レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

キングコング2

2024年09月24日 19時00分39秒 | 怪獣/モンスター

「キングコング2」
原題:KING KONG LIVES
1986年 アメリカ 105分
■監督:
 ジョン・ギラーミン
■出演:
 リンダ・ハミルトン
 ブライアン・カーウィン
 ジョン・アシュトン
 ピーター・マイケル・ゴーツ
 フランク・マラデン
 ジミー・レイ・ウィークス
 マイケル・フォレスト

●あらすじ
キングコングはワールドトレードセンターから転落し
ジョージア州アトランティック大学研究所にて10年間昏睡状態となっていた。
エイミー博士率いるスタッフは人工心臓を作り心臓移植を計画するが、そのためには大量の輸血が必要だった。
ボルネオ島に住むミッチェルという男からジャングルで捕らえた雌のコング、
レディコングを売ってもらうことにより輸血が可能となり心臓移植は成功するが、
レディコングの悲鳴を聞いたキングコングは暴れ出し、レディコングとともに山へと姿を消す。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
「キングコング」系の中では、随分ヒドイ馬鹿映画だな、こりゃ!
まず脚本がサイテー。
冒頭前作のラストから始まる。いわゆるコングがビルから落ちるシーン。
そしてあっと言う間に10年経ち、コングには輸血が必要だ!
しかしコングに輸血可能な動物なんて、この世にいるわけない!
ところがボルネオ島と言う島で、雌のコングが見付かった!
そりゃあいい、早速持ってこい。
ここまでが開始5分の話!
あとは、キングコングがレディコングといちゃいちゃしているだけの話。
人間側も、レディコングを見つけた男とキングコングを治療していた女が、いちゃいちゃする話。
ハッキリ言えばこれだけ。
しかも舞台がほぼ山の中限定なので、その特撮シーンも何だかウルトラマンが最後怪獣と戦うシーンを想起させる。
さらにコングの造形がまるでダメ。
不細工。
さらにさらにキングコングと軍隊が戦うシーンも、何故か無駄に多いのだが、本作のコングは割と弱い。
まあジョン・ギラーミンも反省したのか、前作よりはいくらかマシになったとは言え、それでもコングが弱い。
思うにジョン・ギラーミンはキングコングを怪獣の王ではなく、只のでかいゴリラとしてしか思ってなさそうな辺りがダメなんだよな。
それじゃダメなんだよ!
とか言いつつ私は好き勝手な感想を垂れ流していますが
オレはいいんだよ!
などとのたまわってみたりして(笑)
とまあオリジナルの「キング・コング」ファンからすると、到底許容できないジョン・ギラーミン版のリメイク版ですが
本作は軍隊と戦うシーンがちょっと嬉しくて、全てを憎むことができないヤツなんだよなあ(笑)
でもついついこう思っちゃうよね。
ファミコン版の「キングコング2 怒りのメガトンパンチ」は名作だったのになあ。
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ゴジラ-1.0

2024年09月16日 14時33分46秒 | 怪獣/モンスター

「ゴジラ-1.0」
2023年 日本 124分
■監督:
 山崎貴
■出演:
 神木隆之介
 浜辺美波
 山田裕貴
 吉岡秀隆
 安藤サクラ
 佐々木蔵之介

●あらすじ
ゴジラ七〇周年記念作品。
太平洋戦争で焦土と化した日本で、人々が懸命に生きていこうとする中、
突然現れたゴジラが復興途中の街を容赦なく破壊していく。
残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
まずゴジラ映画として、純粋に面白かったね。
ゴジラの登場シーンは少ない印象だが、人間ドラマの部分がそこまで悪くなかった事が一つ。
あと特撮部分に関して、ストーリーとの一体感が完璧だった。
正直ここまで綺麗にゴジラ関係のCGとストーリーが一致しているとは思わなかった。
これはオスカー獲得も納得だねと言える出来栄えだった。
お見事。
さてもう一つの感想。それは監督の山崎貴について。
この人と言えば「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の総監督。
あの時の悪印象は全く忘れられない。
そして本作もそうだし、前に子供が観ていた「STAND BY ME ドラえもん」も監督/脚本と知った上での感想。
それは、作品に愛がない!
ドラクエは悪意に満ちたクソ映画だったけど、本作のゴジラに関しても「STAND BY ME ドラえもん」のドラえもん世界に関しても
原作の事良く知らないでしょ?
CGで上手に描く技術は日本一かも知れないけど、そこに大事な魂が入ってないんだよね。
例えばゴジラが好きな人だったら、必ずどこかに拘りがあって、そこは譲れない的な作品になったりもする。
だが同じくゴジラが好きな人が観れば、その作品が例え低予算だろうと、ちゃちな特撮だろうと、チープな脚本だろうと
その作り手の”愛”だったり、どうしても外せずに拘ってこめた”魂”みたいな部分に共感し、その作品を好きになったりするのだ。
しかしこの人の作品にはそれがない。ゴジラにもドラえもんにも。
愛がないから、もしゴジラが好きだったりしたら絶対にやらない。やりたくないような事も平然とやる。
そこが嫌い!
なんか自分はCGさえ上手に作れればいい。作品の事なんて知ったことかとか思ってない?
本作のゴジラのラストを観ていて、「これじゃ鬼滅の刃の猗窩座だな」と思って、最後の最後にガッカリしたよ。
しかしまあこの辺は私個人の勝手な感想であり、普通の映画としては十分面白いと思うので、
普通に面白い映画が観たい人にはオススメですよー
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モンスター・パニック

2024年06月21日 21時00分06秒 | 怪獣/モンスター

「モンスター・パニック」
原題:MONSTER: HUMANOIDS FROM THE DEEP
1980年 アメリカ 80分
■監督:
 バーバラ・ピータース
■出演:
 ダグ・マクルーア
 アン・ターケル
 ビック・モロー
 シンディ・ワイントローブ

●あらすじ
アメリカ西海岸の静かな漁村を舞台に、半魚人が人間を襲う恐怖を描いたモンスターパニック。
『遊星からの物体X』などで知られる特殊メイクの名手、ロブ・ボッティンが半魚人クリーチャーをデザイン、
自らモンスタースーツに身を包み好演を見せている。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
製作総指揮ロジャー・コーマン作品。
しかし作品の雰囲気が、「13日の金曜日」にソックリで嬉しくなってしまった。
ほどよい山の中の風景もそうなんだけど、フィルムによる見た感じの映像の雰囲気とか
音楽もかなり雰囲気が似ている。
不安を煽る時の音楽もかなり似てるし、急にビックリさせる演出とかホント懐かしい。
そして登場するモンスターは、造形は「大アマゾンの半魚人」がベースなんだが
こいつが人を襲うシーンの撮り方も、かなり「13金」ぽくて良いんだよねえ。
時代的にもしかして真似たのは「ハロウィン」の方かも知れないが、
どちらにしても、なんだかあの頃のホラー映画を思い出して、個人的にかなり嬉しくなってしまった。
そう言えばやたらと女の子たちが裸になるのも、初期「13金」ぽかった。
しかしこの唐突な女の子たちの裸に意味を持たせようとしたのか、
このモンスターは女の子を見ると強姦して妊娠させるのが目的だったのだ。だから女の子のビキニは外されるのだ。
などと観ているこちらが納得できるわけは無いが、まあそんな事は些細な事柄であろう。
何故襲うのかと言うと、映画の最後に出産シーンがあるのだが、これが「エイリアン」のパクリだったため
まさかこれがやりたかったからじゃないよね?
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地の果てから来た怪物

2024年06月06日 18時42分22秒 | 怪獣/モンスター

「地の果てから来た怪物」
原題:THE NAVY VS. THE NIGHT MONSTERS
1966年 アメリカ 84分
■監督:
 マイケル・A・ホーイ
■出演:
 マミー・ヴァン・ドーレン
 アンソニー・アイズリー
 ビリー・グレイ
 ボビー・バーン

●あらすじ
“B級映画の帝王”ロジャー・コーマン製作によるSFモンスターパニック。
南極基地の中継点である孤島に向かった輸送機。
だが、その乗員9人が忽然と姿を消してしまう。
孤島の研究施設では、真夜中に現れる謎のモンスターによって人々が次々と襲われ…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
どうもこのタイトルよりも、「海軍対夜の怪物」と言うタイトルの方が有名だったりする?
内容の方はこの時代のロジャー・コーマン製作物によくあるやつで
最後まで肝心の怪物は出てこない作りのやつ。
だが冒頭の飛行機の中で”何か”が発生した事件から始まり、
島の研究施設を徐々に包囲されていくかのようなサスペンス性など、当時のB級SF映画としては結構面白い。
だが島を警護する軍人の一番トップの大尉がチャーリー・ブラウンと言うのだが、
この人が無能なくせにやたら威張り散らす嫌なやつ。
しかも一目も気にせず施設のナースを口説いていちゃいちゃし出す迷惑なやつ。
しかし尖ったおっぱいのナースの方も困ったもので、軍隊が出動するような危ない現場にものこのこ着いていって
やる事はナースとしての仕事ではなく、嫌な大尉といちゃいちゃするだけなのだからホトホト困ってしまう。
孤島生活が長いと、男と女はそうなってしまうのだろうか。
だが肝心の怪物の方はデカイ食虫植物みたいな感じで、造形とか以外と悪くない。
植物の怪物と言うと、1963年の「マタンゴ」を思い出すが、
造形とかも含めて、もしかしてロジャー・コーマンは「マタンゴ」を観たのかもね?
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ゴジラ

2024年04月11日 18時25分37秒 | 怪獣/モンスター

「ゴジラ」
1954年 日本 97分
■監督:
 本多猪四郎
■出演:
 志村喬
 河内桃子
 宝田明
 平田昭彦

●あらすじ
言わずと知れた「ゴジラ」シリーズ第1作にして、日本特撮映画の原点である大傑作。
巨大生物・ゴジラが突如現れ、東京中を破壊し始めた。
政府はゴジラを倒すため、核兵器以上の威力を持つ破壊兵器を開発した芹沢博士を頼る。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ちょっと時間が経ってしまったが、「ゴジラ-1.0」がアカデミー賞を受賞したニュースが流れていた時に
思い出したのは本作であった。
昭和のゴジラシリーズも随分昔に観たけど、細かい内容とかは当然忘れている。
同じような感じでさらに内容忘れている、平成のVSシリーズもまた観始めているが、
昭和ゴジラシリーズもいつか観直そうかなと思っていたので、改めて観る事とした。
まずドラマ部分はシンプルながらも面白い。
政府側の対応が中心に描かれているシーンなどは、のちの「シン・ゴジラ」に先んじていると言えよう。
中盤からは山根博士、芹沢博士と、山根博士の娘と、その娘に恋するサルベージ会社の男の四人が中心になる。
面白いのがこの四人のキャラがカッチリ固まっていて、キャラがブレる事なくぶつかりあうこと。
ゴジラが東京を襲撃し大変な状態になっている時に、みんなでゴジラをいかに倒すかを話し合っている最中に
山根博士はゴジラは貴重生物だ、殺すべきではないの一点張りなうえに、自分の意見を否定されるとキレたりする始末。
もう一人の博士である芹沢博士は、ゴジラを倒せる兵器を開発するものの、その後の悪用を恐れて封印しようとする。
基本的にこの両博士は、現実に起こっている事態よりも、研究者である自分の考えを優先する根っからの博士として描かれている。
良くも悪くもそんな自分のポリシーに従っている強い個性の二人に比べて、若い二人はちょっと辛い。
山根博士の娘は、幼い頃から兄のような関係である芹沢博士と結婚するように父親から言われているが
サルベージ会社の男とこっそり付き合っており、その事をいつ山根博士と芹沢博士に言おうか悩んでいる。
しかし世間はゴジラ対策をどうするかになってしまっているのに、若い二人は自分たちの恋愛話で悩んでおり
今はそんな場合じゃないだろうと、ツッコミを入れたくなってしまう。
さらにそれに拍車をかけるのが、振られる側になる芹沢博士の方は、山根博士の娘に対してそういった感情は一切なく
彼の頭の中はオキシジェン・デストロイヤーの研究で頭が一杯になっているように見えるのだ。
この描写だと芹沢博士は娘から「結婚は破棄して、他の男と結婚する」と告げられても
「あっそう」の一言で終わってしまいそうな雰囲気なので、余計に今そうじゃないだろ感を強く感じる。
ただ一つ言えるのは、山根博士の娘役である河内桃子さん。彼女は破格の美しさである。
あと驚いたのは音楽で、ゴジラのテーマはともかく、あの「怪獣大戦争マーチ」もすでに使われていたのには驚いた。
他にはゴジラの造形だが、顔の作りが凄く愛嬌があるね。
平成VSシリーズの頃の精悍な顔つきも好きだけど、初代のちょっと崩れた顔も個性的で良いね。
総評として昭和29年制作の映画だが、今観ても抜群に面白いと言える。流石元祖にしてオリジナル。
だがこの映画を製作開始した頃だが、戦後数年しか経っておらず、日本が復興に向けて頑張っている時に
再度日本を破壊するような映画を作ろうと言うところは、現代の感覚では理解するのは難しいかも。
この辺の製作経緯については、もう少し深堀りしてみようかな。
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