金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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20:さとうさくら 『スイッチ』

2008-03-30 20:00:20 | 08 本の感想
さとうさくら『スイッチ』(宝島社)
★★★★☆

日本ラブストーリー大賞「審査員絶賛賞」受賞作。

人の首の後ろに、押すとその人が消えるスイッチを
想像する26歳フリーターの苫子。
就職活動もうまくいかず、
人間関係をうまく築けないためにバイトも長続きしない。
友だちもいない、恋人もできず、処女。
自らのスイッチを押し続ける苫子は、
ある日「ドンマイ」という名の喫茶店に出会う。

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メインはラブストーリーなのかもしれないけれど、
結衣との関係のほうが印象的だったな~。
仕事、恋愛、友人関係等々、日常生活に付随する
20歳女性のコンプレックスや苛立ちを切り取った物語。
日記ブログでよく見かけるような日常で、
突出した印象もないのだけど、
その分多くの人にとっては受け入れやすいのかも。
表面的なところでさらさらっと読めてしまうので、
特別に心動かされたりしなかったけれど、
基本的にわたしは、なんでもない日常だとか
平凡な話が好きなので、おもしろく読めました。


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コメント
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