
「キックボクサー2」
原題:KICKBOXER 2: THE ROAD BACK
1991年 アメリカ 91分
■監督:
アルバート・ピュン
■出演:
サシャ・ミッチェル
ピーター・ボイル
ケイリー=ヒロユキ・タガワ
デニス・チャン
●あらすじ
デイヴィッド・スローン(サシャ・ミッチェル)は
ロサンゼルスで少年たちのためにキックボクシングのジムを開いていた。
試合から引退した彼を現役に戻そうと大物プロモーターの
マカイア(ピーター・ボイル)がもってくるが、彼は即座に断った。
しかし、マネージャーのジャック(ジョン・ディール)はジムの窮乏を訴え、
仕方なくデイヴィッドは試合に応じる。
第一戦でチャンプを倒し、マカイアが麻薬を選手に使っていることを暴露して、
デイヴィッドはジムを焼かれ、重傷を負わされる。
彼を助けたのは兄の師匠のクシャン・チョウ(デニス・チャン)だった。
一方、デイヴィッドの弟子ブライアンはマカイアの下で薬を使いながら
ボクサーとして頭角を顕していた。
回復したデイヴィッドとチョウが彼の試合を観に行ったとき、
急遽対戦相手として現れたのはトン・ポーだった。
彼は兄--前作の主人公--をリング外で殺した男だった。
ブライアンはトン・ポーの反則技で殺された。
サンシャ(ケイリー・ヒロユキ・タガワ)を黒幕に持つ彼の目的は
汚れた面目を音魚とを相手に晴らすことだった。
2時間後、デイヴィッドとトン・ポーの試合が始まった。
チョウの助言を得て、トン・ポーをデイヴィッドは倒した。
彼は再び子供達を相手にチョウと共にジムを再開する。
(MOVIE WALKER PRESSより)
★感想など
何ともヒドイ話だなと思ったね。
まず本作の主役は、前作では1ミクロンも語られていない、末弟のデビッド。
新たな弟が出てくるのは常套手段なので別に良いのだが、では前作の兄たちはどうなったのかと言うと
何と前作の試合後に闇討ちにあい、射殺されていたのだ!
しかも兄たちを銃で撃った犯人は、何とヴァンダムと死闘を繰り広げた選手のトン・ポーだった。
こうなると最早ライバルへの敬意も何も無く、只のゴミ野郎である。
それだけならまだしも、本作ではそのトン・ポーと弟のデビッドが戦う理由と言うか
必然が全く無く、無理矢理にも程があるほど、脚本もヒドい。
さらに付け加えると、本作で主役を務めるサシャ・ミッチェルは格闘経験が全く無かったらしい。
ゆえにアクションはしょぼしょほ。
なのにクライマックス付近の格闘シーンは、全てスローで撮影すると言う
格闘映画ではやってはいけないことを連発する。
とまあここまでヒドイ事しか浮かんでこない映画を作れるのは、やっぱり監督がアルバート・ピュンだからだろう。
だが本作が凄いのは、何とこの後もサシャ・ミッチェルを主役にして、シリーズが続く事だ!
アルバート・ピュンもパート4で再びメガホンを取るみたいだし。
もうこうなったら、シリーズ作は全て付き合いますぜ!
だが、人には全くオススメしませんけどね。