金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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70:池波正太郎 『鬼平犯科帳〈19〉』

2008-08-02 22:01:09 | 08 本の感想
池波正太郎『鬼平犯科帳〈19〉』(文春文庫)
★★★☆☆

「妙義の團右衛門」では、密偵・馬蕗の利平治が
悲しい最期をとげ、なんとも後味が悪い。
しかし、平蔵に呼ばれ酒の相手をしている沢田に
忠吾が嫉妬し、どさくさにまぎれて
「あいつ、飯の御相手までも……」
などとあいつ呼ばわりしていたのに笑う。

逃げた先妻と、後妻の間で揺れる浪人・藤田の悩みが
意外にも捕り物につながっていく「逃げた妻」と
「雪の果て」は続き物。
後妻にしてみればたまったもんじゃないですね。
コメント
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