと半信半疑でいた生徒たちだったが、
最初の指定時間に生贄を選出しなかったクラスのメンバーが
全員死亡したことにより、クラス内で生贄を決める投票が始まってしまう。

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勤め先の大先輩と趣味の本について話す機会があり、
先輩が「金返せもん」と言って譲ってくれたもの。
ジャンルとしてはバトロワ系になるんだろうか……。
文章と人物造形がライトノベルっぽいなあと思ったら、
電撃文庫から出てきた人なのね。
2巻まではわりとおもしろく読めたけれど、全3巻は長すぎた。
途中で中だるみしているようなところもあり、一度読むのを中断。
「そもそもゲームがなぜ行われたのかという理由について、
納得できるような説明がない!」
というのは先輩から前もって聞いていたのだけど、
確かにこれだけの長い物語にするからには、
事後処理等の説明がないともやっとするなあ。
でも読ませる人だと思った。ほかの作品にも期待。
コメント
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