レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

多羅尾伴内シリーズ 七つの顔

2024年02月19日 17時58分17秒 | ミステリー/犯罪

「多羅尾伴内シリーズ 七つの顔」
1946年 日本 80分
■監督:
 松田定次
■出演:
 片岡千恵蔵
 月形龍之介
 轟夕起子
 喜多川千鶴
 月宮乙女

●あらすじ
あるレヴュー劇場の花形歌手清川みどりが出演中楽屋から出火した。
新紙紙上に「歌姫誘拐される」「ダイヤの首飾をめぐる怪事件」の記事が大々的に報道され、社会の耳目をしん動した。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
本作は多羅尾伴内シリーズの第一作目であり、何と昭和21年制作である!
そもそも多羅尾伴内シリーズは当初は大映で4作品まで制作されている。
しかし大映の社長が多羅尾伴内シリーズを大事にしていないような発言をしたために、主演の片岡千恵蔵が激怒。
大映から東映に移籍して、多羅尾伴内シリーズのパート5から11までを制作する事になったのだ。
この内手元に持っていたのが東映版だったので、東映版は観始めていたが、大映版は観れないかと思っていた。
そしたらAmazon Primeにシリーズ第一作目と、二作目の「十三の眼」まであったので、早速一作目を鑑賞。
まず昭和21年と言う時代背景が感激だよねえ。
この時代って、江戸川乱歩の怪人二十面相とか横溝正史とかの小説で描かれていた時代。
小説で描写された風景をそのまま画面で見る事が出来るのって、本当に素晴らしい事だ。
あと江戸川乱歩の怪人二十面相シリーズでは、良く洋館が登場した印象があるのだが
まさに本作でも洋館が登場する。
洋館ってこの頃の日本で流行してたのかな?
とにかく子供心にあまり上手にイメージ出来なかった洋館を、これまた見せてくれて大変嬉しくなっちゃった。
あとはストーリー展開とか台詞の使い方などの脚本。
これは流石に時代を感じさせるね。逆に昭和21年の映画はこういった風だったのかと知る事ができて新鮮ではあるが。
あと気になったのが片岡千恵蔵の演技で、東映時代の多羅尾伴内とは違って甲高い喋り声が特徴的。
この喋り方って金田一耕助を演じた「三本指の男(1947年)」や「獄門島(1949年)」の時と同じだった。
これって喋り方を途中で変えたって事なのかな?

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